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記者藤岡敦子中東 危機感を募らせるイスラエルの平和活動家たち パレスチナ人に危害を加えれば加えるほど、反ユダヤ主義が世界に広がる イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの激しい戦闘が続くなか、パレスチナ自治区ガザ地区では犠牲者が2万人を超え、被害は更に拡大している。パレスチナとの和平を長年訴えてきたイスラエル人平和活動家たちは、ガザ地区での人道的惨状に危機感を強めると共に、世界中で「反ユダヤ主義」が広がりつつあると焦燥感を強めている。「真の平和を達成するために、国際社会は停戦、和平に向けて圧力を」と訴えている。(オンライン取材:藤岡敦子)(2024/01/04) イスラエル/パレスチナ イスラエルによる拷問の実態など赤裸々に パレスチナ唯一の収監者博物館 【アブ・ディス5日=桐島けい】パレスチナ自治政府のアッバス議長を支援するため、イスラエルがパレスチナ人収監者の一部釈放を始めたことで、収監者問題があらためて注目を集めている。彼らは刑務所でどのような日々を送っているのだろうか。その実態を示す資料が収められた、パレスチナで唯一の博物館がエルサレム近郊に開館して約8カ月。刑務所内での拷問や自由への渇望を記した手記などのほか、つかの間の余暇を楽しむ人々の姿が写真や手紙などで展示されている。同館では「パレスチナにとって収監者は重要な位置を占めており、その遺産を後世に伝えるのが我々の義務だ」としている。(2008/01/05) ベツレヘムのクリスマスは第2次インティファーダ以来最高の人出 でも経済効果は“?” 【ベツレヘム24日=桐島けい】クリスマスを迎え、イエス・キリストが生まれたとされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムには、世界各国からの巡礼者、観光客が訪れている。比較的安定した西岸地区の政治情勢のためか、2000年の第2次インティファーダ以来最高の人出が見込まれており、地元ホテル業者などからは「イブや当日はほぼ満室状態」との喜びの声が上がっている。その一方、巡礼者らの多くはイスラエルの業者が主催するツアーを利用するために買い物や食事はほとんどイスラエル領内で済ませてしまい、「地元にはお金を落としていかない」「経済効果はあまり期待していない」との地元業者らの悲観的な声も聞こえてくる。(2007/12/25) ハマス統治下のガザ地区で初のクリスマス 宗教的自由あるものの中止相次ぐ 【テルアビブ24日=桐島けい】イスラム教原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区では、ハマス治下で初めてのクリスマスを迎えた。同地区には約3000人のキリスト教徒が住んでいるが、パレスチナ人同士の抗争や一部のイスラム教過激派からの攻撃を恐れて今年のクリスマス行事は中止が相次いでいるという。「ガザは危険だからサンタクロースも来ない」などとの切ない声も子どもたちの間からあがっている。(2007/12/25) イスラエル/パレスチナ パレスチナで反中東和平会議デモと自治政府治安警察が衝突 死者、負傷者発生で緊張高まる 【30日エルサレム=桐島けい】27日にパレスチナ自治区内で繰り広げられた反中東和平国際会議デモへの自治政府治安警察による武力行使に対し、厳しい批判が集中している。参加者の1人が治安警察による発砲で死亡、翌日に行われた葬儀でも参列者と治安警察が衝突して約60人が負傷するなど自治政府と反対勢力の間での緊張が高まっており、ガザ地区ばかりでなくヨルダン川西岸地区でも「内戦」が勃発するのではないかとの不安の声が住民から漏れている。(2007/12/01) イスラエル/パレスチナ 中東和平交渉に幻想を抱くべきでない パレスチナ分裂解消が先決 ガザ地区の識者に聞く 【エルサレム25日=桐島けい】27日に米メリーランド州アナポリスで開催される中東和平国際会議を前に、ガザ地区に本部を置くパレスチナ人権センターのラジ・スラーニ理事長はこのほど電話インタビューに応じ、会議の行方について「イスラエルが和平を推進するという幻影を抱くべきではない」と指摘した。事実、和平交渉の影でガザ地区では連日イスラエル軍による襲撃が行われ、人々の生活は壊滅的なダメージを受けている。イスラエルの強圧政策が続く中で、どうして和平が論じらえるかと疑問を呈する。