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2024年11月12日
2024年11月11日



Writer

記者

村上力


連絡先
murakami@berita.jp




社会
売れるならそれでいいのか  排外主義を煽る本で書棚は満杯、書店の社会的責任はどこに
  激烈な差別と外国人憎悪を流布する運動「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の出現や、民主党政権がいわゆる「高校無償化」法案の対象から在日朝鮮人の子弟が通う朝鮮高校を除外する「論議」出るなど、日本社会に根付く差別と排外主義が表面化し、問題視されている。国連の人種差別撤廃委員会が発表した日本の人権状況に関する見解は、日本政府に対して人種差別の扇動に歯止めをかけるよう要請すると同時に、メディアの責任についても言及している。日本社会に蔓延する差別と排外主義の言動は国際的に対応を求められているのが現状だ。私たちの身近にも、人種的偏見を煽る言説は蔓延っている。そのひとつが日本を代表する大型書店、紀伊国屋書店の某店舗。書棚には「在特会」の源流ともなった「マンガ嫌韓流(山野車輪著 晋遊舎)」などの人種的偏見をあおる出版物が、大々的に展開されていた。書店はベリタの取材に対し「『売れているから』としか答えられない」としている。(村上力)(2010/03/29)

政治
民主党公認で参院選出馬 北朝鮮へのスパイ投入を唱える「予備役ブルーリボンの会」副代表矢野義昭氏
  3月3日に与党民主党が発表した今夏の参院選候補者で、元陸将補で「予備役ブルーリボンの会」副代表の矢野義昭氏が、民主党公認で比例区から出馬することが分った。「予備役ブルーリボンの会」は、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏が代表する予備自衛官の団体。拉致被害者救出を目的に、北朝鮮へのスパイと自衛隊の投入の「必要性」などを訴えている。(村上力)(2010/03/10)


政治
「高校無償化」に関連して衆院文科委員ら都内の朝鮮学校を視察  田中真紀子委員長「良い議論を期待」
  現在国会で審議されている「高校授業料無償化」法案に関連して、3日に衆議院文部科学委員会(田中真紀子委員長)が20名程で都内の朝鮮学校を視察した。北朝鮮による日本人拉致問題などと関連づけて朝鮮学校を無償化の対象から除外するよう求める声があり、政治問題化している。文科委が視察をしたのは東京都北区の東京朝鮮中高級学校で、在日コリアンの中高生ら727人が通う。視察を終えた田中委員長は「良い結論が導き出されるような良い議論がされることを期待しています」と記者団に話した。(村上力)(2010/03/04)


社会
北朝鮮との戦争を煽る「人権活動家」たちの欺瞞と「拉致被害者救出運動」の向かう先
  2月16日、拉致問題に取り組む民間団体「特定失踪者問題調査会」代表の荒木和博氏や、北朝鮮の人権問題に取り組む「NO FENCE」代表の砂川昌順氏らが、北朝鮮体制「打倒」を目指す『2・16宣言』を発表した(本紙既報)。日本の戦争責任や侵略・人権侵害を棚上げして、北朝鮮体制を「打倒」することで日本人拉致問題や北朝鮮国内の人権問題の解決を果たそうというこの『宣言』には、これに関わる「拉致被害者救出運動」や「人権活動家」らの、植民地主義的な意識が垣間見える。その真意をこれまでの彼らの言動から追ってみた。(村上力)(2010/03/01)

北朝鮮
北朝鮮体制「打倒」を目指す宣言を発表 北朝鮮問題活動家ら、UIゼンセン会館で
  拉致問題に取り組む民間団体「特定失踪者問題調査会」代表の荒木和博氏や、北朝鮮国内の人権問題に取り組むNGO「NO FENCE」代表の砂川昌順氏などの活動家らが、北朝鮮体制「打倒」を目指す『2・16宣言』を発表した。この宣言は、北朝鮮の金正日総書記の誕生日である2月16日に合わせて発表され、当日にはUIゼンセン同盟本部で発表集会が開かれた。集会には北朝鮮体制「打倒」に熱を上げる「人権活動家」などが、北朝鮮体制をいかに「打倒」するかについて話し合った。しかし、植民地支配や強制連行などかつて日本国家が行ってきた朝鮮半島への侵略と人権侵害については触れることはなかった。(村上力)(2010/02/19)


社会
ヘイトスピーチに反対する会が新宿で在特会のデモ行進に対抗行動 まるで在特会をかばう警察、レイシズムへの協力、あらわに
  既報の通り、永住外国人地方参政権付与が現実味を帯びている今、これに反対する右翼グループや保守系団体が各所で抗議活動を展開している。「日本最大の保守系市民団体」を自称する「在日特権を許さない市民の会(以下、在特会)」も、1月24日に「外国人参政権断固反対」と題して、新宿で500人ほどが参加するデモ行進を行った。これに対して、在特会が行ってきたこの間の活動に反対している「ヘイトスピーチに反対する会」などは「レイシストを通すな!1.24緊急行動実行委員会(以下、行動実行委)」を立ち上げ、排外主義に反対する抗議活動を行った。(村上力)(2010/01/26)

社会
「外国人地方参政権を絶対阻止するぞ!」と気勢  右派系団体が渋谷で街宣・デモ、民主党区議も激励
  「対馬・竹島が奪われる!外国人地方参政権絶対阻止!」。1月23日、外国人地方参政権に反対する400人を越える市民らが、若者で賑わう渋谷・ハチ公前に参集していた。行動を主催したのは、「日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会」「草莽全国地方議員の会」など。一行は「外国人地方参政権で日本が外国に乗っ取られる」と渋谷で永住外国人の地方参政権付与反対を訴える街宣・ビラまきを行い、デモ行進を行った。(村上力)(2010/01/24)

