2023年10月03日23時06分掲載
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欧州
トコジラミがフランスで問題に 来年のパリ五輪への試練1
トコジラミという成虫で5ミリから8ミリ程度の小型吸血昆虫がフランスで大きな問題になっています。家庭、病院、学校、老人施設、刑務所、映画館、電車などに増えていると言うのです。これがかゆみや不快感で睡眠障害などの健康障害を引き起こすと、野党「服従しないフランス」(LFI)の下院リーダーであるマチルド・パノ―議員が議会やラジオなどで訴えています。しかも、殺虫剤でも薬剤耐性を獲得するという悪循環があると言うから面倒です。
パノ―議員は2019年にも解決策を政府に訴えていましたが、政府が抜本的対策を取っていないと怒りを訴えています。4年前の説明会の時、パノ―議員はトコジラミは60度の熱で死ぬので、衣類などを熱で処理する方法などがありますが、トコジラミを除去できるような補助金も得ることができるようです。一方、化学薬品では耐性ができるだけで(すでに90%が耐性を持っているという)化学薬品は使わないでください、と語っていました。
トコジラミは横浜市によると、日本でも2007年頃から増えているそうです。増えてしまうと処理が大変なこともあり、できるだけ早期に発見して対処することが大切だとされます。
●Punaises de lit : Matignon infeste ? - Mathilde Panot(服従しないフランス)議会でトコジラミへの対処を訴えるパノ―議員
https://www.youtube.com/watch?v=lUnVfR0cqak
●横浜市医療局「トコジラミについて」
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/seikatsu/kokyo/gaichu/tokojirami.html
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