2024年10月20日20時34分掲載
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検証・メディア
「沖縄の基地建設反対運動参加者は日当をもらっている」 人気漫画でデマが流布されていると市民有志が抗議活動
「辺野古で抗議行動している人は日当をもらっている」というデマが人気漫画に掲載され、SNSで問題となっている。(大野和興)
問題の漫画は、10月17日に発売された「「モーニング」(10月31日号、講談社)掲載のマンガ「社外取締役 島耕作5」(作者:弘兼憲史)。10月21日(月)に有志市民による講談社への抗議行動が行われる。
以下のURLで問題個所を見ることができる。
https://x.com/miz10010/status/1847253429061595253
画面は、、「あれは米軍の辺野古埋め立て地、普天間飛行場をこっちに移動させる工事です」と場所を示し、登場人物(沖縄の女性という設定)に「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいます。私も1日いくらの日当で雇われたことがありました」と語らせている。
沖縄・辺野古抗議活動で参加者に日当が払われているとメディアが報じた例に、東京MX「ニュース女子」の番組がある。この番組については放送倫理・番組向上委員会(以下、BPO)放送倫理検証委員が2017年12月14日、東京MXの番組、ニュース女子は「重大な放送倫理違反」と厳しく批判する意見書を出した。
この番組で名誉を傷つけれたとして、制作会社のDHCテレビジョン(現・虎ノ門テレビ)を訴えていた人権団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉(シンスゴ)さんの裁判は、1、2審とも名誉毀損(きそん)を認め、制作会社に550万円支払いと謝罪文のネット掲載を命令。最高裁第二小法廷が2023年5月1日付で被告側の上告を退け、確定した。
それでもこうしたデマは消えることなく、今回ように人気
漫画上でも再生産されている。
21日の抗議活動は以下――
辺野古・日当デマに抗議します スタンディング
10月21日(月)18時半〜19時半 講談社前(有楽町線「護国寺」駅の真上)
呼びかけ:沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志
スタンディングはサイレントで、バナーやプラカードを掲げるスタイルで行います
「モーニング」編集長と担当編集者との面会を申し込む予定です。
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