その上で、パレスチナ自治政府が弱体している実情を踏まえ、和平交渉を行うよりもパレスチナの再統一が緊要だと強調している。一問一答は以下の通り。(2007/11/26) イスラエルがホロコースト生還者支援見直し 「捨て置かれた」と批判受け 差別、貧困めぐりなお火種 今年4月からイスラエル内を揺るがせていたホロコースト生還者への生活保障問題が10月中旬、政府の政策変更でようやく生還者団体との間で一応の決着をみたが、いまだに火種はくすぶっている。「ホロコーストを2度と繰り返さない」と常に強調し、建国の正当性を生還者の存在に一部依拠するイスラエルだが、同国に住む生還者の3分の1が貧困ライン以下の生活を強いられているのが実態で、オルメルト首相も「国の歴史上、ホロコーストで命を落とした人々に注ぐほどの関心と予算を生還者には注いでこなかった」と合意内容発表の記者会見で認めた。(エルサレム=桐島けい)(2007/11/21) イスラエル/パレスチナ オリーブ思い、涙するパレスチナ農民 収穫期にも農地へ行けず オリーブ収穫の最盛期を迎えたパレスチナで、分離壁に土地を分断され、通行許可証を得られないがために農地に行けない、入植者に攻撃を受けた、といったパレスチナ農民の被害が続いている。年々通行許可証の取得が難しくなる一方、入植者からの襲撃を恐れて農地を離れる農民も増加しており、成熟したオリーブの実を「放置」せざるを得ない人々も多いという。(エルサレム=桐島けい)(2007/11/16) イスラエル/パレスチナ ガザ地区封鎖に抗議の男性が焼身自殺未遂 経済、医療など危機的状況に 【エルサレム17日=桐島けい】イスラエルによるガザ地区封鎖措置に抗議して今週始め、パレスチナ人男性が同地区でのデモの最中に体にガソリンを浴びせ焼身自殺を図った。周囲にいたデモ参加者に制止され男性の命に別状はなかったものの、「巨大な刑務所」と化したガザ地区での苦悩と困窮を背景とした事件だった。イスラム原理主義組織ハマスがガザ地区を実効支配し始めた6月から続く封鎖措置はパレスチナの人々の移動の自由を奪い、経済や医療体制を破綻させるなど危機的な状況を引き起こしている。(2007/10/17) イスラエル/パレスチナ イスラエル、パレスチナの有力者・バルグーティー氏を釈放か 中東和平の「目玉」に 【11日エルサレム=桐島けい】パレスチナの次期指導者の一人として目されるマルワン・バルグーティー氏の釈放を求める発言がイスラエル政府閣僚らの間で最近相次いでいる。表向きにはガザ地区で捕虜となっているイスラエル兵解放のため、とされているが、パレスチナ自治政府のアッバス議長への支援と11月に予定されている中東和平国際会議の目玉の一つにしたいとの思惑があるようだ。バルグーティー氏はイスラエル市民へのテロ容疑などで終身刑を受け、現在刑務所に収監中だが、同氏も自身の名前が刑務所からの「釈放リスト」に載っていると明言しており、パレスチナ内で人気を誇り、中東和平交渉にも影響を与えると見られるバルグーティー氏の身柄の行方に注目が集まっている。(2007/10/12) イスラエル/パレスチナ <1967年戦争・占領40年を問う・7>難民問題直視が紛争解決への唯一の道 イラン・パペ博士 イスラエルにはこれまでの公定史観に異を唱える、ニューヒストリアンと呼ばれる人びとがいる。近著『パレスチナの民族浄化』で、ユダヤ民主主義国家実現のために1948年、約100万人のパレスチナ人を追放したと当時のシオニズム指導者らを厳しく批判する、ハイファ大講師のイラン・パペ博士はその一人。パペ氏は、中東における和平実現のためにはイスラエルがシオニズム国家であることをあきらめ、2民族からなる1つの世俗民主主義国家を目指す以外に解決策はないという。今秋から英国エクスター大に移籍する博士は、占領政策も1948年から続く民族浄化政策の一部であり、難民問題を直視することこそが紛争終結の唯一の方法と強調し、国際社会でこの目標をめざす運動を盛り上げていこうとしている。(エルサレム=桐島けい)(2007/09/13) イスラエル/パレスチナ <1967年戦争・占領40年を問う・6>「占領」という共通の敵に非暴力で対峙を バサム・アラミン氏 パレスチナの元戦闘員とイスラエルの元兵士らで作る平和団体「平和のための戦士」共同創設者の1人、バサム・アラミン氏。パレスチナ人の武装闘争を「占領下の人々の権利」としながらも「過去40年、武力ではイスラエルにもパレスチナにも決して平和は訪れなかった」と強調し、両民族が対話を通じて結束し、「占領」という共同の敵に対峙したときにこそ和平が訪れると訴える。