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News & Features
2023/06/20 11:06:45 更新

みる・よむ・きく
21世紀のニューウェーブの戦争映画試論  複数の視点と歴史への問い 
今世紀に入ってドイツの『ヴァンゼー会議』や『ヒトラー最期の12日間』あるいは米国の『硫黄島からの手紙』など、戦争・戦闘の全貌あるいはある出来事の全貌を多数の視点を絡ませてポリフォニックに描く戦争映画、もしくは歴史映画が複数制作されました。これらはハリウッド的な主人公がある課題を解決するまでの葛藤を描くタイプの1つの視点をたどる映画とは異なる思考で貫かれているように感じます。そして、そのことは歴史叙述のテーマと関係しているように思われます。(2023/06/20 11:06)



みる・よむ・きく
敗色濃い日本軍を描いた米映画『硫黄島からの手紙』(2006)
硫黄島と言えば太平洋戦争でも激戦地で知られた島であり、この島を占領されれば本土防衛が難しくなると言うことで決死の戦いを求められながらも海軍も陸軍も増援が来なかった。この玉砕覚悟で米軍を迎え撃つ日本軍の死闘を描いたのは米国人のクリント・イーストウッド監督でした。『硫黄島からの手紙』は『父親たちの星条旗』と同じ2006年に公開された硫黄島の戦いを日米それぞれの側から見つめた姉妹作品ですが、日本軍を見つめた『硫黄島からの手紙』の方がはるかに出来が良いと私は率直に感じました。(2023/06/19 16:35)



アジア
ミャンマー「夜明け」への闘い(36)PDFへの期待とうしろめたさの涙 西方浩実
1月26日。悪夢のクーデターから、もうすぐ1年。最近のミャンマーはどうですか、と聞かれると、言葉に詰まる。ヤンゴンは一見、すっかり元どおりだ。市場には色とりどりの野菜が並び、人々は冗談を言って笑い合っている。だけど一人ひとりの肩には、遠くから錘(おもり)を背負って歩いてきたかのように、疲労が蓄積している。同僚に、最近どう?と尋ねてみると「出口が見えない」と泣き笑いのような表情を浮かべた。(2023/06/19 09:24)



反戦・平和
「未来の軍事技術の今を読み解く」6.23講演会  杉原浩司:武器取引反対ネットワーク:NAJAT/STOP大軍拡アクション
2023年度防衛省予算の研究開発費は、前年の3.1倍にあたる8968億円に急膨張しています。米中がしのぎを削る最先端の軍事技術開発に乗り遅れまいと、防衛装備庁が「防衛技術指針2023」(仮)の策定に乗り出していることも報じられています。サイバー防御など12分野、装備化検討へ…「防衛技術指針」の概要判明(6月17日、読売)こうした新たな軍事技術開発が何をもたらすのかを多角的に考える講演会を企画しました。ぜひご参加、ご取材ください。(2023/06/18 17:59)



欧州
2023年4月15日ー原発にアデュー!ドイツの脱原発がやっと完了 グローガー理恵:ドイツ在住
2023年4月15日、ドイツで稼働中だった最後の3基の原子炉 ー バイエルン州のイザール原発の原子炉II、バーデン=ヴュルテンベルク州のネッカーヴェストハイム原発の原子炉II、ニーダーザクセン州のエムスラント原発 ー が永久停止され、送電網から外された。これによって、ドイツでは63年ぶりに原子力発電の時代に終わりを告げる。この歴史的な脱原発完了の裏には、過去50年間、雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けず、反核運動のために、ねばり強く、忍耐強く、頑強に闘ってきた、ドイツ市民団体の尊い姿があることを私たちは忘れてはならない。(2023/06/17 19:45)



みる・よむ・きく
日本政治を描いた日本映画『はりぼて』(ドキュメンタリー)と『新聞記者』(ドラマ)〜 敵は何なのか?〜
日本政治を描いた日本映画『はりぼて』(ドキュメンタリー)と『新聞記者』(ドラマ)は、それぞれ勇気のある作品で、その意義を評価していますし、それらが成功したことも喜ばしいことと思っています。そのうえで、若干私が不満を感じたことを書きたく思います。私の指摘通りに修正しても映画の完成度とか、集客力が上がると思っているのではありません。ただ、観客として率直に感じた点が1つ2つあったのです。それは、説明をもう少し加えてほしいと思った点でした。(2023/06/17 12:36)



