2024年08月13日19時48分掲載  無料記事
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アジア

ミャンマーで拘束のイオンの日本人駐在員、判決後に解放

 軍政下のミャンマーで、コメの価格統制に違反したとして拘束されていた、スーパー大手イオンの現地法人イオンオレンジの商品本部長、笠松洋氏(53)が12日、解放された。国軍が発表したが、解放理由は明らかにされていない。 
 笠松氏は6月30日に拘束され、1か月半にわたり最大都市ヤンゴン郊外のインセイン刑務所に収容されていた。8月12日の裁判で生活必需品・サービス法違反で禁固1年の実刑判決を言い渡された直後に解放された。 
 2021年2月の国軍クーデター以降、経済の混乱でコメや油などの価格が高騰していているため、軍政は物価を抑えるために価格統制を強め、6月からはコメ流通価格の統制を強化している。笠松氏は同社が基準価格より50〜70%高い価格で販売した容疑で拘束された。 
 クーデター以降、日本企業の邦人がビジネス関連で実刑判決を受けるのは初めて。在ミャンマー日本大使館は、「早期の解放に向けて働きかける」としていた。笠松氏は今後日本に帰国する見通し。 


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