橋本勝21世紀風刺絵日記
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みる・よむ・きく
最近読んだ本 又吉直樹著「東京百景」 スギハラ シズカ
又吉の書く物は大好きだ。とてもおかしいのにほろっとさせられて懐かしい。そして懐かしい分、彼が自分に近い人に失望するところは、わたしの痛みも呼び起こす。彼は、自分を自意識過剰でちょっと気持ち悪い残念な人に描きながら、それでいて実はいい人なんじゃないかと読者に好感を持たせてしまうとても賢い人だと思う。ユージュアルサスぺクツである。(2020/06/09 15:49)
コラム
アベノマスクと日本の匠
新型コロナウイルスで様々な日本の政治と行政の実態が国民の目に露になってきましたが、中でも多くの人が「?」と思ったのは一世帯にマスク2枚の配布に実質2か月もかかったことでしょう。多くの人にとって、衝撃的な事件だったと思います。というのも、近代以後の日本の神話が剥がれ落ちてしまったからです。その神話と言うのは次のようなものになるでしょう。「日本は匠が支え、通産官僚が企画運営する技術立国である」(2020/06/09 14:44)
コラム
赤信号みんなで渡れば怖くない では、みんなで学歴詐称すれば・・・
学歴詐称がテーマになっているようです。私の場合も学歴詐称するほどの市場的な値打ちに乏しい大学卒業者なので、就職の履歴書に厚かましくも<ハーバード大学卒業>とか<モスクワ大学卒業>とか、書いてみたかった。もしそうなったら、どのように周囲の世界が変わりうるのか、実験してみたかった気がします。このことは、20世紀に作家の安倍公房が生涯追いかけて描き続けたテーマと深く重なってきます。(2020/06/09 02:14)
社会
「緊急事態宣言」の東京で中華料理店が無償で弁当提供 日本人から感謝の手紙も
「緊急事態宣言」発令中、東京のある中華料理店が毎日、無償で弁当を提供してきたというニュースが最近、日本の華人の間で大きな話題となっている。同店はこれまでに、合わせて2万食の弁当を提供し、新型コロナウイルスが猛威を振るった東京に、温かい感動をもたらし、自分にできる限りのことをして、社会的責任を最大限果たし、積極的に現地の政府や人々と共に新型コロナウイルスと闘うという、在日華人華僑の善意を示した。人民網の東京に駐在する記者がこのほど同店の店長で、弁当無償提供の発起人である李星海さんを取材した。(2020/06/08 16:07)
教育
コロナ禍と大学(5)オンライン授業の情報が公権力に利用される恐れ 石川多加子
この原稿を書いているときでも、学生からオンライン授業の視聴方法に係る質問や不満のメールが送られて来る。土日も昼夜も関係ないので、教員は24時間366日カスターマーサービスセンター化しているが、それらにきちんと対応するのも教員の仕事だから大きな問題とは言えない。それよりもっと私が問題視すべきと思うのは、教育・学問の自由にかかわるオンライン上の情報が、国・公権力によってコロナ対策とは別の目的に利用されるおそれはないのかという懸念である。(2020/06/08 13:49)
政治
東京都のペットの殺処分ゼロは本当か? 2016年の都知事選の公約は1つでも実現されたか
小池百合子知事の2016年の選挙公約の中で唯一、達成できたとされるペットの殺処分ゼロ。しかし、日経新聞は例外的に殺される犬猫がいることを記していた。日経新聞によると、「東京都は今年4月、18年度に殺処分ゼロを達成したと宣言した。衰弱がひどいなどの犬猫360匹を例外的に殺処分し、320匹を第三者へ譲ったという。多くが愛護団体で、都担当者は「非常に熱心で、欠かせない存在」と話す」日経新聞には、衰弱したペット360匹は例外的に殺し、320匹を第三者に譲ったと記されている。殺した数の方が圧倒的に多くても「例外的」とうたっているのだ。実際に東京都の当該ウェブサイトをのぞいてみた。(2020/06/07 14:11)
政治
2016年当時出した小池ゆりこ候補の都知事選「公約」は守られたのか? 連合はリベラル派排除の組合か、全国民が注視。
