2023年03月02日20時01分掲載
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遺伝子組み換え/ゲノム編集
ゲノム編集トウモロコシの届出受理か 調査会の議題に
厚労省・薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会は3月7日の会議の議題にゲノム編集トウモロコシを挙げた。このゲノム編集トウモロコシが何であるかは不明だが、ゲノム編集食品に関する現行制度を開始した2019年10月時点で「届出」が取りざたされていた、コルテバが開発したワキシーコーンの可能性がある。分科会において届出が受理相当と認められれば、菓子や調味料原料として流通が可能になる。しかし表示は不要であり、消費者は知らずに食べることになり、使用した食品によっては「遺伝子組み換えでない」との表示も可能だ。(有機農業ニュースクリップ)
・厚労省, 2023-2-28
令和5年3月7日薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会(オンライン会議)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31380.html
日経は2019年9月、米国のコルテバ・アグリサイエンス(ダウ・デュポンより分社)が同社のゲノム編集によるデンプンを改質したトウモロコシを年内にも届け出すると報じ、2021年にも菓子や調味料の原料として輸入される見通しだとしていた。
・日経, 2019-9-27
米大手、ゲノム編集食品で日本進出 新制度で届け出へ 21年にも輸入
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50282440X20C19A9EAF000/
コルテバ・アグリサイエンスのゲノム編集トウモロコシについて、ダウ・デュポンが2015年12月に、関連会社のパイオニア・ハイッブレッド名で米国農務省に規制の確認を求めた。同社の文書によれば、このゲノム編集トウモロコシは、クリスパー・キャス技術(CRISPR-Cas)を使い外部から遺伝子の挿入はないとしている(ノックアウト)。これに対して米国農務省は16年4月、規制不要との文書を発出している。
・Pioneer Hi-Bred International, Inc., 2015-12-14
Confirmation of Regulatory Status of Waxy Corn Developed by CRISPR-Cas Technology
https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/reg_loi/15-352-01_air_inquiry_cbidel.pdf
・USDA APHIS, 2016u-4-18
Confirmation of Regulatory Status of Waxy Com Developed by CRISPR-Cas Technology
https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/reg_loi/15-352-01_air_response_signed.pdf
コルテバ・アグリサイエンスは2018年、ダウとデュポンの合併に伴い農業部門が事業分割されて設立された。
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有機農業ニュースクリップ
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