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特集リバーベンド日記戦火のバグダード、停電の合間をぬって書きつがれる若い女性のブログ。イラクのふつうの人の暮らし、女性としての思いが、家宅捜索、爆撃、爆発、誘拐、検問が日常化、外出もままならない中で書かれている。世界中で読者を獲得、「リバーベンド」と名乗る筆者を「イラクのアンネ・フランク」と評する声もある。 私たちはみんな難民に、私は突然ただの番号になってしまった シリアに逃れたイラクの人々は150万人にのぼると言われている。住み慣れた故国を離れ、リバーベンド一家も国外での新しい暮らしがはじまったようだ。しかしそれは安定とは程遠く、シリアでの滞在許可を一ヶ月のばせるか、2ヶ月のばせるか…、行く当てのない不安と葛藤の日々を過ごしている。(TUP速報)(2007/10/27) 机にも、ベッドにも、片づけてしまった壁の写真の幻影にもさようならを言って… 4月26日イラクを出ることを決意したと書かれて以後、音信がなかったリバーベンド。もうすでに国を出たのか、それとも何ごとかあったのか、心配していました。4カ月以上たって、届いたブログの発信地は・・・(TUP速報)(2007/09/07) とうとうバグダードを去る日が… 何をしに?どこへ? アメリカの侵攻のあと、ますますの混乱にあるバグダードから届く、若いイラク人女性リバーベンドの日記。とうとう彼女と彼女の家族のあいだに、バグダードを去る話題が具体的になってくる。でもいったいこの地球上に、祖国を離れた彼女たちが安寧に暮らせる場所があるのだろうか…。(TUP速報)(2007/05/01) 世界一の嘘つき男、マリキ・イラク首相 バグダードに住む若いイラク女性、リバーベンドのブログ、昨年12月31日から50日以上たっての更新に無事であったと喜びましたが、内容はたいへんつらいものでした。ここにお届けするのは、前号の続き、同日の内に更新されたものです。人間の誇りと尊厳を踏みにじって恥じない支配者に対するリバーベンドの怒りが伝わってきます。本日(22日)さらにイラク北部のタルアファルの女性が、イラク治安部隊の将兵4人にレイプされたと名乗り出ました(以下のニュースサイト参照、英文)。 (2007/02/24) 「今夜は書かなくてはならない」なぜなら・・・ バグダードに住む若いイラク女性、リバーベンドのブログも書きつがれてもう4年目に入りました。状況はますますきびしく、昨年12月31日から50日以上たっての更新。「今夜は書かなくてはならない」とわが身をむちうつようにして書かれた。読むのもつらい内容ですが、どうか転載転送され多くの人々に読まれますように。同日続いてアップされたこの事件に対するマリキ首相の対応についてのブログを、後ほどお送りします。(TUP速報)(2007/02/22) アメリカの当初からの計画通りイラクは粉々になった また一年が過ぎ去っていく・・・平均的イラク人の1日の生活は、遺体の身元確認や、自動車爆弾を避けることや、監禁されたり、追放されたり、誘拐されたりしている彼らの家族たちを探すことだけに明け暮れている。2006年は、はっきり言ってこれまでで最悪の年だった。間違いないわ。このすさまじい戦争と占領は、目下この国を全力で叩きのめしている。今日アンバールで死んだアメリカ兵の命はわたしの従兄弟の命よりもっと大切だって言うの? わたしはそうは思わないわ。従兄弟は6年もの間思い続けてきた女性と婚約したまさに先月のその夜に撃ち殺されたのよ。(2007/01/02) フセイン元大統領処刑:アメリカから学んだ「民主主義」は私刑 リンチ(私刑)...まちがいなくマーリキーと彼の側近は精神病の変質者だ。これは本当に類をみない卑劣なことだ。イード(イスラームの祭)期間中の処刑執行など常軌を逸している。世界中(イランは除くけど)のイスラーム教徒は激怒している。イードは平和な時だ。少なくともイードの間くらいは口論や怒りなどは脇においておくものだ。これは来るべき年が良くないことの予兆だ。実際、狂人たちが聖日の期間中にこんなことをするなんて誰も想像していなかった。それは宗教的に容認できることではないという以前に憲法違反だ。(2007/01/02) サダム死刑判決はブッシュ最後の切り札か―米中間選挙を前に なにもかもだめになったら……独裁者を処刑せよ。すごく単純な話。アメリカ兵が何十人と束になって殺されているならば、占領した国がもっと小さな国々に分裂するおそれがあるならば、私兵集団と暗殺部隊が通りをうろつき、宗教指導者たちの集団が権力を握っているならば─独裁者を処刑せよ。裁判の初日から、だれもがこの判決を予想していた。なにもかも、タイミングは完璧だ。(2006/11/07) イラク戦争開戦以来の死者数65万人―「公式発表」と大きな乖離 わたしがこんなに長いことブログから離れていたことはなかった。ブログを書けなかった理由はいくつかあるけれど、その大きいものは、わたしがイラクとその状況について書かなければという衝動を感じるたびに、他のイラク人も同じように感じていると思うけど、言葉にすることのできない、どうしようもない絶望感でいっぱいになってしまうということだ。(2006/10/23) 殺戮事件での親友の死、占領軍の少女レイプ… 長い夏になりそうだ。いまはほぼ半ばにさしかかったところだが、一日一日がのろのろと過ぎていくだけのように思える。この夏は、暑さと、ハエと、何時間も何時間も続く停電と、至るところで見つかる死体とがごたまぜになっている。一昨日は破滅的な日だった。この日はジハード地区での殺戮のニュースで始まった。(2006/07/15) 「民族粛清」が行われている 悪いニュースばかり続く まったくひどい日だった。たまらない暑さで目が覚めた。この地域に電気がくるのは、だいたい4時間くらいで、頼りは発電機なのだけど、それも天井の扇風機が使えるってことで、エアコンを使えるほどではないの。発電機が動いていないことを示すいやな静けさでわたしたちは目が覚めた。Eがお隣りに行って確かめてきた。今日一日、発電機は動かないということだ。責任者のお隣さんは、時間が空き次第「発電機ドクター」を連れてくることになっていた。 (2006/06/21) アメリカはイランをどうするつもりなのか 3年前の記憶と今 2003年4月の10日か11日頃のこと。私たちの地域には、3月末から電気がきていなかった。水も止まっていたし、ほとんどのイラク人はまだ発電機を持っていなかった。私たちは昼も夜もアメリカやイギリスの戦闘機の音を聞き、街に侵攻する戦車の音に聞き耳を立て、そして祈っていた。私たちはまた、必死になってニュースを追おうとしていた。イラク国営テレビ放送は存在を止めてしまったようだった。放映の状態は戦争が始まって以来ずっと悪かった―うまくアクセスできて、はっきりと見える時もあるが、なにかを引っ掻くように国歌が聞こえる中に顔がいくつか、ぼやけて不鮮明に映るだけという時もあった。(TUP速報)(2006/05/06) |
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