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News & Features
2016/11/01 21:21:25 更新

みる・よむ・きく
日本武器輸出大国化のリアル 池内了・古賀茂明・杉原浩司・望月衣塑子著『武器輸出大国ニッポンでいいのか』 大野和興
 武器輸出三原則の緩和を言い出したのは民主党(当時)の野田政権に時代だが、政権が自民党に移り、安倍政権になってから急速に進んでいる。中国、北朝鮮の脅威をいいたて、自衛隊の軍備増強を進め、それをてこに東アジア・東南アジアを武器市場とし、日本の経済成長戦略アベノミクスの中心軸に据えようとする思惑が透けて見える。防衛省と日本企業はイスラエルとの無人攻撃機ドローンの共同開発に乗り出そうとするなど、軍事産業国家をめざして官民挙げて動き出している。それは、経済も科学技術研究も、企業活動もメディアも文化も、すべてが軍事化に向けて、ある時はソフトに、ある場合はハードな手法で統合される過程でもある。(2016/11/01 21:21)



文化
映画 『母と暮らせば』 (2015) のものたりなさ──山田洋次が見失ったもの   熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
『母と暮らせば』(2015)は、巨匠・山田洋次が、戦後70年を期し「松竹120周年」を記念して世に問う映画としては、豊穣な実りというにはあまりにほど遠い作品であった。1948年8月9日の長崎、助産婦として暮らす伸子(吉永小百合)のもとに、原爆で跡形なく消えた息子・浩二(二宮和也)が立ち現れる。それ以来、浩二はしばしば訪れて、母をいたわり、また、「嫁」のようになにかと伸子を励ます浩二の恋人・町子(黒木華)との思い出にふけるという儚い幸せの時を過ごす。だが、町子がついに、傷ついて復員していた同僚の教師(浅野忠信)と結婚して再出発することを決心したとき、浩二は、消え入るように息絶える伸子と手を携えて雲の彼方に歩んでゆく。(2016/11/01 17:33)



国際
トルコの野党寄りの新聞 Cumhuriyet の記者らが家宅捜索を受け、編集長は逮捕 テロ事件に関連した容疑で 
ルモンドが報じたところによると、10月31日未明、トルコの野党系の新聞Cumhuriyetの記者らが一斉に家宅捜索を受けたほか、編集長のMurat Sabuncu氏は逮捕されたという。報道によれば捜査令状は13件に上るが大別すれば2通りだという。(2016/11/01 02:43)


文化
「写真家の日誌」  報道写真家、アラン・ケレール(Alain Keler)  政治家が国民を捨てても何とも思わぬ国の姿
世界の一線で活躍してきたパリの写真通信社MYOPに所属する報道写真家アラン・ケレール氏(Alain Keler)。彼は今、フォトジャーナリズムについての思いを「写真家の日誌」(Journal d'un photographe)として書き記しています。今回も前回に続いてハイチの取材写真から。Journal d'un photographe / Leur histoire vient de basculer / Haiti / 02-1986. Lundi 10 fevrier 1986.Port au Prince.(2016/10/31 21:40)


アフリカ
【西サハラ最新情報】  国連内部告発者アンダー・コンパス  平田伊都子
 2016年10月24日、国連PKOトップで国連副事務総長のハーベ・ラドスが西サハラ難民キャンプとMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)を視察している頃、同じアフリカのど真ん中・中央アフリカ共和国ではPKOに反対する住民デモが勃発しました。 「PKOは住民を守ってくれない。中央アフリカから出ていけ!」と、叫ぶデモ隊にPKO部隊が発砲し4人が殺されました。 PKO部隊は催涙ガス弾を撃っただけだと、釈明しましたが、血だらけの死体が警察の車で運ばれていったと、目撃者が語っています。 この事件の真相は、国連記者会見でも追及されました。 そして、炙り出されてきたのが国連内部告発者アンダー・コンパス元国連人権高等弁務官地域作戦トップです。 彼は、モロッコへの情報提供者でもありました、(2016/10/31 15:10)


みる・よむ・きく
大山礼子著 「フランスの政治制度」(東信堂)   49−3とは何か
 今年のフランスの政治の動きをウォッチしている人々にとっては49-3という数字の意味するものが何かを知ることが絶対に不可欠でした。これを知らなくては春から夏にかけてのフランス議会の緊迫した動きが理解できなかったのです。そして、49−3を巡って議会の外でも、つまりフランス各地で抗議のデモが繰り返されました。49-3について、ご存じでしょうか?実は筆者も知りませんでした。(2016/10/31 14:37)