紛争に巻き込まれた10歳の娘が8ヶ月前に命を落としながらも、非暴力による抵抗、パレスチナ人とイスラエル人の共存に対する信念をゆるがせないアラミン氏に、彼の半生や同団体を立ち上げた経緯、パレスチナ人にとっての「平和」とは何か、などについて聞いた。(エルサレム・桐島けい)(2007/09/08) イスラエル/パレスチナ <1967年戦争・占領40年を問う・5>アラブ系市民の「ユニークさ」を和平のカギに ファラフ氏 イスラエル−パレスチナ問題で見落とされがちなのがイスラエル内に住むアラブ系市民の存在だ。同市民を支援するNGO「モッサワセンター」のジャファル・ファラフ理事長は、「我々は2級市民であるとともにその存在自体を脅かされていると感じる」と語る。法などで制度化された差別や厳しい経済状況に加え、「ユダヤ国家」を標榜するイスラエルでアラブ人口を入植地内のユダヤ人口とトランスファー(移送・移転)する声も広まってきていると危機感を募らせる。その一方、アラブ地域へのイスラエルの「顔」であり、イスラエル内でのアラブの「顔」でもあるアラブ系市民は、その「ユニークさ」を生かして中東和平に貢献できるはずとファラフ理事長は強調する。(ハイファ=桐島けい)(2007/09/01) イスラエル/パレスチナ <1967年戦争・占領40年を問う・4>民主主義こそが平和の前提条件 バルグーティー医師 チェックポイントや壁の影響で子どもを含む大勢のパレスチナ人が医療機関にたどり着けずに命を失い、貧困や援助の停止も相まって貧血や栄養失調が蔓延、必要な薬も手に入らないと、ラマラを拠点に医療NGOを組織するムスタファ・バルグーティー医師は顔を曇らせる。マドリッドでの中東和平二国間交渉パレスチナ代表団の一員でもあった同医師はオスロ合意やPLOが抱える問題にも批判的だ。「双方の民衆によって受け入れられた合意のみが持続する」と、民主主義を平和のための前提条件とするバルグーティー医師は2002年には「ナショナル・イニシアティブ(民主化のための連合)」も立ち上げ、精力的に活動を続けている。(ラマラ=桐島けい)(2007/08/28) イスラエル/パレスチナ <1967年戦争・占領40年を問う・3>ホロコーストを悪用した教育は誤り ペレド−エルハナン博士 国際社会のたび重なる批判にもかかわらず、イスラエルがパレスチナ人への迫害と攻撃を止めなのはなぜなのか。この疑問に対してヘブライ大学言語教育学講師のヌリット・ペレド−エルハナン博士は、ホロコーストを悪用した人種主義的な教育制度が原因だと答える。「パレスチナの土地すべてが神からユダヤ人に与えられたもの、との『大イスラエル』教育に加え、国民は子どものころから非ユダヤ人への恐怖感を植え付けられ、状況を正常に判断できぬよう心と頭を麻痺させている」という。同博士は娘をパレスチナ人の自爆攻撃で失ったが、こうした価値観に基いた自国の占領政策を変えない限りイスラエル人とパレスチナ人双方の犠牲はなくならないと平和活動を続け、2001年には欧州議会から人権と言論の自由のためのサハロフ賞を受賞している。(エルサレム=桐島けい)(2007/08/23) イスラエル/パレスチナ <1967年戦争・占領40年を問う・2>イスラエルの語る「平和」は幻覚 ラジ・スラーニ弁護士 イスラエルによる占領40年を迎えた2007年を、ガザ地区に本部を置くパレスチナ人権センターのラジ・スラーニ理事長は「占領の歴史の中でも最悪の年だ」と語る。パレスチナではイスラエルによる人口密集地帯への爆撃や暗殺、経済的・社会的窒息状態、アパルトヘイト(隔離・人種差別)政策が続いており、イスラエルのいう「平和」は幻覚に過ぎないと断言する。2006年に民主的な選挙で選ばれたハマスに制裁を課す一方、戦争犯罪を繰り返すイスラエルを支援し続ける欧米諸国の態度をも強く非難するラジ・スラーニ弁護士に、占領下のパレスチナの状況、イスラエルがパレスチナに建設中の壁や一方的撤退の意味、今後の展望などについて聞いた。(エルサレム=桐島けい)(2007/08/21) イスラエル/パレスチナ <1967年戦争・占領40年を問う・1>イスラエルの政策は「自滅的」 ゼエヴ・マオズ教授 1967年6月5日から10日にかけて戦われた第3次中東戦争(6日間戦争)から今年で40年。イスラエルは同戦争でアラブ連合に劇的な勝利を収め、ヨルダン川西岸、ガザ地区や東エルサレム、シナイ半島、ゴラン高原を支配し、40年にわたるパレスチナ占領が始まることになる。中東の地政学を変えたとも言われる67年戦争とは何だったのか、占領政策はパレスチナやイスラエルにどのような影響を与え、度重なる和平プロセスにもかかわらず事態が改善の兆しを見せないのはなぜなのか─。イスラエルやパレスチナの学者、人権活動家、医者などに混迷するイスラエル−パレスチナ問題の背景や現状、将来展望などについて語ってもらった。初回は米国カリフォルニア大デービス校政治学部のゼエヴ・マオズ教授に、イスラエルの中東政策の基盤や今後について聞いた。(エルサレム=桐島けい)(2007/08/11)
