2024年08月06日15時49分掲載
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アジア
日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長死去 国軍支持で叙勲、民主派は抗議
日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長が7月31日、千葉県内の病院で死去した。90歳だった。中曽根内閣の官房副長官、郵政相などを歴任後、2012年に同協会を設立、国軍との人脈を通じて民政移管後のミャンマーへの日本企業の進出に辣腕を振るった。2021年のクーデター後も一貫してミンアウンフライン総司令官を支持、昨年2月には、同国の発展と平和に貢献したとして司令官から叙勲された。日本政府の「独自パイプ」ともみなされ、その事実を報じた日刊ベリタに「事実無根」と謝罪を要求してきた。また民主化運動を支援する在日ミャンマー人らは同氏と国軍との「共犯」に抗議行動を行ってきた。(永井浩)
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渡邉氏略歴:
新潟県栃尾市(現在の長岡市)出身。拓殖大学卒業後、中曽根康弘氏の秘書を経て、1976年に衆議院総選挙に出馬し初当選。その後衆議院議員を6期、参議院議員を2期務め、内閣官房副長官や郵政大臣などを歴任した。
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