2023年07月07日18時15分掲載
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核・原子力
汚染水の海洋放出に抗議! 韓国議員団来日
日本政府は今夏にも福島第一原発の廃炉作業で発生した汚染水を海洋放出する予定である。7月4日には国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長が来日し、岸田首相に「汚染水の海洋放出は国際的な基準に合致している」とする報告書を手渡した。これで日本政府は汚染水を海洋放出することに関して、国際機関からのお墨付きを得たことになる。しかしながら、汚染水の海洋放出は環境汚染や風評被害を招くことから、国内に限らず近隣諸国などから反発の声が上がっている。
韓国では、政府与党がIAEAの報告書を"尊重"し、日本の汚染水の海洋放出を黙認する姿勢を取っているが、野党は「IAEAの報告書は汚染水海洋投棄の免罪符ではない」と指摘し、日本政府が計画する海洋放出に反対している。韓国の世論調査では、汚染水の海洋放出について「海と水産物の汚染が心配である」と回答した人が約80%にも達している。その中でも特に漁業関係者は、生活に直結するということもあり、大規模な抗議集会を開催するなどして強く反発している。
こうした韓国世論の状況を踏まえて、韓国の最大野党である「共に民主党」と無所属の議員で構成される国会議員団は、7月10日(月)に来日し、汚染水の海洋放出に反対するための抗議活動に参加予定でいる。以下、一連の抗議活動の詳細を紹介する。
○ 「緊急・官邸前抗議行動」
日時:7月10日(月)12時~13時
場所:首相官邸前
発言:「これ以上海を汚すな!市民会議」、国国会議員など
主催:さようなら原発実行委員会など
○『汚染水を汚すな!緊急集会』
日時:7月10日(月)18時30分~20時
会場:連合会館大ホール(東京都千代田区神田駿河台3−2-11連合会館)
内容:福島現地報告、汚染水の問題点、国からの報告
主催:さようなら原発1000万人アクション実行委員会、原子力資料情報室など
その他:入場料無料
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