イスラエル人のドイツ市民権取得が急増 同胞から「裏切りだ」との批判も 【エルサレム30日=桐島けい】ユダヤ系イスラエル人の間で、ドイツの市民権を再取得するケースが近年増えている。この傾向は、イスラエルとパレスチナ間の長引く紛争や国内の社会問題が理由とされている。しかし、第2次大戦中、ドイツのナチス政権によって約600万人のユダヤ人が虐殺された「ホロコースト」の歴史を抱えるイスラエル人たちが、イスラエルの市民権を棄てて仇敵ドイツを選択することをめぐり、同胞から「裏切り者」との声も挙がっているという。(2007/07/30) イスラエル/パレスチナ ファタハとハマスの抗争激化で住民の9割強が抑うつ感 パレスチナ自治区で世論調査 【エルサレム12日=桐島けい】パレスチナ自治政府のアッバス議長の出身母体ファタハとイスラム原理主義組織ハマスの抗争が激化し、連合内閣が実質上機能マヒした状態が続く中、90%を超えるパレスチナ人がこれらの闘争により不安感など抑うつ状態に陥っている。自治区内の世論調査会社が最近実施した調査結果で判明した。(2007/06/13) イスラエル/パレスチナ パレスチナ占領の終結求める 6日間戦争から40周年で抗議の集会・デモ 【テルアビブ10日=桐島けい】1967年の第3次中東戦争から40年を迎えた中で、イスラエルによるパレスチナ占領に反対するデモや集会、祭典などが9日、世界各地で行われた。イスラエルの都市テルアビブではパレスチナ占領に反対するイスラエルの市民やグループ数千人が参加し、「平和への軍事的解決などあり得ない」「占領政策はパレスチナ人を地獄のような状態に置くとともにイスラエルの安全をも脅かす」などと訴えた。(2007/06/11)
イスラエル/パレスチナ 第3次中東戦争から40年 イスラエルとパレスチナで占領集結求める集会 【エルサレム7日=桐島けい】1967年の第3次中東戦争(6日間戦争)の開戦日にあたる5日、40年間に及ぶパレスチナ自治区占領の終結を求めるデモや集会が、自治区とイスラエルの各地で行われた。参加者はパレスチナ国家の樹立や入植地の撤退などを要求、無意味な殺し合いを止めるよう訴えた。分離壁が校庭を二分する東エルサレムのアナタ小学校では、自治政府のアッバス議長の出身母体ファタハやイスラエル軍の元戦闘員らで作るNGO「平和のための戦士」と、NGO「イスラエル/パレスチナ研究情報センター」などが占領終結を求める集会を開催した。(2007/06/07) イスラエル/パレスチナ パレスチナの将来は一国家構想か、二国家構想か 2人の論客が公開討論 【エルサレム23日=桐島けい】イスラエルとパレスチナの将来は二民族が一国家内で共存する「一国家構想」か、それぞれが独立国家を建設する「二国家構想」か−。イスラエルにおける平和運動の論客であるハイファ大講師のイラン・パッペ博士と平和団体「グシュ・シャローム」のウリ・アヴネリ代表が5月中旬、テルアビブで一国家構想と二国家構想をそれぞれ支持する立場から討論会を行った。パッペ博士が「二国家構想は貧困と搾取を招来するのみ。代替案の提示を」と呼びかけると、アヴネリ氏は「一国家構想は実現不能なユートピア的発想。現実に即した解決策を」と厳しく反論した。(2007/05/24) 【現地報告】イスラエル国内で反ユダヤ主義的事件が表面化 背景には「ユダヤ人」ではない移民の増加 「ユダヤ人国家」を標榜するイスラエルで近年、ロシア系移民によるアンチ・セミティズム(反ユダヤ主義)的事件・行為が増えている。シナゴーグの襲撃やナチスを賞賛するホームページの立ち上げなど形態は多岐におよぶ。背景にはイスラエルの社会や文化に適応できない移民の若者たちの不満や、宗教法上では「ユダヤ人」に当たらない移民の増加が挙げられる。国内のNGO団体などからは「今のうちに対処しないと深刻な問題になりかねない」との懸念の声が上がっている。(エルサレム=桐島けい)(2007/05/18) BBC記者誘拐はパレスチナの武装組織か 解放と同時に収監中のイスラム教徒の釈放を要求 【エルサレム11日=桐島けい】イスラム教武装組織「イスラム軍」と名乗るグループが9日、今年3月にパレスチナ自治区ガザで誘拐され、行方がわからなくなっている英BBC放送の記者の解放と引き換えに、英国の刑務所に収監中のイスラム教徒らの釈放を求める映像をアルジャジーラに送った。