2024年06月07日17時02分掲載
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アジア
ミャンマー国民270万人が飢餓に直面 国連発表「内戦激化で」
国軍と民主派、少数民族武装勢力の戦闘が激化するミャンマーで、今年6月から8月の3か月間に270万人の国民が飢餓に直面するとの報告書を、国連の世界食糧計画(WFP)と食糧農業機関(FAO)が5日、共同で発表した。
発表によると、各地で戦闘が激化した影響で避難民が急増しており、幹線道路の寸断などで支援物資の提供にも支障が出ているという。このため270万人が飢餓に陥り、1,060万人が深刻な食糧不足に直面する可能性があるとして警鐘を鳴らした。
報告書によると、42万8,000人の子どもが重度の栄養失調に陥っており、前年と比べ54%増加しているという。
また欧州連合(EU)は5月29日、ミャンマーの800万人の子どもが保護を必要としていると発表した。
EUによると、2021年2月のクーデター以降に発生した戦闘により、自由な移動と支援などが大幅に制限されており、子どもを暴力から守る事が不可能になっているという。また、治安の悪化や政治問題により子どもたちが教育を受ける権利に大きな影響があり、将来のミャンマーに甚大な影響を与える可能性があると指摘した。
現在、人口の4分の1にあたる1,300万人が食糧危機に直面しており、避難民300万人以上のうち半数は子どもだという。
Radio Free Asiaの報道をミャンマージャポンが伝えた。
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