2024年10月21日23時09分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202410212309241
検証・メディア
沖縄デマ 講談社『モーニング』編集部と作者弘兼憲史氏が連名で謝罪
漫画誌『モーニング』10月31日号に掲載された「辺野古行動に日当」の漫画に対し、モーニング編集部と当該の漫画「社外取締役 島耕作」作者・弘兼憲史氏が連名で、モーニングのホームページに21日お詫びを掲載した。(大野和興)
「お詫び」は。「(辺野古受けたて反対行動参加者に)日当が払われている」は伝聞であり、「軽率だった」として、「読者の皆さまにお詫びするとともに、編集部と作者の協議の上、単行本掲載時には内容の修正をいたします。」と結んでいる。
お詫びの全文は以下の通りーー
モーニング46号(2024年10月17日発売)『社外取締役 島耕作』に関するお詫びとお知らせ 24/10/21
「モーニング」46号掲載の『社外取締役 島耕作』(作:弘兼憲史)におきまして、米軍新基地建設に関連し、「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ 私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」という登場人物のセリフがありました。
本作執筆にあたり作者・担当編集者が沖縄へ赴き、ストーリー制作上必要な観光業を中心とした取材活動をいたしました。その過程で、「新基地建設反対派のアルバイトがある」という話を複数の県民の方から聞き作品に反映させました。しかし、あくまでこれは当事者からは確認の取れていない伝聞でした。にもかかわらず断定的な描写で描いたこと、登場キャラクターのセリフとして言わせたこと、編集部としてそれをそのまま掲載したことは、フィクション作品とはいえ軽率な判断だったと言わざるを得ません。
読者の皆さまにお詫びするとともに、編集部と作者の協議の上、単行本掲載時には内容の修正をいたします。
モーニング編集部
弘兼憲史
沖縄の琉球新報、沖縄タイムス2紙も県民の怒りに触れながら、この間の経緯を以下のように報じているので紹介する。
【琉球新報】
漫画の「島耕作」で「辺野古抗議に日当」 SNSなどで批判の声 市民団体「県民愚弄」 沖縄
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3568484.html
【独自】漫画「島耕作」の作者 「辺野古で日当」根拠問われ、琉球新報記者に語ったこと
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3570575.html
漫画「島耕作」の作者と講談社が連名でおわび 「辺野古で日当」は「伝聞」 モーニング編集部のHPにも掲載
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3572596.html
【沖縄タイムス】
漫画「島耕作」に辺野古抗議で日当もらうと記述 「あり得ないデマだ」と市民反発 沖縄・名護市
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1456040
弘兼憲史氏とモーニング編集部「軽率な判断だった」とおわび 漫画「島耕作」内で新基地建設の抗議者「日当もらっている」 単行本で修正へ
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1456396
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。