2023年12月10日12時11分掲載
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中東
学生若者団体 日本政府にイスラエルへの働きかけを求める記者会見を開催
パレスチナ自治区ガザ地区で“国際法違反”を繰り返すイスラエル政府に恒久的な「攻撃停止」を求めるよう日本政府に働きかけるべく、学生・若者団体は7日、都内で記者会見を開いた。会見には、ガザ出身者などのパレスチナ人が参加し、ガザ地区で暮らす人々の現状に触れながら、民間人虐殺など“国際法違反”を繰り返すイスラエル政府や、それに同調する西側諸国の対応を厳しく批判した。
会見に登壇したガザ出身のシアム・ハニンさんは「食糧も水もシェルターもガソリンも無い。どうやって生きていけば良いのか。世界は75年以上もの間、ガザにこのような状況を強いてきて、今もそうした状況に変わりはない」と涙ながらに訴えた。
パレスチナで人道支援などを行う日本国際ボランティアセンター(JVC)の並木麻衣さんは、ガザ情勢に対し積極的な行動を取らない日本政府の対応を批判し、「この状況で年を越せるなんてことは考え難い。まずは停戦の実現を何としても行わなければならない」と強調した。
記者会見を開いたのは、学生や若者らでつくる「〈パレスチナ〉を生きる人々を想う学生若者有志の会」(想う会)だ。同団体は、10月中旬に駐日イスラエル大使館前で実施された抗議デモに参加した学生らが中心となり結成された。それ以降、渋谷ハチ公前で抗議デモを実施したり、大学内でパレスチナ問題を扱うセミナーを開催したりするなど、精力的に活動している。
また、想う会は5日、上川陽子外相宛ての要請文「イスラエルによるパレスチナでのジェノサイドの停止を働きかけるよう求める要請文」(下記リンク参照)を同省に提出。会見ではイスラエル発の情報に無批判な日本の報道のあり方を批判した。想う会は、引き続き、外務省や関係機関に対し、同様の趣旨の要請活動を継続していくとのことだ。
↓〈想う会・外相宛て要請文〉↓
https://x.com/omou_palestine/status/1731969160442261607?s=46&t=P5hfQZ43RaPi8YpDMzRgcA
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