2023年11月23日20時27分掲載
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中東
ガザのアル・シファ病院院長がイスラエルによって逮捕され、空爆も続く
23日から戦闘中断のはずが、その後もイスラエルによる空爆が続き、ガザのアル・シファ病院院長がイスラエルによって逮捕された。ハマスは、イスラエルによるアル・シファ病院院長と医療スタッフの逮捕を非難、彼らを直ちに釈放するようにイスラエルに要求することを国際機関に呼びかけた。23日、アルジャジーラが伝えた。(大野和興)
ガザ保健省は、イスラエルがアル・シファ病院の院長を逮捕したことを受け、負傷者や医療スタッフの病院からの避難についてWHOとの調整を中止すると発表した。
これに先立ち、イスラエル政府高官は、カタールの仲介による停戦合意の一環として、金曜日までにガザの捕虜が解放されることはないと述べた。
イスラエル人捕虜の家族は不満を表明し、停戦を待つ間、情報が不足しているとして政府を非難した。
イスラエルは、パレスチナ自治区と占領下のヨルダン川西岸で、激しい空爆と砲撃を続けている。
ハマスは病院長は医療スタッフの逮捕について以下のような声明を発した。
「われわれは、これは人道的な感覚とモラルを欠いた組織ならではの卑劣な行為であり、犯罪であると同時に、医療関係者に対する攻撃を常時禁止することを保証する国際条約に対する明白な違反であると考える」
ハマスは、赤十字国際委員会や世界保健機関を含む国際機関に対し、イスラエル軍に圧力をかけ、アブ・サラミヤと逮捕された医療関係者全員の釈放を確保するよう求めた。
10月7日以降、ガザでは14,500人以上が死亡した。イスラエルでは、ハマスの攻撃による公式死者数は約1,200人である。
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