民主党攻撃で活発化する右翼・保守系市民運動 広がる偏狭な日本ナショナリズム、差別と排外主義
  1月16日、日比谷公会堂の周辺に、日の丸を掲げた群集が集まっていた。1月の寒空、日は出ていても凍てつく風が吹きすさぶ中で、集まった集団は「日本解体阻止」「外国人参政権反対」「小沢を逮捕しろ」と気勢を上げていた。これは、日比谷公会堂で行われた民主党党大会に合わせて、「草莽全国地方議員の会」、「日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会」などの保守系市民団体が主催した抗議行動である。「日本解体阻止!」、ちょっと冷静になってもいいのではないかとも思えるが、このような意識を持つ保守系市民運動が、活発化しているようだ。(村上力)(2010/01/18)

労働問題
元ホステスら、「キャバクラユニオン」結成 業界で常態化する不正の解決を
  12月22日、社交飲食店(いわゆる”キャバクラ”)に勤務するホステス(”キャバクラ嬢”)の抱える労働問題を解決するため、元ホステスらが「キャバクラユニオン(CU)」を結成した。CUはフリーター全般労働組合の専門分会として発足し、一般的にキャバクラなどの社交飲食業界を指す「水商売」の業界で横行している、ホステスらに対する不当な罰金、セクハラなどの問題の解決を目指す。結成に際して行われた記者会見には50名以上の報道陣らが詰めかけ、メディアの注目を集めている。年末には電話相談を受け付けるホットラインの開設も予定されている。(村上力)(2009/12/23)


政治
永住外国人への地方参政権付与に向けた院内集会、民主、共産、社民のほか公明党議員も出席 
  永住外国人への地方参政権付与に向けて、11月26日、衆議院第一議員会館で「永住外国人の地方参政権法案の早期立法化を求める11・26緊急院内集会」が開かれた。集会には十数名の民主、公明、社民、共産の各議員が出席し、永住外国人への地方参政権付与への意気込みや、その意義などが述べられた。また、日本の外国人政策に詳しい田中宏一橋大学名誉教授から、現在の日本における外国人の人権状況や、外国人地方参政権を巡る問題提起もされた。主催者からは、来年の通常国会での法案成立を期待する声も聞かれた。(村上力)(2009/11/27)


北朝鮮
「家族会」元事務局長・蓮池透氏、拉致解決を訴え、都内で講演 政権交代「最後のチャンスになるかもしれない」
 「拉致被害者家族連絡会(家族会)」元事務局長の蓮池透氏が8日、「アジアの平和と拉致問題 制裁ではなく、交渉と対話をめざして」と題して、埼玉県内で講演した。講演会は「自主・平和・民主のための広範な国民連合」が主催。蓮池氏は、自身のこれまでの拉致問題への取り組みを振り返り、拉致解決への考えや、新政権への期待と不安を語った。拉致問題において中核的な存在となっている救う会、家族会などとは一線を画す蓮池氏の主張は、一方で批難を浴びせられているが、それでも発言をつづけていくその理由も語られた。(村上力)(2009/11/11)


社会
拉致解決「圧力と圧力で」と中井拉致問題担当大臣、「拉致問題を考える自治体フォーラム」で講演 
  拉致問題担当大臣と国家公安委員会委員長を兼任する中井洽氏は10月31日、埼玉県内で行われた拉致問題に関する自治体主催の講演会で、「(拉致解決のために)私はただひたすら、『圧力と圧力』で、圧力をかけつづける」と述べ、自身の拉致問題への取り組みの姿勢を示し、また朝鮮総連関連施設への拉致に関する捜査の開始も示唆した。この講演会「拉致問題を考える自治体フォーラム」は川口市が主催。共催は「拉致問題を考える川口の会」で、埼玉県などが後援。各自治体の市長や、「家族会」会長の飯塚繁雄氏、「救う会」会長代行の西岡力氏なども講演した。政権交代してからというもの、各界を席巻している「友愛」なる言葉とは裏腹に、拉致問題などの日朝間に横たわる問題の前途は、制裁一辺倒で相変わらず殺伐としたものとなりそうだ。(村上力)(2009/11/02)

社会
在特会ら、デモ批判者を数十人で殴打 新政権誕生に危機感、暴走する”行動する保守運動”と日本社会の排外主義の胎動
  動画サイト「YouTube」などで、日の丸を打ち振る群集が一人の男性を集団で殴打している動画が配信されている。この動画は、今年9月27日に保守系市民団体「在日特権を許さない市民の会(以下、在特会)」などが主催した「9・27外国人参政権断固反対!東京・秋葉原デモ」での一幕。動画を見ると、デモ行進に抗議するとして、デモコースの沿道で「排外主義 反対です」と書かれた紙を掲げていたところ、デモ参加者ら数十人が過剰反応して襲い掛かっている。主催者によればこの日のデモ参加者は400人ほどとされているが、現場の目撃者によれば700人以上が参加していたという。政権交代に危機感を持った”右派市民運動”が暴走し始め、行動が凶暴化しているという見方も出ている。また動員数が増えてきているのも見逃せない。(村上力)(2009/10/05)

北朝鮮
ベリタ記事を「捏造」と非難 拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏 「北朝鮮を利する団体や個人としか思えない」と
 拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏が自身のホームページで、ウェブサイト「電脳補完録(URL=http://nyt.trycomp.com/modules/news/)」に掲載された記事を「捏造」と批難し、同記事を「北朝鮮を利する団体や個人としか思えない」などと批評する文章を掲載した。問題とされている記事は2009年7月5日に埼玉県内で行われた「田母神俊雄 前航空自衛隊幕僚長 講演会in埼玉」を報じたもの。日刊ベリタが2009年7月11日付けの「拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏ら『自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ』などと主張・埼玉・田母神俊雄講演会で」というタイトルの記事である。同講演には増元氏も登壇した。そこで、増元氏の一連の発言を追いながら、本紙記事に対する批判に反論すると同時に、同文章から読み取ることのできる、拉致被害者救出運動のありかたを考えてみる。(村上力)(2009/09/13)

