2025年02月16日22時47分掲載  無料記事
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JCA-NET「Xからの離脱」セミナー 2月18日19時からオンラインで

 インターネットの自由と民主主義を掲げるJCA-NETの「Xからの離脱」セミナー、第一回は2月18日(火)19時からです。次第に広がっている「Xからの離脱」の現実を踏まえながら、セミナーでは、Xからの離脱を考えている方々と一緒に、離脱に伴う問題点や離脱後のSNSの選択肢をどう考えるのかなどについて議論されます。以下、JCA-NETからの案内です。(大野和興) 
 
 
1 セミナー1:2月18日(火)19時から Xからの離脱相談会――トランプ政権下の米国SNSと私たちの選択 
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開催方法:オンライン 
(申し込み方法は最後をごらんください) 
 
Xからのユーザー離れが進んでいます。X(旧Twitter)のトップの座にあるイーロン・マスクは、昨年の大統領選挙でドナルド・トランプを支持し、更にトランプが再選を果して以降は新設された政府効率化省のトップになりました。マスクがXを買収したときにも、多くのユーザーがXを離脱しましたが、今回はその影響が更に大きくなっています。マスクの露骨な極右的な政治姿勢や偽情報の拡散だけでなく、Xの投稿ポリシーにも影響が及んでいるとも報じられています。 
 
昨年末頃からXからの離脱が具体的な運動としての形をとるようになってきました。とくにEU諸国の社会運動団体やNGO、更には自治体などまでXからの離脱を表明しています。 
 
こうした流れは、日本ではまだ大きなものにはなっていませんが、自分たちの価値観と異なるだけでなく、投稿と拡散にまで影響を及ぼしかねない現在のXを、自分たちの情報発信のプラットフォームとしてそのまま使い続けていいのかどうか、悩んでいる人たちも少くありません。今回のセミナーでは、Xからの離脱を考えている皆さんと一緒に、離脱に伴う問題点や離脱後のSNSの選択肢をどう考えるのかなどについて議論します。 
 
参考 
ヨーロッパのX離脱運動のポータルサイト 
 
https://leavex.eu/ 
フランスのX離脱運動 
 
https://www.helloquitx.com/ 
パレスチナ・デジタル権利連合からX宛書簡 
 
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/346 
(7amleh)パレスチナ人のデジタルの権利、ジェノサイド、そしてビッ グテックの説明責任 
 
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/398 
危機の時代におけるパレスチナ人のデジタルの権利尊重をテック企業に求める市民社会団体の呼びかけ 
 
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/295 
(国際署名の呼びかけ)テクノロジー企業はパレスチナ人のコンテンツを黙らせるな 
 
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/115 
(朝日)仏紙ルモンドがX利用停止 「極右に近づくマスク氏の政治活動手段」 
 
https://www.asahi.com/articles/AST1N7D8YT1NUHBI00LM.html 
(朝日)「X利用停止を」、仏で拡大 データ移行アプリ・ルモンド紙は停止発表 
 
https://www.asahi.com/articles/DA3S16131526.html 
(NHK)フランス パリ市がXの利用を停止へ“偽情報や暴力的発言助長” 
 
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250117/k10014695731000.html 
(AFPbb)ドイツでX離れ、国防省も利用当面停止へ 
 
https://www.afpbb.com/articles/-/3558379?cx_part=search 
(ロイター)欧州医薬品庁、X利用停止 「対話ニーズに合わず」 
 
https://jp.reuters.com/business/technology/PVM7D62FONM6JCQBPZLUORNVJQ-2025-01-27/ 
(時事通信)公共機関や大学の「X離れ」加速 マスク氏の右派接近に反発―欧州 
 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025011800376&g=int 
 
 
 
2 セミナー2:2月22日(土)15時から 「アクセス・無害化」と日本のスパイ活動、民間の関与――サイバー安全保障批判 
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開催方法:オンライン 
(申し込み方法は最後をごらんください) 
 
通常国会に上程予定のサイバー安全保障(能動的サイバー防御)関連の法案を念頭に置いてのセミナーになります。サイバー安全保障に関する有識者会議の提言のなかで「能動的サイバー防御」の議論に関心が高まっていますが、スパイ活動をめぐる議論には、まだ十分な注目が集まっているとはいえません。 
 
「提言」には、さまざまな手法を用いた不正アクセスを通じた情報収集活動が含まれると思われ文言が随所にあります。これは、本来なら不正アクセスとして違法となる行為を「サイバー安全保障」に関しては合法化し、日本が国内外を問わずネットのスパイ活動を行うことができるような法的な枠組を構想しているともとれる内容です。 
 
