2025年03月26日20時37分掲載
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地域
【山里から】ウメ、2年続きの不作予想も
気候変動はウメにも。昨年はどこもウメが不作で、梅干しは品不足、価格も値上がりしている。今年もなんだか怪しい。そんなウメにまつわる三題噺。(大野和興)
春の雪
今年も梅の実はだめかも。16日に続いて19日も春の大雪。満開の梅林が雪に埋もれた。去年は開花ももっと早く、ハチが来ないうちに春の雪が花や枝につもり、身は一粒も取れなかった。
おかげで梅干しが高騰中。今年はもっとひどい。この調子だと二年続きの不作も。去年と違い、梅の香は漂ってくるが、やはりハチが来ない。梅干しがダイヤモンド並になるかも。いつの間にか焼酎のお湯割りから梅干しが消えた。寂しいなあ。
人工授粉
埼玉県一のウメ産地越生町では、今年の不作に備え人工授粉が行われた。梅の受粉はこれまでミツバチによる自然授粉に頼っていた。ところが昨年、気候の影響で開花時期がずれたり寒暖差によってめしべの生育不良が発生し、ミツバチの活動と時期がずれてしまった。
それやこれやで同町のウメ収穫量は前年比で59%と不作だった。そこで地元の高校生が協力、人口授粉が実施された。以上、埼玉新聞3月23日号から。
梅にウグイス
東京では数日前に桜開花宣言。秩父では2回の春の雪をしのいで梅がチラホラと散り始めた。ウグイスの初鳴きを聞いたのは3月18日だった。
高台のほぼ頂上にある自宅から、幅1メートル半ほどの曲がりくねった急傾斜の山道を15分ほど下ると放棄された谷津田に至る。その周りの雑木林から聞こえた。
その後、朝窓を開けると三方からウグイスの声が聞こえる。と、ここまでは毎年の繰り返しだけど、いつもと違うことがある。
鳴き始めのウグイスの声は、はじめのホーがうまく伸びず、続くケキョがなかなかでてこない。数日かけてやっとホーホケキョと鳴けるようになる。そのうちホーホケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョと歌いだす。ところが今年は谷津田のウグイスをはじめ家の周りの林から聞こえる鳴き声も含めすべて正調のホーホケキョからはじまった。
ウグイスに何が起こったのか。どうでもいいことだけど何となく違和感がある。
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