同組織は国際テロ組織アルカイダとの関連も指摘されており、記者の安否が懸念されている。(2007/05/11) ガザなどへの軍事攻撃を恐れる懸念も 政局混迷のイスラエル 【エルサレム10日=桐島けい】昨年夏のレバノン紛争の「失敗」に対する責任問題をめぐり、イスラエル政局が混迷している。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘に関して、政府・軍首脳部の責任を追及してきた調査委員会は4月末、中間報告書でオルメルト首相やペレツ国防相らを厳しく非難。それを受けて首相らの辞任を求める声が与野党を超えて高まり、10万人規模の市民集会も開かれた。こうした市民の動きを「政治に目覚めた」などと賞賛する声がイスラエル国内では大勢を占める。その一方で、「首相や軍が名誉回復をねらい、ガザ地区などに軍事攻撃を仕掛けるのではないか」「なぜ包括和平も問題にしないのか」などの批判の声も、イスラエルの平和団体などから上がっている。(2007/05/10) 国旗を掲げられなくなった独立記念日 パレスチナ占領を告発するイスラエル人記者 4月24日に59回目の独立記念日を迎えたイスラエル。昨夏のレバノン戦争の後遺症で例年より旗の売り上げは落ちたとされるものの、白地に青のダビデの星が描かれた国旗が国中にはためき、人々は式典やイベントに参加したり、公園でバーベキューを楽しみながら記念日を祝った。その独立記念日を前にした同月22日、イスラエルの有力英字紙ハーレツのギデオン・レヴィ記者は「私は旗を掲げるだろうか?」とのオピニオンを同紙に掲載した。ユダヤ系イスラエル人記者としてガザやヨルダン川西岸地区からイスラエル軍に子どもを殺された親の悲嘆、分離壁によって生活を破壊された人々の声などを報道して、イスラエルの占領政策を告発し続ける同記者。彼は「極端なナショナリスト達は私から旗を奪い取り、そしてイスラエル人であることの誇りをもまた奪い取った」と訴えている。(リード・訳 桐島けい)(2007/05/03) 西岸地区ユダヤ人入植地の4割がパレスチナ人の土地 「軍事上の目的」で政府が押収 【エルサレム13日=桐島けい】ヨルダン川西岸地区に建設された130のユダヤ人入植地の土地の約4割が、パレスチナ人の個人所有地の上に建てられているとの調査結果をイスラエルの平和団体「ピース・ナウ」がこのほど発表した。イスラエルはすべての入植地は国有地に建設しているとの見解を示してきたが、ピース・ナウは「政府は『軍事上の事由』などの理由で入植者のためにパレスチナ人から土地を押収してきた」と批判、現状を調査し、所有者に土地を返却するよう政府に求めている。調査結果は今後のイスラエルの入植地計画やパレスチナとの和平交渉にも影響を与えそうだ。(2006/12/13) 独自の姿勢で紛争から経済、文化、スポーツまで多岐に報道 パレスチナ初の英字日刊紙発刊 【エルサレム4日=桐島けい】 パレスチナ自治区で初の英字日刊紙「パレスチナ・タイムス」が先週、発刊された。パレスチナ人の視点から同自治区内の問題やイスラエルとの紛争をリポートするのに加え、海外メディアが伝達することの少ないパレスチナの経済や文化、スポーツなどについても細かに報道していく方針だ。(2006/12/05) ゲイパレードは中止し集会に切り替え 抗議行動激化で予定変更 【11日エルサレム=桐島けい】10日に開催が予定されていたエルサレムでの同性愛者のパレード「ゲイ・プライド・パレード」は同日、超正統派ユダヤ教徒や極右グループからの攻撃などを懸念する治安当局の説得を受け入れ、パレードを集会に切り替え開催された。この結果、集会は大きな混乱もなく終了したが、参加者の間からは、突然の予定変更に不満を漏らす声もあがった。(2006/11/12) エルサレムでのゲイ行進前に高まる緊張 正統派ユダヤ教徒らが開催に反発 【エルサレム8日=桐島けい】10日にエルサレムで予定されている同性愛者の「ゲイ・プライド・パレード」をめぐり、開催に反対する正統派ユダヤ教徒らがその中止を求めて暴動を起こすなど、同市内各地で混乱を引き起こしている。主催団体は行進ルートの変更などを打ち出しているが、反対派は「妥協の余地な」と強硬姿勢を崩さず、市内では緊張が高まっている。