北朝鮮
政権交代でも「制裁至上主義」か 民主党拉致問題対策本部長「とにかく圧力」 救う会ら主催集会で
  9月3日、東京都千代田区の星陵会館で、救う会、家族会、拉致議連が主催する「北朝鮮『調査やり直し』破棄1年、拉致を理由に追加制裁を!緊急国民集会」が行われた。救う会役員、家族会メンバー他、拉致議連会長平沼赳夫議員、安倍晋三元首相、民主党拉致問題対策本部長中井洽議員などが出席し、拉致問題に対するそれぞれの思いを語った。集会では拉致問題だけを理由にした北朝鮮に対する「全面制裁」を求める決議などが上げられた。登壇した中井洽議員は「私どもはとにかく圧力を徹底的に強める」などと話し、新政権の拉致問題への姿勢を浮き彫りにした。(村上力)(2009/09/07)

北朝鮮
書画や個人向け医薬品まで禁止 人の想いや人道支援まで引き裂く北朝鮮経済制裁
  経済産業省は2009年6月18日から、核実験を行った北朝鮮に対する追加制裁として、北朝鮮を仕向地とする貨物の輸出禁止措置を実施している。この追加制裁が実施されてからというもの、たとえば在日朝鮮人が北朝鮮に住む親族などに送ろうとした衣類、食料、医薬品などが郵送が拒否されたり、日本の会社や団体などが北朝鮮に送るパンフレットや出版物が、税関により送り返される等の事態が発生している。北朝鮮政府に対しての今回の追加制裁は、国家間の問題とは程遠い、北朝鮮と日本の人々の様々な交流を断ち切るものとなっている。(村上力)(2009/08/29)


社会
『「戦争国家で安心安全」を問う8・15行動』に右翼団体が暴力、多数の負傷者 日の丸を打ち振る群集も押し寄せる
  8月15日、九段下で「反天皇制運動連絡会」などが呼びかける『「戦争国家で安心安全」を問う8・15行動』と題したデモ行進が、靖国神社に向けて行われた。これに対して、右翼団体や保守系(右翼)市民団体が押し寄せ、デモで使用した横断幕などが壊され、参加者に多数の負傷者が出ていることが、インターネットメディア「レイバーネット」や参加者などにより報告されている。現場の様子を撮影した映像が、動画サイト「YouTube」などを通じて各方面から配信されている。動画には日の丸を打ち振る群集が映し出されている。(村上力)(2009/08/21)


「ヘイトスピーチは許せない。『行動する保守!?』とどう向き合うか。」 当事者を交えた活発な意見交換も
  八月十四日、文京区民センターで「ヘイトスピーチは許せない。『行動する保守!?』とどう向き合うか。」と題した集会が行われた。これまで、新興の保守系市民団体「在日特権を許さない市民の会(以下、在特会)」を中心とする「行動する保守運動」が街頭で繰り広げている主張を「民族差別」「ヘイトスピーチ」であるとして対抗する行動が、埼玉、名古屋、京都、大阪、福岡などの各地で市民団体らによって行われていた。この集会は、これまでの各地での対抗行動の経験交流や、「行動する保守運動」が勢いを増していることに対する在日コリアンなどの当事者の意見などを聞き、どう向き合うべきかを模索するもの。集会には200人ほどが参加し、「行動する保守」らが台頭している現状への様々な視点が聞かれた。(村上力)(2009/08/16)


社会
日本社会に浮上した差別と排外主義にどう向き合うか  8月14日、都内で市民グループが集会 
  「在日特権を許さない市民の会」(在特会)など、最近目に付き始めた差別と排外主義をあおりたてている“草の根右翼”に対抗する市民グループの運動が動き出した。8月14日、東京・文京区の文京区民センターで「ヘイトスピーチは許せない!『行動する保守!?』にどう向き合うか」集会がもたれる。集会は午後3時から9時まで。「行動する保守」の実態を映像で見た後、各地でこれまで取り組まれてきた「在特会」などへの対抗運動の報告がある。また、各市民グループや個人によるリレートークと「排外主義を封じ込めるために」と題して参加者をまじえた討論を行う。主催の集会実行委員会は「在特会に止まらず、広範な日本社会の差別・排外主義に対して打って出る内容としたい」としている。(村上力)(2009/08/10)


社会
救う会、「在特会」関係者ら、大阪・鶴橋を“在日北朝鮮のメッカ”として署名街宣とデモ行進  「劣悪な朝鮮人」などと演説
  大阪・鶴橋は、多くの在日コリアンが居住しているにぎやかな町である。商店街にはたくさんの韓国料理屋があり、韓国語が飛び交う。7月18日、その鶴橋を“在日北朝鮮のメッカ”と位置づけ、「在特会」元関西支部長増木重夫氏の率いる救う会・大阪や、「在特会」関係者などが、「許していいのか、北朝鮮の横暴!」と題して署名街宣とデモ行進を鶴橋地区で行った。現場では、拉致被害者救出運動が、排外主義者の隠れ蓑となっていることが再確認できた。(村上力)(2009/07/22)


拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏ら「自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ」などと主張  埼玉・田母神俊雄講演会で
  北朝鮮による拉致被害者救出運動の中心的な役割を担っている拉致被害者家族会事務局長増元照明氏が、前航空幕僚長田母神俊雄氏と7月5日、埼玉県内で講演会を行った。講演会の主催は「村山談話の破棄を求める埼玉市民の会」で、「維新政党・新風」「主権回復を目指す会」などが協賛団体として名を連ねている。「田母神論文と拉致問題」と題したシンポジウムでは、北朝鮮に対する“軍事制裁”や、そのためのスパイの必要性などが議論された。また田母神氏が原爆の日に広島で行う講演に関して、自重を求める広島市秋葉市長を「バカ市長」と呼び、「こういう市長を選んだ責任は広島市民にある」と非難する発言も飛び出した。(村上力)(2009/07/11)

インターネット上に流れている東京都議会議員吉田康一郎氏の発言を紹介  「在日特権」「不逞朝鮮人」といった言葉が並ぶ
 本紙では「不逞朝鮮人」「在日特権」といった言葉をさまざまな場で使用している東京都議会議員吉田康一郎氏(民主)と同議員が所属する民主党に対し、6月26日付けで公開質問状を送付した。都議会に議席を持つこれ公党の政治家として、どのような考え方でそうした発言を行い、政治家としての社会的責任をどのように考えておられるかを明らかにすることが、報道機関としての使命と考えたからだ。ここでは、吉田氏がどのような発言をしておられるか、インターネット上で公開されているものからその一部を紹介し、本紙の公開質問状の趣旨を明らかにしておきたい。(村上力記者)(2009/06/30)

