2023年07月13日18時30分掲載  無料記事
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欧州

革命を怖れるマクロン大統領 革命記念日に警官13万人を動員して「国民を守る」

  7月14日はフランスでは革命記念日ということで、毎年、与党がどこであれ盛大に祭りを繰り広げてきた。しかし、今年は例年になく、ものものしい事態になっているらしい。というのも、今年になってから年金制度改革への大規模ストライキがあり、さらに警察官が17歳の少年を射殺した事件への怒りの暴動もあったばかりだからだ。 
 
  「服従しないフランス」(LFI)の国会議員グループのリーダーのマチルド・パノ下院議員はツイッター*で、マクロン大統領とボルヌ首相が革命記念日の前夜と当日に最大13万人の警官と憲兵を動員して「フランス国民を守る」としていることに疑問を呈している。そのうち4万5千人は、それぞれの日に最低でも動員されるという。 
 
  パノ議員は動画で訴えかけている。「他のフランス人から守られないといけないフランス国民っていったい誰?」と。そのうえで、パノ議員は、マクロンたちは民衆を怖れているのだ、と語った。だから、自分たちこそが警官に守られないといけないのだ、と。だとすれば、民衆を怖れるマクロン大統領が、革命記念日を祝う、というのはなんともフランスならではの複雑な事態だ。パノ議員は、真の革命の伝統とは民衆の声を聞け、ということだと語った。 
 
 
*パノ議員のツイッター 
https://twitter.com/MathildePanot/status/1679403161230909441 
 
*フィガロの記事 
https://www.lefigaro.fr/flash-actu/14-juillet-emmanuel-macron-promet-d-agir-avec-la-plus-grande-determination-en-cas-de-debordements-20230712 


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