(2006/11/09) 極右政党「わが家イスラエル」の連立政権参加を懸念 「内外の緊張高める」と左派やアラブ系市民 【エルサレム30日=桐島けい】レバノン戦争で戦果を挙げられなかったと批判され、支持率低下に悩むイスラエルのオルメルト首相率いる連立政権に、極右政党「わが家イスラエル」が参加することが同首相とリーバーマン同党首間の協議でこのほど合意された。リーバーマン党首は副首相に就任し、イランの核問題など「イスラエルに対する戦略的脅威」を担当する見通しだが、同党首はイスラエルによるイラン攻撃やパレスチナのハマス系議員と接触したアラブ系議員の罷免と「処刑」を訴えるなど過激な発言を繰り返してきており、政権に参加すれば「彼自身が(国内外に緊張をもたらす)脅威となりうる」との懸念の声が左派陣営やアラブ系市民から上がっている。(2006/10/30) ネゲブ砂漠地域で進むベドウィン定住化政策 イスラエルの非情な「人種差別」 【エルサレム 23日=桐島けい】イスラエル政府が開発を進めているネゲブ砂漠地域で、イスラエル建国以前からの先住民ベドウィンに対し、政府公認の居住区への半強制的な定住化政策が進められている。「非公認村」には電気や水道、学校といった公共設備を設けずに住民を過酷な状況下に放置、ベドウィンが新築した家を「許可がない」と破壊すケースも近年増加している。たとえ公認村に移住しても、長年行ってきた農業や牧畜に従事することが許されず、慣れない都市型生活の環境下で高い失業率や犯罪発生率に悩まされているという。「これは人種差別だ」とベドウィンらは強く反発、「非公認村の存在を認め、イスラエル国民である我々にもユダヤ系市民と同等の居住や職業選択の権利を認めてほしい」と訴えている(2006/10/24) テロ容疑者への拷問:「許される」はイスラエルが最多、西欧は「許されない」が圧倒的 BBC調査 【エルサレム21日=桐島けい】テロへの関与が疑われている容疑者に「市民を守るために、との理由である程度拷問を行うことが許されるか」を問う英国BBCワールドサービスの意識調査に対して、イスラエル人の40%以上が「許される」と回答、25カ国の対象国中最も高い割合を占めた。しかし英国やスペインなどの西欧諸国は、テロ被害に遭いながらも「いかなる拷問にも反対」が支配的。平均ではある程度の拷問が認められるとしたのが29%、認められないとしたものが59%だった。(2006/10/21) イスラエル/パレスチナ 中東情勢が一層混迷、不安定に イスラエル平和活動家が警告 レバノン爆撃が停戦を迎えて二カ月近くが経つ。開戦時からイスラエル国内では「正義の戦争」と喧伝されたが、イスラエルの著名な平和活動家ウリ・アブネリ氏は今回の戦争を当初から批判し続けた。同氏はイスラエルが、イスラム過激組織ヒズボラとの戦いで予想外に苦戦を強いられたことで、中東情勢に複雑な不安定要因を作ったと指摘し、今後の行方が不透明になったと警告している。(エルサレム・桐島けい)(2006/10/10)
長期給料未払いに抗議し大規模デモ パレスチナの公務員 【エルサレム11日=桐島けい】6ヶ月以上にわたる給与未払いに抗議、パレスチナ自治政府の公務員らによる大規模なストライキが続いている。すでに10日間にわたってガザ地区とヨルダン川西岸地区の大半の学校が休校となり、医療機関も救急患者対応を除き休診、パレスチナ警察もデモに参加するなど抗議活動は拡大している。「イスラム原理主義組織ハマスとライバルの旧主流派ファタハの抗争が原因」との見方も出ているが、ストライキ主催者はその見方に反発、「これは政治問題ではない。給料未払いで生活が成り立たない。米欧など国際社会は経済制裁を即刻停止するよう求める」と訴えている。(2006/09/12) 多大の犠牲に怒りとショック 戦争支持したイスラエル国民の今 歴史家トム・セゲブ氏に聞く 【エルサレム6日=桐島けい】レバノン戦争が停戦を迎え、3週間が経過した。当初の戦争目的であった誘拐された兵士の返還も実現せず、イスラエル及びレバノンに甚大な被害をもたらす結果となっただけに、イスラエル国内では今回の戦争の「犯人探し」が活発になっている。イスラエル人ジャーナリストで歴史家のトム・セゲブ氏は、戦争の強硬化、被害の拡大は「基盤が弱く、賢明でない政府が軍を抑え切れなかったため」と分析、ほとんどの市民が戦争を支持した背景には軍に対する信頼感の高さとホロコーストへの恐怖心などがあったと指摘。そのうえで、イスラエル国民は、多大の犠牲を強いられたことで政府への怒りを募らせ、信頼していた軍の優秀性が揺らぎ「ショックを受けている」と語った。