社会
外国人管理諸法案反対で、「青年学生集会」  排外に走る日本社会の社会のあり方を問う声も
  日本で暮らす外国人に関わる法案、「出入国管理及び難民認定法(入管法)」、「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法(入管特例法)」、「住民基本台帳法(住基法)」の改定法案が国会で審議されている。人権団体や労働組合などは、様々な観点からこれらの改定法案の問題を指摘すると共に、反対運動を行ってきた。その行動に参加している在日コリアン青年連合などは、6月12日、「在日外国人の在留管理強化を許さない青年学生集会」を開いた。集会では、学生などから率直な意見が聞かれ、問題の多い法案の根底にある、日本の排外主義などに突っ込んだ意見も聞かれた。(村上力)(2009/06/20)


社会
「朝鮮人強制連行」の実態と歴史を知ろう 立教大学名誉教授山田昭次氏を囲み川崎市で講演会
  「強制連行は無かった」という主張や運動が政治の世界や社会で広がっている。そのような歴史歪曲・捏造に対する危機感を背景に、川崎市の市民らが、立教大学名誉教授山田昭次氏を招いて講演会を行った。山田氏の講演では、「特高月報」や、朝鮮総督府の資料など、様々な資料を基に、朝鮮人戦時労働動員(強制連行)の実態、連行後に行われた様々な差別の実態が明らかにされた。(村上力)(2009/06/15)


社会
外国人排斥に狂奔する日本の草の根保守運動 「在日特権を許さない市民の会」の足取りを探る
  本紙では、「在日特権を許さない市民の会(以下、在特会)」などの新興の右翼市民運動による外国人排斥の動きを追ってきた。日本における外国人排斥の潮流は、書店で「嫌韓流」の類の出版物が氾濫している状況に見るように、確実に広がっている。その「嫌韓」的言説を主張の中心にした運動を起こしたのが「在特会」である。「在特会」は現在、「維新政党・新風」などの古参の右翼と連携しているが、「在特会」自体は普通の市民に基盤を置く草の根保守運動として出発した歴史を持つ。その「在特会」がなぜいまのように日の丸を掲げて街頭に進出し、外国人排斥運動の先頭に立つようになったのか。幾人かの関係者の証言をもとに、「在特会」の出発から現在までの足取りを探る。(村上力)(2009/06/08)

社会
「永住外国人に地方参政権を!」韓国民団、日本の市民団体ら 地方参政権を求め集会で訴え
  5月31日、東京の銀座で「在日本大韓民国民団」や日本の市民団体が主催する「韓国で実現して3年、永住外国人に地方参政権を!5・31集会 今こそ日本の民主主義が問われてます!」と銘打ったシンポジウムが行われた。この集会は、永住外国人への地方参政権の実現を求めるもので、学者などにより日本の状況が諸外国と対比されたほか、在日フィリピン人、在日中国人などの当事者が思いを訴えた。また、各政党からもアピールがされた。主催の民団は、今年は一層この永住外国人への地方参政権付与に力を入れていくという。(村上力)(2009/06/02)


社会
『マンガ嫌韓流4』 酷悪な日本ナショナリストの“グロテスクマンガ”
  以前から気になっていたが、なかなか手をつけられなかった出版物がある。「マンガ嫌韓流」シリーズだ。この分厚い政治マンガは、今回で4作目となり、シリーズ累計90万部も売れているらしい。いい加減、看過はできないなと思い、勇気を出して買ってみた。(村上力)(2009/05/21)


社会
検証:右翼市民運動 組織拡大の背景とその行動、習性、思想  私たちはどう向き合えばいいのだろうか
  本紙既報の通り、「右翼市民運動」とでも言うべき動きが次第に広がり、ある程度の影響力を持ちつつある。「在日特権を許さない市民の会(以下在特会)」や「行動する保守運動」がそれにあたる。排外主義なかでも在日韓国・朝鮮人に対する誹謗・攻撃をメインとする彼らの主張は、既存の「街宣右翼」とほとんど変わらないが、その手法がかなり異なっている。こうした新手の右翼運動に対抗する運動も散発的に出てきてはいるが、市民の側にもまだ戸惑いがある。そこで、彼らの行動、習性、思想を検証し、彼らにどう向き合うかを考えてみたい。(村上力)(2009/05/11)


社会
「在特会」の「4・11蕨市デモ」とは何だったのか
  去る4月11日、カルデノンさん一家の日本からの退去を叫んで、本人たちが住む埼玉県蕨市で街頭行動を敢行した「在日特権を許さない市民の会」(以下在特会)主催のデモ行進は、その後も様々な波紋を呼んでいる。彼ら自身が発信した情報により、『行動する保守』らのデモの意図が次第に明らかにになってきた。それは日本への残留を許可された中学生のノリコさんをねらったものだった。この在特会のデモに対抗する形で行われた「外国人排除デモに反対する会」が当日行った「生きることは犯罪じゃないinわらび行動」の参加者のうち2名は当日に逮捕され、現在も勾留が続いている。「反対する会」の行動の意図についても、当事者に聞いた。(村上力)(2009/04/30)

社会
「在特会」ら、ノリコさんが通う中学前でデモ行進 「カルデロン一家を日本から追放しろ!」
  フィリピン人カルデロンさん一家の強制退去問題で、「在日特権を許さない市民の会」(略称「在特会」)などの市民団体が、4月11日埼玉県蕨市内で、「犯罪フィリピン人カルデロン一家を日本から叩き出せ!」と一家を名指ししたシュプレヒコールをあげながらデモ行進し、ノリコさんの通う蕨第一中学校学区内、中学前を練り歩いた。JR蕨駅前では、このデモに抗議する市民の有志で構成される「外国人排除デモに反対する会」と口論する一幕もあった。なお、ノリコさんの両親はこの2日後に帰国する。(村上力)(2009/04/12)