2016年の都知事選で小池候補は「7つの0(ゼロ)を目指します」として、こう記していました。・待機児童ゼロ・残業ゼロ・ペット殺処分ゼロ・介護離職ゼロ・都道電柱ゼロ・多摩格差ゼロ。そして「しがらみのない小池ゆりこだからできる!」と付け加えていました。(2020/06/07 12:33)
コラム
リベラシオンにウイレムあり トランプ大統領と聖書の巻
フランスで健筆をふるっている風刺漫画家のウイレムが、今回の白人警官による黒人殺害の後のトランプ大統領を風刺の対象にした。漫画は4つの駒になっていて、最初の1コマと4コマ目が大きく、2コマ目と3コマ目は小さい。1コマ目は聖書を高々と掲げるトランプ大統領。2コマ目と3コマ目は聖書で黒人をぶっ叩いている大統領。4コマ目はトイレで尻を聖書で吹いている大統領。(2020/06/06 22:16)
文化
非在の存在性:岡本太郎と沖縄 髭 郁彦(記号学)
刈り取られ、だだっ広い空間だけが残った耕地。頭の上に大量の干し草を載せて運んでいる農婦。山のように積まれた干し草は農婦の顔を完全に覆っている。空は高く、からっぽの大地の中に一人。こちらに向かい歩いて来る。「岡本太郎の沖縄」という展覧会のビラに使われていた一枚の写真に私の視線が惹きつけられた。7月6日から10月30日まで、青山にある岡本太郎記念館で開かれている返還前の沖縄の写真展。それを知るきっかけとなったのはこの写真だった。岡本は芸術家であると共にフランスの民族学者・社会学者のマルセル・モースの弟子であり、思想家のジョルジュ・バタイユの友人であった。その事実を私は赤坂憲雄の書いた『岡本太郎が見た日本』を読んで初めて知った。(2020/06/06 20:05)
米国
FBIの元カウンターインテリジェンス幹部がトランプ大統領のデモ隊への反応を「カオス戦略」と発言 〜その本質は民衆の分断と征服〜
ミネアポリスでの白人警官による黒人殺害が怒りを呼び、ホワイトハウス周辺でもデモが起きるに及んで、トランプ大統領が軍隊の出動も示唆したというような報道が飛び込んできました。それに対して、マティス元国防長官が軍を出動させることは、国の分断を図るとして批判したことも報じられています。ロイターでは次のような記事が出ていました。(2020/06/06 13:24)
教育
全ての学生に支援を 学生団体「FREE」が全国学生院内ラリーを開催
新型コロナウイルスの感染拡大は学生生活にも大打撃を与えている。学生たちを支えるための支援策として政府は「学生支援緊急給付金制度」を打ち出したが、救われるのはごく一部の学生だけで、支援内容自体も不十分ということもあって退学を検討している学生も増えているようだ。また、政府が留学生の支援に「成績上位3割程度のみ」などの厳しい要件を設けたことに対しても「不公平であり、差別的だ」との声が上がっている(藤ヶ谷魁)(2020/06/05 20:18)
国際
新型コロナ、中東で感染急拡大 アフリカではエボラ出血熱が追い討ち
新型コロナウイルスの感染者が東京都では再び上昇に転じ、あらためて封じ込めの難しさが指摘されているが、世界では地域によってその猛威は依然衰えていない。中東のイラクとイスラエルでは感染が急拡大しているとMiddle East Monitorが報じている。アフリカのコンゴ民主共和国では、新型コロナの感染にくわえ、新たにエボラ出血熱の集団感染が発生した。(藤ヶ谷魁)(2020/06/04 20:06)
アフリカ
【西サハラ最新情報】 アマイダン・サラー 西サハラ難民アスリート 平田伊都子
2020年5月14日、アマイダン・サラーから「僕のドキュメンタリーが出来た!」と、メールが入りました。 27分4秒の映像はスペイン語で、「スペイン語では日本人に見てもらえないよ」と返信したら、翌日の5月15日、「英語とアラビア語のスーパーが入ったのを、ユーチューブに立ち上げた」と、返ってきました。 見ました! スペイン語やアラビア語や、英語に強くなくても、サラーの綺麗な走り姿と、モロッコ占領地でぶっ叩かれる西サハラ被占領住民の痛々しい姿は、胸を締め付けます。 演出、シナリオ、制作は、スペインのガルシア兄弟が担当し、西サハラ難民キャンプにあるSADR(西サハラ民主共和国)テレビとかスポーツセンターが援助しています。 