(2006/09/06) 中東 イスラエル軍の攻撃は戦争犯罪 ヒューマン・ライツ・ウオッチが報告書 ヒズボラにも攻撃中止を要求 【テルアビブ10日=桐島けい】国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」はこのほど発表した報告書で、イスラエル軍による市民への無差別攻撃は戦争犯罪に当たり、「イスラム教シーア派武装組織ヒズボラはレバノン市民を人間の盾として利用している」とのイスラエルの主張は誤りである、と非難した。イスラエル政府や軍はこれまで「レバノン市民の被害を最小限にするための方策を講じてきた」とし、民間人の犠牲はすべてヒズボラの責任との態度を貫いているが、「イスラエル軍は戦闘員と市民を区別することに組織的に失敗している」と同団体はイスラエルの主張を一蹴している。(2006/08/11) 「殺し合いやめ、話し合いを」 イスラエルでも平和訴え1万人がデモ 【テルアビブ7日=桐島けい】レバノン側で死者1000人、イスラエル側でも死者が90人を超え、戦火の拡大が続くレバノン紛争で、戦争反対と即時停戦を求めるデモ行進が5日、イスラエルのテルアビブで行われた。ユダヤ系およびアラブ系イスラエル人約1万人(主催者発表、イスラエル英字紙ハーレツ報道ではは5000人以上)が同市の目抜き道路を埋め、プラカードや横断幕を手に「殺し合いを止め、話し合いを」「子どもたちの遺体で治安を守ることなどできない」「平和こそ解決だ」などと訴えた。(2006/08/08) イスラエルのアラブ系議員に脅迫文 レバノン攻撃批判に嫌がらせ 【テルアビブ4日=桐島けい】レバノン情勢が混迷を深める中、イスラエルによるレバノン攻撃を批判するアラブ系イスラエル国会議員への脅迫行為が激しさを増している。「われわれはラビン(元首相)を殺したように貴様を殺す」などの匿名ファックスが大量に送られているほか、ユダヤ人とみられる若者にナイフで刺される事件も発生、アラブ系議員たちは「(ユダヤ人過激派は)アラブ人をスケープゴート」に利用しようとしていると批判している。(2006/08/04) 中東 イスラエル軍が同意せずレバノン南部への物資輸送が足止め 【テルアビブ1日=桐島けい】イスラエル軍による攻撃で600人以上が死亡したとされ、空港や生活関連施設などが壊滅的な打撃を受けているレバノンで、イスラエル軍による安全確保が得られず、世界食糧計画(WFP)などの援助機関がレバノン市民に援助物資を届けられなくなっている。レバノン南部へ向かおうとしていた援助物資輸送車隊は首都ベイルートなどで足止め状態となっており、疲弊したレバノン市民をさらに困窮させるものと懸念されている。(2006/08/02) 占領政策への責任を問うボイコット 対イスラエル学界、失効するが波紋広がる 【テルアビブ21日=桐島けい】英国最大の高等教職員組合が、イスラエル政府のパレスチナ占領政策を支持するイスラエルの研究者や教育機関をボイコットすることを5月下旬に決定した。英国内の他の教職員組合との合併を理由にボイコット決議は数日間で失効したが、この決議が問題にしたイスラエルの学者や大学が占領政策に「果たしている役割」について波紋が広がっている。決議に反対していたイスラエルのグループが「ボイコットは学問の自由の侵害であり、アンチ・セミティズムの表れ」と批判する一方、ボイコット推進グループは「大半の学者は政府の政策を支持しており、判事、軍統制官らを輩出する大学なしでは占領は継続しない」と強調している。(2006/06/21) 「ニ国家共存」政策で7月に住民投票 交渉決裂でアッバス議長が決断 【テルアビブ10日=桐島けい】パレスチナ自治政府のアッバス議長は10日、ヨルダン川西岸のラマラで記者会し、パレスチナとイスラエルの「二国家共存」政策などの是非を問う住民投票を7月26日に行うことを発表した。これに対し、自治政府の内閣を主導するイスラム原理主義組織ハマスは「政府に対するクーデターの試みだ」と激しく反発。投票をボイコットするようパレスチナ住民に訴えるなど、両者の対立がさらに激化する懸念も出ている。ハマスは、イスラエルの生存権を認めておらず、イスラエルとの和平の大きな障害となっている。(2006/06/11) 【現地ルポ】イスラエルで深刻化する貧困 子供3人に1人が貧困ライン以下で生きる格差社会 分離壁の建設やパレスチナ紛争などにばく大な軍事・治安維持費を投じているイスラエルだが、一方で国内の貧困問題が深刻化し、子ども3人に1人が貧困ライン以下で生活しているほか、社会全体の貧困者の数も建国以来最高を記録した。リクード政権下で実施された社会保障費削減の影響などで、かつての中産階級も貧困層に転落、街ではホームレスの姿を見かけることも多くなった。経済は回復基調にあるとされるが、「裕福な者がますます富むだけ」との批判も強い。カディマ新政権では児童手当の増額などが検討されているものの、状況改善の兆しは見えてこない。(テルアビブ=桐島けい)(2006/06/01)
