橋本勝21世紀風刺絵日記
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アジア
山岳地帯チン州再訪 民主武装組織の統治拡大 ミャンマー最前線からのレポート(7)DM生
ふた月ぶりに尋ねたチン州の景色は一変していた。青山と雲海は灰色と褐色の世界となっていた。自然発火と焼畑で山々に墨色がひろがり、常緑樹のまわりは枯れた下葉と紅葉が織り成している。変わったのは自然の景観だけではない。再訪した民兵の軍事キャンプは若者らの革命歌や食事の賑わいは消え、地雷で下肢の一部を失った新兵の保養収容所になっていた。ここで訓練期間を終えた三十名余の民兵は前線の戦闘に、あるいは巡回看護兵として、あるいはより本格的な軍事訓練を受けるため各地に散っていた。筆者の抱いていた再会の楽しみや目論見は吹っ飛んでしまった。外から時折やってくる記者の描くストーリーとは関係なく、生存への必死の営みが戦場ですすんでいるのだった。(2024/03/26 21:15)
アジア
ミャンマー人難民画家による絵画展(東京)4/11から
ミャンマー人難民画家・マウンマウンティン氏による絵画展が来月11日から四日間、東京・新宿で開催される予定。三日目の13日には、NHK国際放送ビルマ語キャスターのチョウチョウソー氏らによる講演会が行われる予定だ。(藤ヶ谷魁)(2024/03/26 14:50)
文化
野添憲治の《秋田県朝鮮人強制連行の記録2》 朝鮮人強制連行の現場を知ろう
冊子『秋田県の朝鮮人強制連行』の冒頭に置かれた序文にあたる野添さんの文章を紹介する。この序文が書かれたのは2015年5月。序文によると、この調査を進めた秋田県朝鮮人強制連行真相調査団の準備会が動き出して20年になると記されている。1995年だから敗戦後50年ということになる。調査は難航を極めた。すでに亡くなった関係者も多いだけでなく、「朝鮮人」といっただけで顔色が変わり、おびえたように家に入る人もいた。野添さんはそれをその心理を「戦時中に日本人の心に深くくい込んだ朝鮮人に対する差別」がまだいきいきと残っている」と描写している。そして「いまだに敗戦後になっておらず、戦争は今も続いている」と記す。そうだとすると前回前文に書いた群馬の慰霊碑撤去の行政代執行は公権力まで巻き込んだ差別の横行であり、この国は、よく言われる「新しい戦前」どころか、何も変わっていない、戦前のままががいまも続いていることになる。野添さんはこの序文の最後を「ぜひ現場を訪れて日本人の犯した事実を自分の目で確かめていただきたいと考えて本書をつくった。ぜひ小誌を利用して歩き、まず事実を知ってほしいと願っている。」という言葉で締めくくっている。(大野和興)(2024/03/25 19:05)
国際
「I can’t die ! 死んでも死にきれない」【西サハラ最新情報】
米NBC・TVのセス・マイヤーズ・トーク番組に出演した81才のバイデン米大統領は、77才の大統領選対抗馬トランプに向けて、「彼はだいたい私と同じくらいの年齢だが、自分の妻の名前も覚えていない」と、馬鹿にしました。 トランプは2月23日の「保守政治活動会議(CPAC)」での演説で妻のメラニアを「メルセデス」と呼んでいたそうです。 トランプは以前、バイデンを「無能」で「認知障害」のある人物と言ってましたが、バイデンのそうした要素は単に年齢から来るものだけではないそうです。 そんな選挙戦に、アメリカの庶民もウンザリしてきたようです。(2024/03/23 09:50)
文化
野添憲治の《秋田県朝鮮人強制連行の記録1》 野添憲治さんの仕事をひもとく
