2024年06月11日16時14分掲載
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難民
【世界難民の日企画】クルド人支援団体によるオンライン講演会(6/15)とクルド難民写真展(6/17-22) 都内で開催予定
クルド人難民の支援活動に取り組む「クルド人難民Mさんを支援する会」と「クルド難民デニスさんとあゆむ会」は、6月20日の「世界難民の日」に合わせ、オンライン講演会(6/15)と写真パネル展(6/17-22)の開催を予定している。オンライン講演会では、クルド人難民弁護団の大橋毅弁護士が「日本の入管法改悪の影響」について、クルド難民デニスさんが「長期収容で受けた苦しみ」についてそれぞれ報告する。
本企画の主催者である周香織さんは、「クルド人がなぜ遠く離れた日本にやってきたのか。私たちの写真展を通じて、多くの人たちに知ってもらいたい」と参加を呼びかけた。
【オンライン講演会】入管法の改悪は在日クルド難民に何をもたらすか
日時:2024年6月15日(土)14時から16時
参加費:800円(要申込)
登壇者:大橋毅さん(弁護士・クルド人難民弁護団事務局)、デニスさん(クルド難民申請者)など
↓申込方法等は以下を参照↓(オンライン視聴は先着100名)
https://kurdmsan20240615.peatix.com/
【写真・パネル展】世界難民の日企画 在日クルド人は今−送還の危機に立たされるクルド難民とトルコにおける抑圧−
開催期間:2024年6月17日(月)から22日(土) 13時から19時(最終日は17時まで)
観覧料:入場無料
会場:日本教育会館1階 一ッ橋画廊(東京都千代田区一ッ橋2−6−2)
以下、主催団体の〈呼びかけ文〉。
昨年の通常国会で改悪された入管法。そこには難民申請が2回不認定になった人は、3回目以降の申請を続けていても強制送還の対象にするという、難民申請者にとって恐るべき内容が盛り込まれています。
日本は国連の難民条約に加入しているものの、難民認定率は極めて低く「難民鎖国」と揶揄されています。
ついに6月10日から改悪された入管法が施行され、クルド難民など難民申請者が強制送還される危機が迫っています。
さらに在日クルド人へのヘイトスピーチが急増し、SNS上にはかつてないほどのヘイトコメントが溢れかえっています。
一方でヘイトに抗う人々の連帯も生まれつつあります。
今国会では更なる入管法の改悪が行われようとしています。現代の奴隷制度と言われる「外国人技能実習制度」に代わり、「育成就労制度」の新設が審議されています。しかし、制度の根本的な問題点が改善されておらず看板の掛け替えに過ぎないと指摘されています。
また育成就労制度の導入によって永住権資格への道ができる一方で、永住権の取り消しを容易にする規定が審議されています。
外国人の労働力を欲しているにもかかわらず、その人権や権利を蔑ろにし、排除を強化する法律が次々と作られようとしています。
真の共生社会を目ざして、私たちは声を上げていきましょう。
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