2023年09月20日12時32分掲載  無料記事
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検証・メディア

ジャニーズと安倍政権の関係に切り込んだSAMEJIMA TIMES 〜報道番組におけるタレントの起用について〜

  鮫島浩さんのYouTubeチャンネル、SAMEJIMA TIMESでジャニーズと安倍政権の関係に切り込んでいます。秀逸な着眼ですね。必見です。 
 
【5分解説】ジャニーズと安倍政権の深い闇 
https://www.youtube.com/watch?v=bsrgoZ-4dgU 
 これは現代メディアの問題の核心にも触れるテーマをはらんでいます。つまり、なぜタレントが報道番組のキャスターやコメンテーターをつとめているのだろうか、という問題です。そこには、報道→ショー化という情報の変質の契機が含まれています。そして、テレビで目立って知名度を上げた人が政界で立候補して議員や首長になる、という現象とも通底しています。政党としては設立者が弁護士ながら同時にTVコメンテーターだったという意味でも特に維新と深く関わっていると思われます。 
 
  もちろん、タレントでも政治に深い知見を持っている人なら話は別です。そういう人もいるでしょう。しかし、問題は、キャスターやコメンテーターを選ぶにあたってタレントを起用する、というそういう一般化にあるのです。これは視聴率を上げて、営業しやすくする、という放送局の思惑があったのだと思いますが、そこを安倍首相がうまく利用したということは言えるでしょう。 
 
  私自身も地味ながら30分の本格的な報道番組だった日本テレビの「きょうの出来事」から、タレントを起用した1時間枠の「ニュースZERO」への移行時を外部ディレクターの一人として体験的に知っています。「きょうの出来事」の時は、報道部長賞なども複数回いただいています。ニュースZEROへの移行では、スタッフもワイドショーのスタッフと報道班が合流する形だったと記憶しています。ただ、これは第二次安倍政権発足以前の出来事でした。こうした流れは恐らくテレビ朝日の「ニュース・ステーション」以来続いてきたニュース番組の娯楽化の傾向でしょう。確かにニュースを面白く見せる、というのは否定できない点もありますが、しかし、そこには越えてはならない一線もあるはずです。 


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