2024年07月18日16時58分掲載  無料記事
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核・原子力

原水禁 世界大会の概要発表 

 原水爆禁止日本国民会議(以下、原水禁)は、7月17日、都内で会見を開き、7月28日から8月9日にかけて開催される「被爆79周年原水爆禁止世界大会」(以下、世界大会)の概要を発表した。同大会は、福島第一原発事故が起きた福島県、戦時下に原爆被害を受けた広島県及び長崎県で順次開催され、核のない世界の構築を唱えるものである。 
 
 同会見で、世界大会事務局代表で原水禁共同議長の染裕之さんは、ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ・ガザ地区へのイスラエルの軍事攻撃を踏まえ、紛争下における原発の危険性や核兵器使用のリスクが高まる国際情勢を危惧しつつ、「核と人類は共存できない。核による抑止論は成立しない」と主張した。また、「世界大会には海外からのゲストも招いて多くの方が参加する。この大会を機に核廃絶に向けた運動の弾みをつけたい」と意気込みを語った。 
 
 世界大会事務局長で原水禁事務局長の谷雅志さんは、「近年開催している世界大会には、若い世代の参加者が多くなっている傾向にある。ヒバクシャの悲惨な経験が次の世代に語り継がれることは、核抑止として大きな役割を果たしている。世界大会を通じてヒバクシャの経験を若い世代に継承することで核廃絶運動の推進に繋げたい」としつつ、核兵器の非人道性を国際社会に訴える必要性を述べた。 
 
 世界大会のメインスローガンは「核も戦争もない平和な21世紀に!」である。広島大会及び長崎大会では、国内情勢に限らず国際情勢も踏まえつつ、核の課題を取り上げた様々な分科会が予定されている。また、若者・子供を対象にした関連行事も企画されており、核問題を学ぶ入り口となる大会になっている。 
 
【原水禁HP 世界大会詳細】 
 
http://gensuikin.peace-forum.com/2024/06/14/79gensuikin-info/ 


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