2023年10月02日00時04分掲載  無料記事
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欧州

ビッグサイズな野菜たち〜チャオ!イタリア通信 サトウノリコ

 イタリアも朝晩はだいぶ涼しくなり、秋らしい空気を感じるようになりました。この時期に出回るのは、果物ではブドウですね。ブドウの種類としては、シャインマスカットのような薄緑色のブドウと巨峰のような濃い紫色をしたブドウの二種類があります。日本では、最近シャインマスカットという大粒のブドウが出回ってますが、イタリアのブドウは、その小粒版という感じです。皮が薄いので、イタリアでは皮ごと食べるのが普通です。人によっては、種も一緒に食べる人もいますよ。私は、種を嚙むとザリザリ感があり、美味しくなくなるので出すようにしていますが。最近は種なしも出るようになり、子どもには食べやすくて好評です。 
 
 そして、栗もスーパーで売り出すようになります。フィレンツェの街角では、数年前には焼き栗のスタンドも出て、温かい焼き栗を紙袋に入れて売っていました。アツアツの焼き栗を街を歩きながら食べるのも楽しいですね。 
 
 また、秋の風物詩と言えば、ポルチーニ茸です。揚げ物やパスタのソース、リゾットにして食べます。生のものは高いので、1年中出回っている乾燥ポルチーニは日本の乾燥キノコのようにして、水にもどして食べます。香りがとてもいいですよ。 
 
 夏も終わりを告げていますが、夏にはナス、トマト、ズッキーニ、キュウリ、パプリカなどの夏野菜がたくさん出ています。日本に比べると、野菜はサイズが大きくて皮が硬めのものが多いです。特に、ナスとキュウリの大きさには最初驚きました。ナスは、生まれたての赤ちゃんの顔のサイズくらいで、皮が硬くて皮むきが大変です。日本のナスのように皮が柔らくて、ピールでスッと剥けるようなものではなく、ナスを立てて皮に沿って包丁で剥いてます。キュウリも同じで、皮が硬いので、食べる時は必ず皮を剝いてから食べてます。しかも、切ると中にはたくさんの種。時々キュウリの浅漬けを作るのですが、中の種を取って作ってます。そうしないと、あまりにも水っぽくなりすぎるからですが、その分水分が多く夏の暑い時は水を取る代わりにキュウリを食べたりもします。日本のキュウリのようにそのままパクっと口に入れられないのが、ちょっと悔しいところです。 
 
 イタリアはヨーロッパの中でも比較的食べ物が豊富な国で、トマト一つとっても、ミニトマトは丸いものと楕円形のものなど2,3種類、その他トマトソースによく使われる楕円形のトマト、拳骨のような形をしたサラダ用のトマト、日本で売られているような丸いトマトなど種類がたくさんあります。ズッキーニも皮が濃い緑色のものと薄緑色のものと二種類あります。薄緑色のズッキーニには花がついていて、その花は天ぷらのように揚げ物にして食べます。 
 
 日本の野菜では、大根と白菜がイタリアのスーパーでも時々見かけるようになりました。ゴボウや里芋、ニラが時々欲しいなとも思いますが、それらは中々手に入らないですね。 


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