社会
日本に残り勉強する13歳の少女、比国籍カルデロン・ノリコさんの就学支援「のりこ基金」への支援を  
  比国籍のカルデロン一家は、両親の在留を認めれず、13歳の少女を日本に残して帰国する。日本に在留するノリコさん(13)の学校生活や将来のための資金は殆どない状況だ。この件を担当し、一家の日本在留のために活動してきた法律事務所は、彼女の就学等を支援する「のりこ基金」を立ち上げ、広く市民の支援を訴えている。(村上力)(2009/04/01)


社会
在留許可を求める比国籍カルデロン一家の父強制収容 17日に一家全員強制送還か
  在留許可を求めている比国籍のカルデロン・アラン・クルズ氏とその家族は、2月27日に東京入管に出頭した際、入管職員らに3月9日まで退去するよう命ぜられていた。一家の両親は9日に入管に出頭し、父アラン氏は強制収容となった。弁護士によれば、今週中に途比の意思表明をしなければ、妻サラ氏も中学生であるノリコさんも、16日までに強制収容し、その翌日に一家全員を強制送還するという。(村上力)(2009/03/10)

社会
「拉致と国防」でシンポジウム 家族会事務局長・増元氏、特定失踪者調査会代表・荒木氏ら 田母神氏も参加し「ぶん殴る姿勢示せ」
  北朝鮮の国家機関により行われた日本人拉致。この問題は、残念ながら未だに解決を見ないままである。その一方で日本社会に「北朝鮮バッシング」等々、無用な一大センセーションを巻き起こし、日本社会のありかたをゆがめてしまった。現代の「右傾化」や歴史への無自覚につながるものがそこにはみえる。その問題の中心的な存在であり、日本政府の「拉致問題」対策および対北朝鮮政策に関する重要なロビー団体に「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(以下、家族会)」がある。その家族会の事務局長・増元照明氏、植民地支配および侵略戦争を全面的肯定する論を立てた元航空幕僚長・田母神俊雄氏、「特定失踪者調査会」代表・荒木和博氏が一堂に会し、28日に名古屋でシンポジウムが開催された。それは拉致被害者“救出運動”が新たな局面に向け動き出しているとことを参加者に印象付けるものとなった。(村上力)(2009/03/03)


社会
入管「次は全員収容する」 国連人権理事会が日本政府に情報提供を要請
  強制退去を命ぜられているカルデロン一家は、27日に東京入管に出頭した。幸いにも家族の収容は無かった。この日司法記者クラブで会見を行った一家と弁護士からは、国際社会の明確な関与があるが、それを無視するような動きを日本政府が見せていることが明らかにされた。(村上力)(2009/02/28)


社会
カルデロン一家と弁護士が会見、今日出頭日、「最後まで一家3人の在留を求める」
  強制退去処分を受け、在留特別許可を求めているカルデロン・アラン・クルズ氏とその家族と支援者が、26日、司法記者クラブ内で記者会見を行った。前回の仮放免期日である2月13日に、一家の在留を認めないとの認識を森英介法務大臣は示したが、一家もその支援者も在留も求める姿勢を貫いている。(村上力)(2009/02/27)


社会
“市民の顔した右翼の時代” の到来か、市民団体化する右派勢力
  よく晴れた土曜の正午、まだ若干肌寒い渋谷を歩く。町を歩いていると、インターネットではびこる心無い言説、息の詰まるような感覚を忘れることができる。現在ネット媒体であるベリタも、スイッチを切れば終わってしまう儚いものだった。ところでふと目を上げてみると、宮下公園付近に警察車両が赤灯を回して停車しているではないか。物々しい雰囲気だ。どうやら市民団体のデモが行われるらしい。ところが、そこに集まった市民の主張は“竹島の韓国からの奪還”と、“竹島を韓国領だと主張する『不逞朝鮮人』を日本から叩き出す”というものであった。市民の顔した、右翼の時代。それが到来したようである。(村上力)(2009/02/23)

社会
「日本から叩き出す」と気勢 「在日特権許さない市民の会」ら入管前でカルデロン一家を狙い抗議行動
  日本からの強制退去を命ぜられているカルデロン一家の出頭日は、2月13日の金曜日だった。この日の朝、森法相が会見をし、一家の在留を認めないという判断を下した。同日、カルデロン一家が出頭する品川の東京入国管理局前に、一家を「犯罪者」として「日本から叩き出す」ことを目的とする団体が集まっていた。一家と支援者と待ち伏せ、直接抗議を行おうというのだ(村上力)(2009/02/14)

社会
日本政府は人道的判断を 在日フィリピン人一家の在留特別許可を求め、嘆願書署名を呼びかけ
  十三歳の少女を含むカルデロン・アラン・クルズ一家に対して、入管をはじめとする日本の司法制度が強制退去を迫っている。日本で生まれ、日本で安定した生活を送っていたカルデロン・ノリコさん(13)やその家族に対しての強制退去は、一家の生活を破綻させ、幼い少女の心に傷を負わせることになるだろう。また日本語しか話すことができない彼女が“母国”とされるフィリピンで生活することは言うまでもなく困難である。そういった諸事情を無視しての強制退去は非人道的と言わざるをえない。本稿の最後に、この一家の在留特別許可を求める嘆願書を記載した。署名はメールでも受け付けている。是非署名をお願いしたい。(村上力)(2009/02/07)


