2024年10月17日11時27分掲載  無料記事
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反戦・平和

「死の商人おことわり!」 イスラエル企業出展の「国際航空宇宙展」に市民が抗議

 航空宇宙分野に関わる国内外の企業が自社製品を展示する「国際航空宇宙展」が16日、東京ビッグサイト(江東区)で始まった。航空宇宙展では、昨秋以降、パレスチナ自治区ガザ地区で“ジェノサイド”を続けるイスラエルや、それを支援する米国の軍事企業などもブースを出展しており、一部では“武器見本市だ”と懸念する声も出ている。 
 
 開催初日、会場周辺には、イスラエル企業の出展に反対する約130人の市民が集まり、大規模な抗議行動が取り組まれた。主催は、「国際航空宇宙展を虐殺兵器展にするな!キャンペーン」。同キャンペーンはこの間、「イスラエルおよび欧米の虐殺加担企業の出展を禁止」することなどを求めるオンライン署名のほか、主催者や日本政府に対する要請行動などを実施していた。 
 
 この日、抗議行動の参加者たちは「パレスチナの子供たちを救え」などと書かれた横断幕を手に、航空宇宙展の会場に向かうビジネスパーソンらに対して、「死の商人はおことわり」、「イスラエルの武器買うな」などとシュプレヒコールを上げた。抗議行動には在日パレスチナ人も駆けつけ、「ボイコット・イスラエル」と声高に訴えた。会場に向かう関係者の多くは、こうした市民の声に耳を傾けることなく、足早に会場内へと消えていったが、参加者の一人は「イスラエル企業のブース前で、なぜこのような悲惨なことが起きているのか、質問をしてきてほしい」と粘り強く呼びかけた。 
 
 会場内を視察した「武器取引反対ネットワーク」(NAJAT)の杉原浩司代表は、「ミサイルのような直接的な武器の展示は前回開催時よりも少なかったように思えるが、その一方で、今回はドローンの展示が目立った」と報告。日本の防衛省がイスラエル製ドローンの導入を検討している問題に触れ、「日本が今まで持たなかった攻撃型ドローンを“輸入もするし開発もしていく”という流れが『武器見本市』の中でもよく表れていた」と指摘した。 
 
 なお、イベント最終日となる19日にも、キャンペーンによる抗議行動が呼びかけられている。19日は午後1時過ぎから、今回と同じ東京ビッグサイト前で実施される予定だ。 


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