67年以前までの撤退なら停戦延長 パレスチナのハニヤ首相が確認 【テルアビブ24日=桐島けい】イスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ自治政府のイスマイル・ハニヤ首相は22日、自治政府は、もし、イスラエルが1967年の境界線まで撤退するならば、停戦延長に応じる用意があると、イスラエル英字紙ハーレツのインタビューで語った。ハニヤ首相はこれまでにも、67年の第3次中東戦争でイスラエルが占領したヨルダン川西岸や東エルサレムからの撤退を条件に「10―15年の休戦に応じることができる」と表明しており、インタビューの内容はこの「条件」をあらためて確認する内容となっている。(2006/05/25) パレスチナとの国際結婚カップルの居住認めず イスラエル最高裁が差別的判決 【テルアビブ16日=桐島けい】イスラエル人と結婚したパレスチナ人やその子どもたちがイスラエル内で暮らすことを禁じた法律条項をめぐって争われていた裁判で、イスラエル最高裁は14日、裁判官6対5の僅差で同条項を適法と判断、訴えを却下した。訴えを起こした弁護士や人権団体は「最高裁は人種差別的な家族生活の権利や平等原則を乱す法を認めた」と厳しく批判、この決定により少なくとも6000組の家族に影響が出るという。イスラエル各メディアが伝えた。(2006/05/16) 【現地ルポ】イスラエル・パレスチナのチェックポイントを監視する女性たち 治安を理由にパレスチナに数多くのチェックポイントを設けるイスラエル。そこでは学校や職場に通うパレスチナの人々が長時間にわたって足止めをくい、病院に向かう救急車でさえ停止させられるなど人々の生活、移動の自由が大きく損なわれている。イスラエル兵によるパレスチナ人への嫌がらせも頻繁に生じる現状下、連日チェックポイントに足を運んで状況を監視し、理由なく拘束されたパレスチナ人を解放するよう働きかけるイスラエル人女性たちがいる。「ユダヤ人は長い間、差別を受けて苦しんできた。同じような差別、悲劇は誰にでも起こってはならない」と彼女たちは語る。(テルアビブ=桐島けい)(2006/05/12) 反シオニズム、建国反対のユダヤ教超正統派が連夜の暴動 【テルアビブ9日=桐島けい】生後3ヶ月の息子を死亡させた容疑でイスラエル警察が4月上旬、ユダヤ教超正統派の19歳の父親を逮捕した。これに激高した同派の一部の人々が男性の無実を主張してエルサレム市内で暴動を起こした。事態は数日後には沈静化したものの火種はくすぶっている。超正統派の一派はかつてからシオニズムやイスラエル国家の存在を認めておらず、国家に対する根深い不信感が暴動の背景にあるようだ。(2006/05/09) 米国の報復恐れ送金拒否 パレスチナ政府の財政が一層悪化 欧米諸国の援助停止やイスラエルによる関税還付凍結により、危機的な財政状況に置かれているイスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ自治政府で、今度はアラブ・イスラム諸国などから取り付けた支援資金を受け取れない事態が続いている。自治政府によると、米国からの報復を恐れる銀行が海外からパレスチナへの送金を拒否しているためといい、「パレスチナ人をさらに窮地に陥らせる措置」と反発を強めている。(テルアビブ=桐島けい)(2006/05/08) 国会議長は「交渉による和平を」、アラブ系住民は「破局の日」の行進 イスラエル独立記念日 【テルアビブ3日=ベリタ通信】イスラエルの第58回独立記念日に当たる5月3日、イスラエル各地で建国を祝う式典や催しが行われた。シモン・ペレス暫定国会議長が2日夜にエルサレムで開かれた式典で和平を訴えるスピーチを行い、晴天に恵まれた3日には大勢の市民が公園に出かけてバーベキューなどを楽しんだ。一方、この日はパレスチナ・アラブの人々にとっては「破局(ナクバ)の日」として記憶され、ハイファ近郊のアラブの村ではアラブ系イスラエル人やイスラエル人人権活動家らによる行進なども繰り広げられた。(2006/05/05) |
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