社会
「戦争も辞さず」と力む参加者も  杉並区後援の家族会幹部講演会で
  先月下旬、北朝鮮による拉致被害者家族会の元幹部・蓮池透氏が都内で講演し、拉致問題の解決が難航していることに苛立ちを示し、「圧力」一辺倒の政府の姿勢を批判した。日本政府は「対話と圧力」を掲げるものの、実質的にほとんど「圧力」のみとなり、「対話」の兆しはまったく見えていない。その一方で、排外主義的な右派グループが拉致問題を振りかざして、在日コリアンに対する差別を声高に叫び、正当化する動きが広まっている。「救う会」もさらなる「圧力」を主張し北朝鮮バッシングにまで発展している。家族会代表の飯塚繁雄氏の長男である家族会事務局次長の飯塚耕一郎氏(32)が、1月31日、都内で講演した。飯塚氏も「圧力」を主張。会場からは「戦争も辞さず」と力む発言が飛び出し、拍手を浴びるなど拉致問題があらぬ方向へ暴走していることをうかがわせた。(村上力)(2009/02/05)


社会
対北朝鮮政策の人質として在日朝鮮人に加えられる“制裁” 沈黙する日本の市民社会とメディア
  日本政府の対北朝鮮政策は「圧力」のみに傾斜、関係は悪くなる一方で、いわゆる拉致問題の解決を逆に難しくしている。昨年の10月に日本政府は北朝鮮に対する制裁の4月までの延長を決定したが、六者協議でも日本は孤立を深める一方である。その手詰まり感の中で、日本政府が新たに“制裁”の対象としているものがある。それは在日朝鮮人だ。昨年の新宿商工会、東京都商工会への強制捜査に見るように、その捜査の異常性は明らかである。それらをもう一度再確認してみよう。(村上力)(2009/02/04)


社会
「品格ある帝国主義日本」を説く佐藤優氏  右派論客に混じり「昭和維新再考」シンポジウム
  日刊ベリタのリンク記事でも、いわゆる「佐藤優現象」若しくは佐藤氏に対する批判が繰り広げられている。昨年の暮れから行われていたイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区に対する空爆・地上侵攻の際も、佐藤氏はイスラエルを擁護し続けている。他方でも、佐藤氏は在日朝鮮人に対する不当な人権弾圧の正当化や、北朝鮮に対しての武力行使を是とする発言をぶちまけているという。その佐藤氏が、1月24日に都内で行われた「『昭和維新運動』再考」と題するシンポジウムに出席した。このシンポジウムは保守系論客を連座させたものであり、それらを前にしての佐藤氏の発言はいかに(村上力)(2009/01/27)


社会
不況に乗じて勢力拡大を狙う日本の排外主義集団 “在日特権を許さない市民の会”
  今、世界的な恐慌が市民の生活を脅かしている。100年に一度などといわれたり、1929年に起こった世界恐慌以来といわれたりもする。「歴史は繰り返される」という言い方がある。はたして歴史は繰り返されるのだろうか。1929年の場合、イタリアやドイツと並び日本で排外主義が吹き荒れ、ファシズムが台頭、侵略戦争に突入する。では今は。現在の恐慌を機に勢力拡大を狙う組織がある。“日本最大の保守系市民団体”を自称する「在日特権を許さない市民の会」だ。「在日特権を許さないこと…極めて単純ですが、これが会の設立目的です」という。一体この団体はいかなるものか。(村上力)(2009/01/12)


二極化社会を問う
経団連御手洗会長、“切った”労働者からの公開質問状受け取りを拒否 「派遣村」村民ら新年賀詞会場を”訪問”
  財界の中核的な経済団体である日本経団連は1月6日、四ツ谷のホテルニューオータニにて他2団体と「新年賀詞交歓会」を開いた。同日午後、5日に閉幕した「年越し派遣村」村民と労働組合・ユニオン関係者らは、経団連会長・御手洗氏に対してキャノンなど大企業が率先して行っている“派遣切り”非正規労働者の職場からの排除に関する公開質問状を携えて申し入れを行った。しかし経団連側は受け取りを拒否、この問題で当事者と話し合う姿勢を最後まで見せなかった。(村上力記者)(2009/01/07)


二極化社会を問う
「派遣村」撤収 国会へデモ、御手洗経団連会長には公開質問
  31日から日比谷公園で失業者や野宿者の支援を行ってきた派遣村は、5日に撤収した。実行委員会と村民はこの日、区役所への生活保護申請、国会への請願デモ、国会議員との話し合いなどをこなした。最終的に入村者は5日の時点で499人となった。うち内日比谷公園内テントや厚生労働省の講堂に宿泊した村民は489名。230人がFAXで生活保護を申請。3班に分かれて千代田区役所に手続きを行った。「派遣村」村民は東京都や厚生労働省が手配した都内4箇所の「緊急避難所」に向かったが、ここも12日で打ち切られる。(村上力記者)(2009/01/06)


二極化社会を問う
「派遣村」に押され、厚労省、都内4箇所を12日まで開放 国と企業の責任を問い、「派遣村」と村民の闘いは続く
  日比谷公園に設置された「年越し派遣村」も、今日5日に撤収となる。それまでに残された時間は僅かとなり、実行委員および約500人の村民らはそれ以後の行き場の確保に不安を募らせていた。実行委員らは、3日に5日以降の対策を要請する要望書を提出している。 (2009/01/05)


二極化社会を問う
厚労省講堂を開放させた「派遣村」 「この後」に不安を募らせる村民
  「派遣村」は、2日の午前中に厚労省講堂(中央合同庁舎5号館別館2階)の開放に成功し、講堂には村民の自由な出入りが可能となった。同日講堂に宿泊した村民はおよそ250名。「暖かかったです。村民の殆どが移動したけど、いびきも気にならないくらい、ぐっすり眠れた。」とその日講堂に宿泊した村民は話す。同時に、派遣村が終わる5日からどうするか、村民の不安は高まっている。派遣村実行委員会も、今後のフォーローアップ、宿泊所の確保を国、行政に要求していくいとしている。派遣村で労働相談・生活相談の対応に追われている首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は、「このままでは1月5日に200人近くの生活保護申請が必要な状況です」と述べている。(村上力記者)(2009/01/03)

二極化社会を問う
「派遣村」 厚生労働省に対しての緊急申し入れ  厚労省は講堂を開放
  年越し派遣村実行委員会は2日、現地の日比谷公園の目の前の厚生労働省に対して緊急申し入れ書を提出した。申し入れに応え、厚生労働省は5日朝まで、厚生労働省の講堂を宿泊のために開放する。以下、申し入れ書の全文である。(村上力記者)(2009/01/02)