国際
「アルジェリア大統領、ロシア公式訪問」【西サハラ最新情報】  平田伊都子
 アルジェリアが国連安保理非常任理事国として、来年から2年間、国連安保理で活躍します。 モロッコを除く、アフリカ大陸の国々が大喜びです! 特に西サハラの難民や被占領民や亡命者は、独立のチャンスが巡ってきそうだと実感しています。 そしてパレスチナの人々も、アルジェリア非常任理事国におおいに期待しています。(2023/06/17 11:59)



みる・よむ・きく
『AI監獄ウイグル』を読む  ”AI監獄ニッポン”が透けて見えます
 『AI監獄ウイグル』ーこの怖いタイトルの本を手にとりながら、一瞬懐かしい気分に引き戻されました。コロナ大流行直前の2019年秋、この本の舞台である新疆ウイグル自治区の首都ウルムチにいました。ガイド兼通訳をお願いした男性が「ここは世界で一番安全な都市です」と話し始めました。(大野和興)(2023/06/15 21:55)



国際
ロシア帝国主義に抗してーなにゆえに左派はウクライナを支持しなければならないのか
ドイツの有力な雑誌「ドイツ政治・国際政治雑誌」Blätter für deutsche und internationale Politikの5月号に掲載された論文の翻訳である(一部略)。著者のセドリック・ヴェアムート氏は、スイスの政治家で、2011年から現在スイス社会民主党の国民評議会(スイス)委員を務めている。現在、マッテア・メイヤー氏とともにスイス社会民主党(SP)の共同代表である(2023/06/14 10:08)



沖縄/日米安保
辺野古新基地建設反対に向け、市民団体が請願署名を野党国会議員に手交
 日本政府が強行する辺野古新基地建設をめぐり、基地建設反対を掲げるネットワーク「オール沖縄会議」と請願署名活動に取り組む「国会請願署名実行委員会」は13日、議員会館内において「辺野古新基地建設断念を求める請願署名国会提出に向けた院内集会」を開催した。(藤ヶ谷魁)(2023/06/13 17:21)



みる・よむ・きく
ナチ犯罪を振り返るドイツ映画『ヒトラー最期の12日間』(2004) 〜ブレヒトを越えた群像劇〜
 名優のブルーノ・ガンツが1945年4月から5月にかけてのヒトラーを演じたドイツ映画『ヒトラー最期の12日間』(2004)は、昨年公開の『ヴァンゼー会議』と並んで、ナチスの歴史を正面から問う映画でした。『ヒトラー最期の12日間』は、その一部が切り取られて、しばしばツイッターで暴君のパロディに日本語の偽吹き出しがつけられて、当時の安倍首相への風刺として使われていたことを覚えています。まさに東からソ連の赤軍に、西から英米を軸とした連合軍に包囲され、首都防衛が不可能となりつつある頃でした。(2023/06/13 17:04)



核・原子力
ALPS処理水放出 懸念される海洋汚染
 今年1月、政府は東京電力(東電)の福島第一原子力発電所で発生する処理水の処分に関する関係閣僚会議を開き、今夏から福島第一原子力発電所に貯蔵されているALPS処理水を海に放出する方針を固めた。(小栗俊也)(2023/06/12 16:45)



みる・よむ・きく
ナチ犯罪を振り返るドイツ映画『ヴァンゼー会議』(2022) 
昨年公開された『ヴァンゼー会議』(邦題は『ヒトラーのための虐殺会議』)もまたナチ時代の犯罪を見つめた1本です。バンゼー会議は1942年1月にドイツで開かれ、ユダヤ人問題の『最終解決』を決めたとされる極めて重要な会議です。この映画はほとんど丸ごと会議を再現したらしく(会議録を読んだことがないので、脚色がどの程度施されているか、私は知りえないのですが)、その意味でも映画として特殊です。通常の映画のドラマツルギーとは異なっていて、おそらく事実のままの再現ではなく(もちろんそんなことは不可能でしょうが)、親衛隊大将でナチNO3のハイドリヒや、この会議で書記を担当したアイヒマン、さらにその上官や、内務省高官、外務省高官、それぞれの占領地域を担当している高官たちなど、それぞれの考え方や立場を描き分けて、効果的にセリフに落とし込んでいるという印象を受けました。(2023/06/12 16:23)