文化
シチリア島発の音楽レーベルDiesisを女性二人で立ち上げて アッシア・ナニア Interview : Assia Nania
前回、シチリア島を拠点にテクノとクラシックを融合した新しい音楽活動を行っているGioli のジョルジア・リパリ  (Giorgia Lipari)さんにインタビューを行いました。クラブを中心に世界を旅しながら演奏活動を始動したばかりですが、今年5月には初のアルバム「メカニカル・ハート」もリリースしたばかり。そのリパリさんのマネージャーをつとめ、写真や映像を撮影してウェブサイトを作っているのが、同じくシチリア島出身のアッシア・ナニア (Assia Nania) さんです。音楽家のGioliは二人が作り上げたものと言えますが、今月、さらに新しい活動を始めたのだと言います。今回はマネージャーで写真家・デザイナーのアッシア・ナニア(Assia Nania)さんにインタビューします。(2016/10/31 01:52)


社会
あやうく早稲田大学学園祭にヘイトスピーチの桜井誠が登壇 彼のレイシズムと差別行為は不問
 早稲田大学の学園祭にレイシズムと差別をまき散らすヘイトスピーチ(憎悪扇動行為)で名を馳せている桜井誠元在特会会長を呼んで話をさせる企画が飛び出し、その賛否をめぐってネット上で大乱戦になった。結局、大量の批判を浴びた主催の早稲田大学人物研究会が出演要請を取り下げることになって一件落着したが、主催者側の取り下げ理由が「来場者の安全を確保できないため」というもので、レイシストの差別主義者に学園祭で発言の場を与えるという判断についてはどうであったのかが全く触れられていないということで、問題の根の深さを改めて浮き彫りにした。(大野和興)(2016/10/30 23:46)


橋本勝の21世紀風刺絵日記
271回 平和の祭典!?
オリンピックは平和の祭典といわれる/だが五輪は戦争と深い関係にもある/ヒトラーは1936年のベルリン五輪を/ナチス・ドイツの国威高揚に大いに利用した(2016/10/30 21:37)


検証・メディア
網羅的監視の構造  小倉利丸
 8月27日に、日本のジャーナリストとして初めてエドワード・スノーデンにインタビューした小笠原みどりの講演会が東京で開催された。会場は立ち見の出る盛況となり、丁度共謀罪の再上程報道があったばかりということもあって、参加者の関心は非常に高いものがあった。27日の集会での小笠原の講演で強調された論点は、私なりの関心に引き寄せて端的にまとめれば、日本におけるネット上の情報通信が網羅的に米国の諜報機関によって監視可能な環境に置かれていること、そして、こうした環境について日本の市民がもっと深刻に捉えて対処すべきだ、ということだ。とりわけ日本の政府もIT企業も、日本に住む人びとのプライバシーを米国から保護するどころか、むしろ構造的に日本の市民のコミュニケーションを監視する体制に加担している可能性を否定できないということが、事の重大性の核心にある。(ブログ「no more capitalism」から)(2016/10/30 14:12)


文化
家族の肖像 フランス    
パリに飛行機で飛んでいた時、偶然、隣に座った人が〜夫婦でパリに団体旅行に出かけるそうですが〜スチュワーデスと僕とのやり取りを見て僕が旅慣れている人と思ったらしく次のように尋ねました。男 「私は妻と今回初めてパリに行くのですが、どこか見ておくべきものとか、お勧めとかありますか?」僕 「パリには3日もいると目ぼしい観光スポットは大体回れるものです。ルーブル美術館とか、凱旋門とか。そういう観光を軽んじる必要はないと思うのですが、できれば土地の人と誰か一人でも友達になるといいのではないでしょうか」(2016/10/30 05:32)


核・原子力
核兵器禁止条約? 安倍は反対 私たちには何が?
クラスター爆弾(2008年)、対人地雷(1997年)、化学兵器(1993年)、生物兵器(1972年)――大量破壊、無差別殺傷、非人道的な兵器と、それを禁止する国際条約ができた年のリストだ。ここに核兵器がついに加わるかもしれない。国連総会の第一委員会(軍縮問題)が10月27日、2017年に核兵器を禁止する“拘束力のある法文書”(=条約)について交渉する国際会議の招集決議「多国間核軍縮交渉の前進」を採択したのだ。(西条節夫)(2016/10/29 22:37)


国際
ND米紙ウィークリーニュース第103号(October 26, 2016)
●目次●/プーチン大統領パリ訪問中止 シリアを巡る対立の最中(WSJ 10/11)/台湾総統 中国に対話を呼びかけ(NYT 10/10)/フィリピンの「アメリカ離れ」 ドゥテルテ大統領の暴言の背景(NYT 10/09)/(2016/10/29 22:28)


