2023年07月26日17時07分掲載  無料記事
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アジア

ミャンマーNUGと少数民族連合軍、首都ネピドーへの進攻作戦開始か

 ミャンマー民主派の国民統一政府(NUG)が、軍評議会(SAC)の拠点である首都ネピドーに侵攻する計画を策定し、近く実行することが明らかになった。NUG国防省ナイントゥーアウン次官の発表によると、NUG傘下の市民防衛隊(PDF)と少数民族武装勢力の連合軍が、合同でネピドーに侵攻する軍事作戦「すべての道はネピドーへ」を策定し、実行する準備を進めているという。 Radio Free Asiaの報道をミャンマージャポンが伝えた。 
 連合軍にはカレン民族同盟(KNU)、カチン族独立軍(KIA)、チン族戦線(CNF)、カレンニー軍(KA)、カレンニー国民防衛隊(KNDF)が参加を表明している。 
 これに関し、ミャンマー軍の元将校が設立したテナンガ軍事戦略研究所のテイントゥンウー氏は「この軍事作戦が成功するとは思えない。ただの扇動に過ぎない」と一蹴した。 
 NUG国防省によると、ミャンマー全国330郡のうち250郡で市民防衛隊が設立され、300大隊が存在するという。 
 一方、英国BBC放送ビルマ語版の報道として時事通信が伝えたところによると、25日、関係者の話として民主化指導者アウンサンスーチー氏がネピドーの刑務所から国軍関係者の家に移送されたという。軍評議会(SAC)は公式な発表をしていないが、国際的な圧力を和らげる狙いがある可能性もある。 
 スーチー氏は2021年2月1日の国軍クーデターに拘束され、SAC傘下の裁判所が計33年の有罪判決を言い渡し、刑務所に収監されていた。 
 BBCによると、移送先はネピドーの副大臣クラスが住む家。ただし、スーチー氏の弁護人らも事実関係を確認中だという。 
 スーチー氏は、今月9日にタイのドーン副首相兼外相と国外の要人として初めて会談したことが明らかになっているが、BBCは移送が会談の前か後かは不明としている。 
 また、米ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所は24日、クーデターを批判する国連ミャンマー大使のチョーモートゥン氏の暗殺計画に関与したとして訴追されたピョーヘイントゥッ容疑者に対し、有罪判決を下したと発表した。今後、数回の審理を経て来年3月にも刑が確定する見込み。 
 米国の法律では、外交官への攻撃は最長で5年の懲役刑となる。 
 同事件の背後に軍評議会があるとみられるが、明確な証拠は今のところ明らかにされていない。 


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