2023年10月31日10時33分掲載
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手軽な夕飯にもなるアペリティーヴォ〜チャオ!イタリア通信
前回、イタリアの食べ物について書きましたが、今回は飲み物に関連するイタリアの面白い習慣についてです。
イタリアには至るところにバールがあります。バールは基本的にコーヒーやカップチーノを飲んだり、ブリオッシュなどの甘い菓子パンを食べるところ。イタリア人にとっては朝食を食べる大切な場所なので、バールは朝6時ごろから開きます。そして、夕方5時、6時になると、「アペリティーヴォ」と呼ばれるお酒を飲む場所に変身します。
「アペリティーヴォ」は日本語では「食前酒」と訳されていますが、仕事が終わったひと時を友達たちとカクテルを飲みながらお喋りする時間という感じでしょうか。イタリアの夕食時は8時ごろからなので、「アペリティーヴォ」が出来る訳です。
「アペリティーヴォ」の飲み物は、アペロール、カンパリというイタリア産のリキュールとプロセッコと呼ばれるスパークリングワインを混ぜたものやモヒート、ジン・トニック、モスコミュールなど日本でもおなじみのカクテルです。ノンアルコールのカクテルもあって、ちょっと一休みしたい時に軽く飲めることもできます。
値段は、カクテルのみなら4ユーロから6ユーロ(約600円から900円)でポテトチップスとピーナッツがつきます。そのほか、カクテルとブッフェがついて15ユーロほど(約2400円)。ブッフェは主にカナッペのように小さなパンの上に色々な具材がのったもの、ハムやチーズなどです。食べ放題のところが多いので、ちょっとした夕飯替わりにもなります。
イタリアはレストランで本格的に食べると高くて40ユーロや50ユーロとかになります。つまり一人6000円とか8000円とかになってしまうので、手軽に食べて飲めるアペリティーヴォは、外国人留学生にも人気です。私もイタリアに留学していた時には、時々利用していました。
少しずつ色々な食べ物を楽しめるのも日本の居酒屋感覚で、日本人にはうってつけと言えます。
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