コラム
メディア観戦を続ける意味   木村結 
テレビの報道番組を観ながらついついツッコミを入れては息子に嫌がられていました。ひとり暮らしになってからはひとりでブツブツ言うわけにもいかず、Twitterでつぶやくようになりました。最初はツッコミを入れ溜飲を下げていましたが、ネトウヨ(※ネット上で右翼的発言をする人)と方向性こそ異なるもののやっていることは同じではないか?聞けば、テレビ局にはバッシングの電話が連日かかってきていると。テレビ局は寄せられた電話やFAXの内容をスタッフに回覧していると。バッシングの中には「〇〇はサヨクだから外せ」とか「偏向報道はやめろ」とか番組の内容には触れていないものが多いと。Twitterでもそうですが、誰かからの指令の下に一斉に行っているのではないかと思われる同一のフレーズの使用が特長です(2016/10/29 13:22)


文化
核を詠う](特別篇2)『原爆歌集ながさき』を読む(2)「草鳴りに声あるごとし原子禍を二十年経し丘風過ぐるとき」 山崎芳彦
『原爆歌集ながさき』の作品を読みながら、改めて、原爆の投下による惨憺たる苦難の中で生き延びた被爆者の短歌作品を読むことの意味を考えないではいられない。長崎で被爆した秋月辰一郎医師はその著書『長崎原爆記―被爆医師の証言』(昭和41年、弘文堂刊)を、「この記録は、昭和二十年八月九日、長崎原爆投下以来、一ヵ年の地獄のような悲惨、医学と人間の無力さを、同じその被爆地にいて書き綴ったものである。その意味で、これは被爆医師である私の一年間にわたる原爆白書であるといえると思う。」と書き起こし、「この年の夏から秋にかけて、次から次へと身近な人びとの生命が奪われていった。そして重傷者の呻きのなかで辛うじて生き残った人は、焼けあとの石ころのように、虫けらのように生きなければならなかった。」と記している。秋月氏の短歌に「おそかりし終戦のみことのりわれよめば焦土の上の被爆者は哭く」(『昭和萬葉集』巻七に所収)がある。「おそかりし」を繰り返してはならないが、いま安倍政権の原子力政策をみるとき、核兵器、核発電とこの国の今を深く思わないではいられない。(2016/10/29 11:29)


検証・メディア
「写真家の日誌」  報道写真家、アラン・ケレール(Alain Keler) パリの写真通信社,MYOPに所属
世界の一線で活躍してきたパリの写真通信社MYOPに所属する報道写真家アラン・ケレール氏(Alain Keler)。彼は今、フォトジャーナリズムについての思いを「写真家の日誌」(Journal d'un photographe) として書き記しています。今回はハイチの取材写真から。ケレール氏は1986年、暴動が多発するハイチに飛びました。父親に次いで独裁者となり15年間統治した大統領のジャン=クロード・デュヴァリエが市民の怒りによる暴動から、ついにパリへ亡命して去っていった時のハイチを撮影しています。飢えた市民による略奪、軍のパトロール、死者などです。以下はケレール氏のエッセイです。報道においては「現場で」画像・映像を撮影するジャーナリストと、それを受けて編集に組み入れるマスメディアの編集者との間で「意味付け」をめぐって葛藤が起きうることを示しています。(2016/10/29 02:53)


アジア
インドネシアで性犯罪者に対し薬物による去勢 インドネシア医師会は医療倫理に反すると投与を拒否
 インドネシアの国民議会は10月12日、児童保護のための現法律に代わる新法を承認した。今回の改正法は、「18才未満の子どもに暴力または脅しにより、自らあるいは他の人物との性交を強制し、複数の犠牲者に、重傷、精神疾患、感染症、生殖機能不全、あるいは死をもたらした者」に対し、追加刑として化学的去勢の強制を認めている。国際人権団体アムネスティは「強制的な化学的去勢は、拷問などの残酷行為を禁じる国際法に違反する」として、即刻廃止を求めている。(大野和興)(2016/10/28 21:21)


アジア
韓国・控訴裁判所が良心的兵役拒否者の有罪を覆す
 国際人権団体アムネスティが発信する国際ニュースによると、韓国の光州の控訴裁判所は、良心的兵役拒否者、チョ・ラクフンさんとキム・ヒョンジュンさんの2人の有罪を覆す判断を下した。控訴裁判所が、良心的兵役拒否者の有罪判決を覆したのは初めて。アムネスティは「韓国政府は控訴裁判所の画期的な判決をい尊重し、今後は良心にもとづいて兵役を拒否した者を犯罪扱いしてはならない」との談話を発表した。韓国では現在少なくとも399人が良心的兵役拒否で収監されている。(2016/10/28 11:30)




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