みる・よむ・きく
ナチ犯罪を振り返るドイツ映画『アイヒマンを追え!』(2015),『顔のないヒトラーたち』(2014)
最近、私はamazonのprimeビデオで、ドイツ映画を何本か見ました。いずれもナチスに関連した映画でした。中でも強い印象を与えられたのは、『アイヒマンを追え!』(2015)と『顔のないヒトラーたち』(2014)でした。これらはドイツの敗戦直後に連合国によって行われたナチ戦犯を裁いたニュールンベルク裁判(1945−1946)とは異なり、ドイツ人が自国でナチ戦犯(アウシュビッツ強制収容所の看守など)を裁いた1963年から1965年にかけてのヘッセン州(フランクフルトがある)でにおける裁判を描いた現実に基づくドラマです。ドイツ人は自国で戦争犯罪を裁いたということで、そうした裁判を自主的に行い得なかった日本とは歴史に対する責任の取り方が決定的に異なり、歴史認識の差を象徴するものでもあります。(2023/06/11 13:57)



入管
命のビザを繋いだ男・小辻節三 入管法改悪で思い出す外国人の人権を守り抜いた先人たち
 参院法務委員会は8日、入管法改悪案」採決を強行しました。この悪法の本質は、「日本に暮らす外国人の命を危険にさらす」ことにあります。国連人権規約委員会から国際法違反と指摘されているにも関わらずです。第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに追われたユダヤ人6000人に対して、日本政府にさからって「命のビザ」を出した杉原千畝さんはよく知られています。この杉浦さんに加えて、日本に逃れてきたユダヤ人が、日本からアメリカに逃れて行くまでを支援した日本人がいたのです。「命のビザを繋いだ男・小辻節三」です。さらに、小辻を支えた人々がいました。「入管法改悪案」を強行した岸田政権と、強行採決に賛同した自民・公明・維新・国民各党は、杉浦千畝、小辻節三はじめ、外国人の人権を守り抜いた先人たちに、恥ずかしくないのか。(福島清)(2023/06/10 14:17)



米国
「ロバートがケネディ神話再現目指す」【西サハラ最新情報】  平田伊都子
 「バイデン大統領(80才)の高齢をどう思う?」とCNNニュース ショウのマイケル・スマ―コニッシュが質問。 「私は、年令など問題にしていない」と、米大統領予備選挑戦者のロバート・ケネデイ・ジュニア(69才)の回答。 2023年4月末のことです。 その時のCNNによる民主党内支持率は、バイデン氏が62%でロバートは19%でした。 ところが、6月1日、ジョー・バイデン米大統領がコロラド州の米空軍士官学校の卒業式壇上で、転倒しました、、(2023/06/10 10:44)



入管
入管法改悪案 市民から抗議の声が上がる中で可決 入管行政の問題点多数噴出
 入管法“改悪”案が、6月9日の参議院本会議で可決・成立した。本会議場で可決が決まると、参議院議員会館前で知らせを聞いた100人以上の市民からは、「強行採決するな」「認めないぞ」と抗議の声が上がった。今後、同法が施行されることで、難民申請手続中であっても、3回目以降の難民申請者が強制送還される可能性が出てくる。このような状況に、すでに3回難民申請を行っているロヒンギャのミョーチョーチョーさんは、「ミャンマーは軍人による独裁社会であるため、帰国したら軍に反対している民主活動家は、殺されるかもしれない。日本政府はそれがわかった上で、なぜこのようなことをするのか」と、悲痛な胸の内を語った。(岩本裕之)(2023/06/10 00:10)



政治
4月統一地方選から衆院選挙を占う  既成政党が保革とも退潮 カルトとミニネオナチ政党が健闘  
 いつ衆院解散がおこなれてもおかしくない状況になったとメディアが伝えています。政局には関心はありませんが、自党の議席がどうなるかは私たちの暮らしに大いに関係があります。防衛力増強、原発再稼働、政府自らがおこなう外国人差別である入管法改悪、マイナンバーカードのでたらめ、などなどすべて許してしまいました。そこで、4月に行われた統一地方選挙の結果を振り返りながらこれからの政治の動向を考えてみたいと思います。(大野和興)(2023/06/09 22:27)




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