2024年06月05日17時54分掲載  無料記事
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入管

【6/8実施予定】STOP改悪入管法デモ at 渋谷

 昨年の通常国会で成立した改正入管難民法が6月10日に全面施行となる。この法律には、3回目の難民申請以降は、たとえ申請中であったとしても強制送還が可能となる規定が盛り込まれており、市民社会からは「人権侵害ではないか」といった懸念の声が上がっている。ところが、政府はそうした声に耳を傾けることなく、今国会では永住資格取り消し要件などを盛り込んだ入管法改正案の成立を目論んでおり、現在、参議院で審議が行われている。 
 
 一方、入管法施行日の前々日となる6月8日には、同法廃止を訴える市民有志によるデモ行進「STOP改悪入管法デモ at 渋谷」が予定されている。市民有志はこの1年間、駅前や路上におけるスタンディングや繁華街でのデモ行進など様々な方法で“入管法改悪反対”を粘り強く訴え続けてきた。施行前最後となる8日のデモ行進は、彼らにとって一つの“集大成”となるだろう。 
 
 こうした市民による取組について、「日本人が声を上げなければ、入管庁の動きを止めることはできない」と話すのは、長年クルド人支援などを行う周香織さん(「クルド難民デニスさんとあゆむ会」共同代表)。4度目の難民申請中であるデニスさんをそばで支え続ける周さんは、誰よりもこの法律の危険性を熟知している。周さんは、市民によるスタンディングやデモ行進を通じ、「まずは多くの人たちに入管問題への関心を持ってもらうことが大切である」と強調し、その上で「強制送還により命を落とす危険性がある人たちについて、『送還ではなく日本で受け入れたら良いのではないか』といった視点を持つ人々を増やしていければと考えている」と語った。 
 
 【STOP改悪入管法デモ at 渋谷】(以下、詳細) 
 
日時:6月8日(土)午後1時30分集合、午後2時デモ出発 
場所:「渋谷区神宮通公園(北側)」(渋谷区神宮前6−22−8)集合(※午後3時頃に同公園で解散予定) 


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