2025年01月27日21時30分掲載  無料記事
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アジア

尹錫悦の勾留延長申請却下 なんとなく釈然としないけど、日本の人質司法に比べればよほどマシ

尹錫悦に関する日本の報道を見てると、「逮捕」やら「拘束」やらに関する用語が混乱しまくってる。1月17日のニュースには「尹錫悦に逮捕状請求」みたいな記事が並んでるんだけど、じゃ、1月15日の「逮捕」は何だったの?ってことになる。(安田幸弘) 
 
NHKなんかだと、1月15日は拘束令状による拘束、1月17日は逮捕令状による逮捕、みたいな書き方なんだけど、韓国語的には1月15日が逮捕令状)による逮捕、1月17日は拘束令状)による拘束で正反対。 
 
なんで日韓で正反対の用語を使うのかよくわからんのだが、韓国では逮捕状が執行されると「拘束された」みたいな表現を使うので、そのへんでこんがらがってるのかもしれない。 
 
ちなみにぼくが理解する限り、韓国語の拘束令状は日本だと勾留状にあたるんだと思う。韓国の刑訴法なんて知らないのでウソかも。誰かちゃんと知ってる人、教えてください。 
 
 
それにしても、韓国の弾劾審判での尹錫悦側の荒唐無稽な弁論に呆れる。妄想、見え透いたウソ、思いつきのような掛け合い。ただでさえ勝ち目のない審判でこんな弁論をやらかして、弾劾請求が棄却される可能性はゼロになったと思う。 
 
 
尹錫悦の勾留延長申請却下。 
韓国の検察も当然延長は認められると思っていたらしい。 
これが日本だったら、ほぼ自動的に延長は認められ、それでも完黙を続ければ別件で再逮捕を繰り返し、拷問的な取り調べで精神的に追い詰める。 
 
そんな前近代的な日本の人質司法に比べれば、延長棄却という被疑者側に有利な判断はよっぽどマシではあるのだが、なんとなく釈然としないなあ。 


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