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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2003年09月01日13時02分掲載
丸目蔵人:アジア芸能フロント(10)韓国映画の新世代、ポン・ジュノ監督
原題は『フランダースの犬』。こう聞くと、少年ネロと愛犬パトラッシュの物語と勘違いしそうだが、邦題を『ほえる犬は噛まない』としたポン・ジュノ監督の映画作品は、涙を誘う児童文学とはまったく異なるブラック・テイストのコメディとなっている。ストーリーは大型団地を舞台に進行する。大学教授のポストを得るため、賄賂の金策に頭を悩ませる非常勤講師コ・ユンジュ。彼はやかましくほえる近隣の飼い犬に苛立ち、団地地下に廃棄された戸棚の中へ、見当をつけた小犬を閉じこめてしまうのだった。ペットが行方不明になって落胆する少女、犬探しを依頼された管理事務所の女性事務員、ある秘密を持つ警備員、ツバを吐くクセのあるひとり暮らしの老婆。小犬失踪事件をきっかけに、団地内に暮らす人々の素性、性癖が次第に明らかになっていく……。
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