二極化社会を問う
村民急増 テントと医療スタッフが足らない 「派遣村」活動レポート
  1月2日、日比谷公園の派遣村で「緊急記者会見」が開かれた。テントは増設したものの、入村者の急増に、もはや派遣村では対応しきれない状況になり、実行委員は行政の対応を要請した。12月31日の時点で入村者は139名、加えて1月1日には114名が入村し、この時点で村民の合計は253名。内223名が宿泊した。夜中零時を過ぎても入村希望者が訪れ、ボランティアスタッフは夜通し働いている。(村上力記者)(2009/01/02)

二極化社会を問う
東京の“企業難民”キャンプ、「年越し派遣村」の第一夜 炊き出し、宿泊、そろって銭湯へ
  2008年の大晦日、気温は5度前後。今年は例年より寒いという。東京、日本の中枢に値する千代田区霞ヶ関に、突如“難民キャンプ”が出現した。日比谷公園につくられた『年越し派遣村』である。今年は製造業を中心に非正規、派遣の「削減」が行われた。「削減」された人々の多くは住まいも失う。文字通り“企業難民”を支援するために、この「村」は設置された。(村上力記者)(2009/01/01)

イスラエル/パレスチナ
イスラエルのガザ虐殺に抗議 市民有志、NGOがイスラエル大使館前で行動 NGOらは外務省にも要請
  イスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区の住民に対する殺戮が続いている。死者、負傷者は刻一刻と増加しているようだ。そのようなイスラエルの暴虐に対して、12月30日午後、駐日イスラエル大使館前にて、市民有志、NGOらが抗議行動に出た。なおNGOらは30日午後2時に、外務大臣に対しても要請書を提出した。(村上力記者)(2008/12/31)


二極化社会を問う
『年越し派遣村』12月31日、日比谷公園で開村 失業者や野宿者への支援 非情な大企業への「教育活動」も
  未曾有の大恐慌が吹き荒れ、非正規労働者を中心に大規模な「削減」が行われている年末の日本。政府はなんら有効な手立てを打つことができていない。このままではリストラを強行した企業によって社宅や寮などから追い出された人々が、厳寒の路上で過ごすことになる。12月31日、日比谷野外音楽堂前にて、労働組合、市民団体、弁護士らにより「年越し派遣村」開村される。奇しくもここは厚生労働省前である。12月29日、同じ場所で「年越し派遣村」実行委員らによる記者会見が催された。(村上力)(2008/12/30)


田母神講演会に行ってみた 会場には軍歌が流れ、全員が国歌斉唱 拍手拍手で熱狂する老若男女
  元航空幕僚長、田母神俊雄をご存知の方は多いだろう。航空幕僚長でありながら、過去の侵略を正当化する論文を発表して問題にされた。田母神氏はその数日後に退官した。それからというもの「言論の自由」や「民主主義国なら言論で勝負」などと言い放ち、度々メディアに登場している。12月25日、都内でその田母神氏を招いて講演会が催された。「国防問題研究所」という団体が主催、共催には「三島由紀夫研究会」、会場では「NPO法人 日本保守主義研究会」という団体の学生たちが、受付・案内などの作業に追われていた。(村上力)(2008/12/29)


社会
止まぬ在日朝鮮人に対する人権侵害 11・27強制捜査の当事者、立会人の証言 
  すでに朝鮮新報などで報じられているが、去る11月の27日、上野の朝鮮商工会館付近は300人以上の機動隊が押し寄せた。“税理士法違反容疑”で同施設に対して警察による強制捜査が行われたのだ。世界人権宣言が採択され、今年で60周年。それにあわせて行われた在日朝鮮人・人権セミナー主催「世界人権宣言60周年記念集会 悪化する日本の人種差別」という集まりに、11月27日の強制捜査を受けた商工会職員、捜査に立ち会った弁護士などが参加し、一連の捜査の異常性とその後の状況について報告した。(村上力)(2008/12/14)


アフガニスタンの今(下) 市民の犠牲者は増える一方 国際社会はアフガニスタンの人々の主体性を認めよ
  アフガニスタンからNGOの代表らを招いて開かれた国際シンポジウムで、現地NGO代表は、人々の不安と不信は高まるばかりだと述べた。ではその背後にどういう現実があるのか、ノルウェー難民評議会(NRC)のムルナガン氏がアフガニスタンの現状について報告、そのあと同シンポジウムを主催した日本国際ボランティアセンターの谷山博史氏らをまじえ、アフガニスタンに平和を取り戻すために、国際社会は何が出来るかをめぐって討論が行われた。(村上力)(2008/12/12)

アフガニスタンの今(上) 国際社会と政府に高まる人びとの不信 国際協力NGO、JVCがシンポジウム
  アフガニスタンが「対テロ戦争」の主戦場として再び浮上してきた。いま現地は膨大な数の外国軍の投入にもかかわらず治安は悪化の一途をたどリ、カルザイ政権は苦境に立っている。「対テロ戦争」を主導したアメリカでは、大統領選で政権交代が決まり、勝利したバラク・オバマ氏は、イラクからの撤退と引き換えにアフガニスタンへの兵力の増強を示唆。日本では「新テロ特措法」のインド洋における給油活動の継続にこだわり、自衛隊のアフガニスタンへの派兵さえ取りざたされる状況にある。そういった状況の中、11月28日、都内で国際協力NGOの日本国際ボランティアセンター(以下、JVC)が、アフガニスタンのNGO代表などを招き、「アフガニスタンに国際社会はどう関わるべきか〜戦火の中で破壊される人々の暮らしの再建のために〜」と銘打つシンポジウムを開いた。「とにかく現地の状況を知ってもらい、アフガニスタンの人がなにを必要としているかを考え、その中での日本の役割を考えることを意図して開催した」と、谷山博史JVC代表は、シンポジウム開催のねらいを語っている。(村上力)(2008/12/10)