今年1月末、群馬県高崎市の「群馬の森」にある朝鮮人追悼碑が県の行政代執行で撤去された。日本の植民地支配を背景に強制連行され、挙句死亡した朝鮮人を追悼しようと市民団体が建立した碑である。公権力による撤去という行動は、歴史を人びとの目から奪い行為に他ならない。日本という国家全体がいま、歴史改ざんを邁進しているように見える。そんなとき、秋田に腰を据えて中国人・朝鮮人の強制連行の歴史を掘り起こし、明らかにしてきた野添憲治さんの仕事の一端を本紙を通して知ってもらうことも意味があるのではないかと考えた。おそらく野添さんの最後の仕事だったのではないかと思う『秋田県の朝鮮人強制連行―52カ所の現場・写真・地図―』を連載の形で掲載する。わずか64ページのブックレットで編著者は野添憲治。発行は野添さんが事務局長を務めた秋田県朝鮮人強制連行真相調査団。発行は2015年7月。定価600円。地元の印刷屋さんで冊子にした。(大野和興)(2024/03/22 23:15)
イスラエル/パレスチナ
ガザ虐殺と並行し、もうひとつのパレスチナ自治区ヨルダン川西岸でもイスラエルの暴力が続く
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでのジェノサイドは依然として続き、餓死する子どもが続出するなど最悪の状況が続いている。もうひとつのパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でも、それに呼応するようにイスラエルによるパレスチナ民間人に対する暴力行為が拡がり、殺害される事例も頻発している。国際人権団体アムネスティによる調査はその一部を明らかにしている。以下、アムネスティ国際事務局がニュースからその実態を紹介する。(大野和興)(2024/03/20 19:55)
難民
【難民】クルド難民弁護団が記者会見 クルド人は真の難民である
3月20日のネウロズの開催を前に、クルド難民弁護団の大橋毅弁護士が18日に都内で会見を行った。会見で、大橋弁護士は「昨年11月に一部の在日クルド人が、トルコ政府からテロ組織の支援者と断定され、トルコ国内の資産を没収される事態が発生した。しかし、これらの事実が正にトルコに帰国すると迫害を受ける恐れがあるということを示している」と説明。その上で、「日本にいる多くのクルド人は、真の難民である」と訴え掛けた。(岩本裕之)(2024/03/19 00:09)
みる・よむ・きく
三上智慧監督『戦雲―いくさふむ』 単純に反対派・賛成派なんかで括れない哀しみ 笠原眞弓
この映画を思い出すたびに浮かんくるのは、沖縄の島々に伝わる伝統的な祭りを楽しむ人々の姿だった。その祭りを支える、あるいは参加する人々は、自衛隊が島に駐屯することや弾薬庫を作ることに賛成した人たちであり、反対した人たちだった。激しい意見の対立もあっただろう。でも、島の生活を一緒に作っていく人たちなのだ。だから、与那国島のカジキ漁師は、自分は保守だと言いつつ、軍事基地化には心が揺れるし、オバァは魂の歌「とぅばらーま」を歌う。戦が近づいてきたと、その即興の歌声は薄曇りの空に吸い込まれていく。(2024/03/18 20:11)
環境
欧州で気候変動問題に取り組む環境活動家が敵意さらされている
気候変動問題に取り組む環境保護活動家たちが、欧州全域で敵意に直面するケースが増えていると、国連の専門家が警告している。日本時間3月17日のNNNニュースが伝えた。同ニュースによると、環境保護活動家に関する国連特別報告者であるミシェル・フォルスト氏は今週、フランス、オーストリア、ドイツ、イギリスなどの国々で、気候変動活動家に対する風当たりが強くなっていることに深く悩まされていると語った。(大野和興)(2024/03/17 20:58)
国際
「交渉は降伏ではない(ローマ教皇)」【西サハラ最新情報】 平田伊都子
「白旗を掲げて交渉しろ」と、キリスト教カトリック教会のトップ、ローマ教皇フランシスコが、ウクライナを諭しました。 が、ウクライナ戦争大統領は耳を貸しません。 ゼレンスキー閣下はイスラエルのネタニヤフ首相と共演するユダヤ教徒です。 お二人とも「負けられません、勝つまでは」です。(2024/03/16 08:05)
反戦・平和
日消連など消費者団体と市民団体が武器輸出を進める三菱重工、三菱電機の不買運動を呼びかける