2013年には、エジプト系パレスチナ人のサイード・タジ・ファルーキが。「ランナー」と題するサラーのドキュメンタリー映画を作り、2017年にユーチューブで公開しました。 その他、様々なサラーの走る映像を見ながら、<サラーの走る半生>は、まさに、西サハラ難民の<象徴>西サハラ独立運動の<象徴>だと痛感しました。 そして、<象徴>と呼ばれる事を嫌うシャイなサラーに怒こられるかもしれないけれど、サラーと西サハラの人々を併走させて、語っていこうと、思いました。 10回ぐらいの連載にします。 サラーに何か聞きたいことがありましたら、ご連絡ください。 一緒に、<サラー物語>を完成していきましょう(2020/06/03 16:16)
米国
米国のラオス難民とは? クリント・イーストウッドの名作『グラン・トリノ』の背景
全米に広がる黒人殺害への抗議行動の渦中で、彼を殺した白人警官の妻はラオス難民で、事件後に夫との離婚の申し立てをしたと報じられている。米国のラオス難民とはどういう人たちなのか。映画ファンなら、クリント・イーストウッドが監督・主演した名作『グラン・トリノ』(2008年)を思い出すかもしれない。妻に先立たれて孤独な日々をおくる主人公の元自動車工と、ラオス難民のモン族少年との心の交流を描いた作品は、アカデミー賞の作品賞にノミネートされ、日本でもヒットした。(永井浩)(2020/06/02 22:11)
文化
対象の束と歴史的動き:『「大正」を読み直す』私論 髭 郁彦(記号学)
時代は新たな希望を作り出すものであると共に、時代は掛け替えのないものを抹殺するものでもある。それが、子安宣邦氏の『「大正」を読み直す――幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川』(藤原書店、2016、以下サブタイトルは省略する) に対して最初に抱いた感想であった。日本の歴史も思想もまったく知らない私がこの本について書こうと思ったのは、時代とは何か、時代的精神とは何かという問題を熟考する必要性を感じたからである。だが、そこには一つの大きな難問が横たわっていた。天皇の交代によって決定される時代区分を持つ日本において、明治、大正、昭和、平成という近代以降の変遷を考えることは、ある特異性について考えることのように思われたからである。(※2016年のテキストの転載です)(2020/06/02 22:09)
検証・メディア
白人ナショナリスト組織が反ファシスト団体を名乗るアカウントで偽ツイートし、暴動を呼びかけていたことが発覚
トランプ大統領がテロ組織に指定した反ファシズム団体、antifaの名前を語って、実は白人ナショナリスト組織Evropaが暴動をツイッターで呼びかけていたことが報じられた。「今夜は『町をファックする』と言う。そして白人の居住地へ行く・・・」みたいなメッセージだったようだ。(2020/06/02 19:17)
米国
黒人を殺したミネアポリスの白人警官の妻、離婚を求める 英紙などの報道では妻はラオスからの難民でミネソタ美人妻コンテスト優勝者
ミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警官による黒人殺しはSNSでその現場のシーンが世界的に大量に拡散されるにつれ、全米で抗議の渦を巻き起こし、暴動にまで発展しています。一方で、白人警官の家庭に関する報道も地元でされており、この事件はアメリカの現代史を象徴する何かを感じさせます。前に書きましたが、白人警官の妻がすぐに離婚を申し出たという記事が複数出ていて、その妻と言うのはアジア系だそうです。(2020/06/02 12:47)
関生反弾圧市民情報センター
武委員長に続き、最後の一人湯川副委員長が6月1日、保釈されました
武委員長に続き、最後の一人湯川副委員長が6月1日、保釈されました。連帯労組広報委員会は以下のような報告と感謝を発信しています。(大野和興)(2020/06/02 11:13)
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