海賊も環境保護運動も“海の安保”で取り締まれ! 外務省主催の国際シンポジウム「海上の安全保障と漁業」で出てきた自衛隊派兵容認論
  今、海上自衛隊のインド洋での給油支援が是非を問われている。その論争の中で今注目されているのが、ソマリア沖、マラッカ海峡などで多発する海賊行為だ。これは貿易立国日本にとって根幹を揺るがす問題であるとされている。他方、環境保護団体によって日本の捕鯨船は妨害行為を受けていると現実もある。そういった状況を背景に、「海上の安全保障」なる概念を正面に掲げた国際シンポジウム「海上の安全保障と漁業」が12月1日、外務省の主催で東京都内で開催された。共催は比較法文化学会、後援に海上保安庁、水産庁、(社)自然資源保全協会、(財)日本鯨類研究所、海洋政策研究財団などがずらりと顔を並べ、まさに官・産・学の揃い踏みともいえる集まりで、「海賊には軍隊」「反捕鯨団体はテロ」という発言も飛び出し、まるで自衛隊海外派兵を地ならしする狙いさえ感じられた。(村上力)(2008/12/06)


政府と企業が一体で売り込む“農薬練りこみ”蚊帳 「発ガンや脳の発達を阻害する」と市民団体は反対
  日本政府が、アフリカへの援助で力を入れているものに「長残効型蚊帳=オリセットネット」がある。これは蚊帳の繊維に殺虫剤「ペルメトリン」を練りこんだもので、マラリヤ対策に抜群の効果があるとされている。この蚊帳は2005年の第5回アフリカ連合首脳会議で小泉前首相が2007年までにアフリカに1000万張り配布すると公約し、外相など閣僚のアフリカ諸国の訪問の際や、アフリカや援助に関するいくつかの公的な文章などでも度々紹介されている。いわゆる“官民連携”援助の代表的なものだ。しかし、この蚊帳の配布に対しては、いくつかのNGOや市民団体が「農薬蚊帳の配布は危険であり税金の無駄」であるとして反対の声を上げている。そのNGOのひとつ「SUPA=西アフリカの人達を支援する会(以下SUPA)」の話を聞いた。(村上力)(2008/11/25)


イスラエル/パレスチナ
失業、貧困の拡大、食料不足 イスラエル抑圧下のパレスチナの現状をNGOスタッフが報告
  イスラエルの抑圧のもとでパレスチナの人びとがどのような生活を送っているかについては、、日本ではほとんど報道されない。パレスチナで医療や子どもたちの栄養改善、難民支援などの活動を行っている国際協力NGO、日本国際ボランティアセンター(以下、JVC)の現場スタッフとして2007年からパレスチナで活動する福田直美さんが、今月一時帰国して報告会を開いた。そこで報告されたのは、イスラエルによって経済も人や物資の移動もきびしく制限され、食料の高騰、経済停滞による失業や貧困、妊婦の搬送さえイスラエル軍の銃剣でさえぎられる状況だった。以下、福田さんの報告を紹介する。(村上力)(2008/11/15)


社会
国会議員からも警察権力の暴走を懸念する声が 「麻生邸拝見リアリティツアーの警察による強権的な逮捕を検証する!」院内集会もたれる  
  11月13日、衆議院議員会館で「麻生邸拝見リアリティツアーの警察による強権的な逮捕を検証する!」と題して院内集会が開かれた。集会では、作家の雨宮処凛さん、国民新党代表代行の亀井静香議員や新党大地代表の鈴木宗男議員はじめ、逮捕された3人のうちの2名、フリーター全般労働組合などの多くの関係者、報道陣が40名ほど参加した。集会では逮捕された2人が、そのときの状況を報告、それを受けて二人の国会議員から警察権力の暴走と懸念する発言があった。また若者を使い捨てにする今の雇用のあり方をどう規制するのかについても提起があった。(村上力)(2008/11/14)


労働問題
労働運動はいま何ができるのか! 「安心して働きたい!11・9東京の集い」で労働現場、学者、ジャーナリストをまじえ討論
  金融危機の広がりのなかで経済が失速、働くものの環境がいっそう悪化している。「名ばかり管理職」「日雇い派遣」などの非正規の労働者の労働問題が広がり、さらには正規労働者さえ働く条件の劣化が急速に進んでいる中で、いま労働運動は何ができるのか、が問われている。11月9日、東京パートネットワークが主催し、全労連会館にて「安心して働きたい!11・9東京のつどい」が開かれた。労働現場、研究者、ジャーナリストらが問題を提起、労働運動と労働組合がやらなければならない課題をめぐり、活発な討論が行われた。(村上力)(2008/11/12)


社会
麻生邸見学ツアー逮捕者も出席、11・6に抗議と問題提起の集まりを開く 
  麻生邸見学ツアーで3人が渋谷の歩道で逮捕された事件に対する抗議の集会が11月6日に都内で開かれた。3人は、12日間の拘留の後11月6日に釈放された。集会には逮捕された3名が駆けつけ、逮捕時の事、取調べのことなどの報告を述べた。3人についてはまだ起訴される可能性が無くなったわけではなく、救援連絡本部は、今後も不起訴にしていくための活動を続けていく。(村上力)(2008/11/09)


二極化社会を問う
人間らしいくらしを! 反貧困運動のうねりを示した10・19反貧困世直しイッキ
  10月19日、東京・新宿区の明治公園で「反貧困世直しイッキ!大集会」が開かれた。この集会は、広がる一方の貧困に抗して、人びとが垣根を超えてつながり、世直しに立ち上がろうとおこなわれたもので、非正規労働者が結集するユニオンの運動、野宿者運動、多重債務問題や住宅困窮者、シングルマザーの運動など現代の貧困の只中にいる人や運動者2000人が集まり、人間として尊厳をもって生きることを求めて声を上げた。この集会はこれまで消費者運動、労働運動、社会保障運動の枠を超えた連帯を目指し全国を巡ってきた「反貧困キャラバン」のゴール到着を告げるものでもあった。(村上力)(2008/10/22)








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