2025年03月28日10時04分掲載  無料記事
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イスラエル/パレスチナ

「停戦破りの大虐殺を許さない!ネタニヤフとトランプはジェノサイドをやめろ!イスラエル大使館前抗議」に300人が参加

 パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍による“ジェノサイド”が続く中、日本の市民有志は22日、緊急のイスラエル大使館前抗議を企画。駆けつけた300人の市民は「虐殺やめろ」、「誰も殺すな」などと大使館に向かって抗議の声を上げた。 
 
 同行動の詳細は以下を参照。(杉原こうじ=NAJAT代表のブログより) 
https://kojiskojis.hatenablog.com/entry/2025/03/24/015213 
 
 
 イスラエル軍は3月18日未明からガザへの大規模空爆を再開し、一晩で子ども174人以上(1日の被害ではガザ史上最悪)を含む400人以上を虐殺。空爆と地上侵攻は続き、2023年10月以降、最低でも5万人以上が虐殺されたと報じられています。 
 
 これに対して、3月18日の超緊急抗議(65人が参加)に続いて、22日午後、イスラエル大使館そばで、市民有志の呼びかけによる「停戦破りの大虐殺を許さない!ネタニヤフとトランプはジェノサイドをやめろ!イスラエル大使館抗議行動」を行いました。 
 
 2014年の大虐殺への抗議行動以降、麹町警察署は11年にわたってイスラエル大使館前から50m以上も市民を遠ざけてきました。この間は、以前20人ほどが抗議していた大使館に近いスペースさえ鉄柵で封鎖し、陰湿に市民の権利を抑圧。この日も、名前も法的根拠も示せないまま、暴力さえ用いて抗議者を排除しました。国際指名手配犯の戦争犯罪人がトップのイスラエル大使館を守る麹町署は、恥を知るべきです。約300人の人波は日テレ通りの歩道に長く延び、反対側の歩道にも展開。大使館に向かって、怒りのコールをぶつけました。 
 
 ハニン・シアムさん(ガザ出身)は、北部ガザから届いたメッセージを代読。「イスラエル占領軍は学校を含むガザ各地を空爆している。殺された大半は女性と子どもだ。人々は再び死と避難に追い込まれている。病院は対応し切れず国際社会に助けを求め、民間防衛隊はガレキの下から人々を救出できずにいる。この狂気を、ジェノサイドを止めてほしい。あなたの心と魂がまだ生き続けていることに誇りを持ってください。パレスチナが解放されたときに一緒に喜びましょう」 
 
 私は、「ネタニヤフの権力維持と自己保身のための大虐殺だ。日本政府は1月15日にイスラエルと科学技術協力合同委員会を外務省で開催。大規模空爆が始まった3月18日には、外務省と防衛省の高官がノコノコ出かけていって、イスラエルで外務・防衛協議を行い、口先だけで「強い懸念」を示した。だが、イスラエルに協議再開の実績を与えただけだ。少なくとも「停戦」に戻すために、主権者として日本政府にイスラエルへの制裁をさせる責任がある。ネタニヤフやトランプは私たちに「何をやっても無力だ」と思わせようとしているが従うわけにはいかない」と訴えました。 
 
 今に始まったことではありませんが、抗議行動を取材に来たマスメディアはほぼ確認できませんでした(アラブニュースとしんぶん赤旗くらい)。この瞬間に起きている「21世紀のホロコーストに抗議する市民を報じることに価値は無いのでしょうか。何一つイスラエル制裁をしない日本政府を利するものだと思います。 


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