憲法における「通信の秘密」の権利は、日本国内だけでなく外国に対しても日本政府が通信の秘密を侵害するようなスパ行為を行うことを禁じているものです。しかし、他方で、国際法上スパイ行為を明確に禁止する枠組がありません。 
 
こうしたなかで、法改正を通じて、日本政府はどのような意図をもって国家安全保障や軍事・治安目的のアクセスを可能にしようとしているのかについて、特に、現在のサイバー領域におけるスパイ活動を念頭に検討します。 
 
また、提言では官民一体となった取り組みを強調していますが、実際に現代の戦争において民間企業が果たしている役割を、とくにビッグテックに焦点をあてて紹介し、民間が戦争に加担する問題を検討します。 
 
参考 
サイバー領域におけるスパイ行為(スライド) 
 
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/LCa4dmy9afFHNny 
「サイバー安全保障分野での対応能力の向上に向けた提言」批判対応能力の向上に向けた提言」批判(2025年1月25日JCA-NETセミナー資料)https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/4gtLKzZqgrJHZCT 
(+972mag)流出文書が暴く、イスラエル軍とMicrosoftの深い関係 
 
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/972mag_microsoft-azure-openai-israeli-army-cloud_jp/ 
(No Azure for Apartheid) Microsoft:アパルトヘイトとジェノサイドへの加担をやめよ 
 
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/no-azure-for-apartheid_microsoft-end-complicity-in-apartheid-and-genocide_jp/ 
(the Guardian)Microsoft、ガザ戦争中にイスラエル軍との関係を深め、技術サポートを提供していたことが判明 
 
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/the-guardian_israeli-military-gaza-war-microsoft_jp/ 
サイバー安全保障「提言」批判 
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/blog/2025/01/22/cyber-anpo_teigen_hihan/ 
 
 
3 セミナー3:2月25日(火)19時から フォローアップ 
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開催方法:オンライン 
(申し込み方法は最後をごらんください) 
 
毎月最後の回は、特にテーマを設けずに、参加者の皆さんが持ち寄った様々な疑問や質問、あるいは意見などをとりあげながら進めています。毎回のセミナーでは十分に取り上げられなかった課題や消化不良になった話題について、補足の説明などにあてる場合もあります。今月はXからの離脱のノウハウでは実践的なテーマをとりあげましたので、その後の対処などでの質問があれば遠慮なく出してください。サイバー安全保障では、法案に関する最新情報についても情報交換ができればと思います。また、セミナーでは取り上げていないテーマであっても、疑問などがあれば遠慮なく出していただければと思います。 
 
このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連する質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄ってください。 
 
そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一例。 
 
- XやFacebookに代替するMastodonの使い方 
- CryptPadの使い方 
- パスワード管理 
- Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議 
- 暗号化サービスProtonやTutaのメールサービス 
- 機械翻訳の活用(DeepL) 
など。 
 
最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になった事柄の一例。 
- ガザ戦争とIT産業の戦争責任 
- 能動的サイバー防御とサイバー安全保障 
- 生成AI 
- 国連サイバー犯罪条約 
- マイナンバーとデジタルID 
- 政府による暗号規制 
- ジェンダーとインターネット 
など。 
 
 
 
4 参加方法 
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JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。 
 
下記の申し込みフォームから申し込んでください。(アクセスに若干時間がかかるかもしれません) 
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/xHEwgfYgA3re52wJXp5WLxjq 
 
あるいはメールで申し込む場合は 
jcanet-seminar@jca.apc.org 
まで以下の各項目を記載して申し込んでください。 
 
申し込み内容 
- おなまえ 
- メールアドレス 
- 参加希望のセミナー番号(複数可) 
- 今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。 
- セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」 
とお書きください。 
 
参加費 無料(カンパ大歓迎) 
 
オンラインはJitsi-meetを使用します 
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル 
 
JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録されてい 
る方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみてアクセスし 
てください。 
 
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余裕のある方は是非カンパを是非よろしくお願いします。 
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。 
郵便振替口座 
JCA−NET (シ゛ェイシーエイ−ネット ) 
記号番号:00190-3-417584 
ゆうちょ銀行〇一九店 417584 
 
5 セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています 
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セミナーで取り上げたトピックなどを中心に、幅広くインターネットにおける諸問題や、ネットのセキュリティやプライバシー、非営利のオープンソースのソフトウェアの導入、あるいは政府や企業の情報通信政策、国際情勢など技術的なノウハウから社会問題まで様々なトピックの情報交換が行なえます。参加を希望される方は、 
toshi@jca.apc.orgまで、件名に「メーリングリスト参加希望」と書き、メール本文におなまえ配信希望のメールアドレス 
を記入して送信してください。登録作業をいたします。 
 
問い合わせ先 
小倉利丸(JCA-NET理事) 
toshi@jca.apc.org 
070-5553-5495 


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