国内の有力消費者団体と非戦を掲げる市民団体が協力して武器輸出を進める三菱重工と三菱電機を対象に武器輸出中止を求める不買運動やハガキアクションを実行する。消費者団体は日本消費者連盟(日消連)と主婦連合会(主婦連)。市民団体は武器取引反対ネットワーク(NAJAT)。三団体は3月21日、三菱重工と三菱電機前で要請書提出などを行った後、記者会見を行う。(大野和興)(2024/03/14 21:54)
「原発をなくす全国連絡会」が「3.9原発ゼロ新宿パレード」を実施
全労連・全日本民主医療機関連合会などで構成される「原発をなくす全国連絡会」は、3月9日、「地震大国日本に原発はいらない!ALPS処理水海洋放出の中止と被災地の真の復興を目指す」と訴える「3.9原発ゼロ新宿パレード」を実施した。(小栗俊也)(2024/03/12 22:37)
基地建設反対「不当な『代執行』による大浦湾の埋め立てを許さない」学習会
アメリカ軍普天間飛行場を沖縄県宜野湾市から名護市辺野古に移設する工事をめぐり、国が、沖縄県に代わって設計変更の承認を行う「代執行」に向けて提訴した裁判で、2月29日、最高裁は同変更を不承認としていた沖縄県の上告を退ける決定をした。(小栗俊也)(2024/03/12 12:25)
農と食
コラム
<61年目の農業記者>老百姓から軽トラもトラクターも取り上げてどうするの
3月5.6日と新潟・上越に行ってきました。もう40年来の付き合いになる上越有機農業研究会の仲間が集まり、総会をやるということで、ぼくも会員なので、みんなと一杯やりに行ったのです。この研究会が支えて出発した上越農業映画祭もすでに3回を数え今年も11月にやります。ぼくは最初から噛んでいるので、その相談もありました。(大野和興)(2024/03/11 21:08)
みる・よむ・きく
ファーストシーンがすべてを語る ハンセン病をこんなに明るく語れるとは 『かづゑ的』(監督:熊谷博子) 笠原眞弓
私にとって、衝撃の映画だった。「らい」「らい病」は昔の言い方だ。中学生のころから、この言葉にはなじみがあった。毎朝夕に読む聖書には、随所に出てくるから。でも聖書に書かれたこの言葉の意味をしっかりと理解したのは、この映画のパンフレットでだった。目からうろこだった。(2024/03/09 21:42)
国際
「危うしアンルワ(国連パレスチナ難民救済機関)」【西サハラ最新情報】 平田伊都子
「私はイスラエル側、、ガザ殲滅もさっさとやれ、、」と、3月5日のFOXニュース・インタヴューでトランプ前大統領は言いました。 トランプ前大統領の娘婿クシュナーはイスラエルのために働くユダヤ・アメリカ人でネタニヤフはオジサンのような存在です。バイデン現大統領はユダヤ人ブリンケン米国務長官を走らせて、ユダヤ財閥に媚を売り大統領選挙戦の資金集めに奔走していますが、トランプVSバイデンの本選になったら、、トランプの血の繋がりに楔を打てるかな?が、どっちが勝っても、アンルワ(ANRWA国連パレスチナ難民救済事業機関)とパレスチナの未来は真っ暗闇です、、(2024/03/09 12:19)
入管
【入管問題】名古屋入管死亡事件から3年 本質が変わらぬ入管制度 法務省前では市民がスタンディングアクション
2021年に名古屋入管でスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなってから、3月6日で3年が経過した。ウィシュマさんの命日に合わせ、霞が関の法務省前では、支援団体であるBONDがスタンディングアクションを実施。「ウィシュマさんが亡くなるまでのビデオを開示しろ」「外国人差別をやめろ」などと訴えた。(岩本裕之)(2024/03/06 19:02)
入管
【3/9実施予定】STOP改悪入管法デモ at 渋谷
2月に雨天順延となった入管法の廃止を求めるデモ行進「STOP改悪入管法デモ at 渋谷」が9日、渋谷区内で実施される予定だ。(藤ヶ谷魁)(2024/03/05 16:34)
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