2024年10月06日18時25分掲載  無料記事
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市民活動

広がる落選運動 「裏金議員に投票するの?」

 自民党の国会議員が政治資金パーティーなどで多額の裏金を捻出していたという前代未聞の事件が発覚した今、裏金事件に関与した議員の落選を呼びかける運動が街頭やSNS上で広がりつつある。 
 
 今回、埼玉県内の主要駅で、「裏金議員に投票するの?」と書かれた手製のプラカードを持ちながら、裏金議員の落選運動に取り組むひとりの男性に話を聞いた。男性がターゲットとしているのは、埼玉県内を地盤に持つ5名の“裏金議員”。男性が自前で製作したプラカードには、誰がいくら裏金を捻出したのかなど、有権者が理解しやすいよう様々な工夫が施されている。男性は、「裏金議員は他の地域にもたくさんいるし、都知事選で広がった『ひとり街宣』のように次々と繋がっていけば嬉しい」と話す。 
 
 「ひとり街宣」とは、一人で街頭に立ち、「選挙へ行こう」などと投票を呼びかけたりする運動のこと。都知事選では主に、蓮舫氏の支持者が取り入れた戦法だ。また、昨年以降、ガザ地区への大規模空爆を繰り返すイスラエル政府の対応を非難する「ひとり街宣」も各地で広がりを見せている。 
 
 裏金議員の落選を呼びかける運動は、ネットやSNS上でも広がっている。Xでは、「#自民党全員落選運動」がトレンド入りすることもあり、裏金議員には厳しい視線が向けられている。解散総選挙で党の公認を得られない可能性のある裏金議員にとって、地元有権者による落選運動はさらなる痛手となるはずだ。 


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