2023年05月26日12時08分掲載  無料記事
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アジア

ミャンマーの問題は世界の問題!G7サミットに対してミャンマー民主化への協力を求めるデモ

 「ウクライナ一色」となり閉幕したG7広島サミットの最終日、東京・銀座では、本国の民主化を求める在日ミャンマー人らによるデモ行進「ミャンマーの問題は世界の問題!G7サミットに対してミャンマー民主化への協力を求めるデモ」が取り組まれた。 
 
 デモ行進には、約140人の在日ミャンマー人や日本人支援者が集まり、日本政府を含むサミット参加国に対し、「武器購入資金源であるミャンマー国有企業MOGEを制裁してください!」、「一般国民を無差別に空爆しているテロミャンマー軍への資金源を断ってください!」などと声を上げた。 
 
 また、先頭を歩いた参加者は、岸田首相がアフリカ歴訪中の記者会見で語った「力による一方的な現状変更の試みは世界のどこでも認められない」との発言を引用した横断幕を掲げ、その横には、「日本政府は法の支配に基づく国際秩序を守り抜くという強い決意を〈ミャンマー〉にも示してください!」といった“メッセージ”が記されていた。 
 
 ロシアのウクライナ侵攻により、世界中の関心がウクライナのみに向けられていることについて、主催者の一人は「ミャンマーでは今でも国軍による市民の虐殺が続いており、ミャンマー人たちは助けを求めている。国連や日本政府、そして国際社会はミャンマーを助けてください。ミャンマーのことを忘れないでください。ミャンマーの自由、人権、民主主義回復のために力を貸してください」と訴えた。 
 
 なお、ミャンマーでは今月中旬に大型サイクロン「モカ」が上陸。中部ラカイン州を中心に甚大な被害をもたらしている。被災地では通信障害などが発生しており、正確な被害状況を把握するのは極めて困難だ。被災者たちはサイクロンによる二次災害だけでなく、国軍による空爆にも注意を払わなければならない厳しい生活を余儀なくされている。今こそ、日本政府を含む国際社会は、積極的な“ミャンマー支援”に舵を切るべきだ。 


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