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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2004年01月06日23時41分掲載
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紛争が引き裂いた愛が24年ぶりに実る、元捕虜が当時交際していた女性と結婚:モロッコ
【東京6日=ベリタ通信】北アフリカのモロッコなどとの間で帰属をめぐり紛争となっている西サハラで独立派組織にさらわれていたモロッコ人の兵士が24年ぶりに解放され、このほど当時付き合っていた女性と結婚した。男性はアブダーヒム、女性はバヒアという名前で年齢はわかっていない。アブダーヒムさんは「初めて会った日から彼女を完全に信じていた」と言い、バヒアさんも「いつか彼が戻ってくるとわかっていた」と話し、24年の愛を実らせお互いにのろけあった。
アブダーヒムさんは西サハラの帰属権をめぐる紛争で捕虜になったモロッコ人兵士の一人で、捕虜になったのは数千人いると言われている。アブダーヒムさんはモロッコのテレビ局の取材に、「彼女は待っていてくれるとわかっていた」と話し、昨年11月に解放されるとすぐにバビアさんを探しに故郷に戻ったという。 「彼女に初めて会った日から私は盲目的に彼女を信じていた」 妻になったバビアさんもテレビ局の取材に、「ずっと彼が戻ってくると信じていた」と話した。「主人を失ったと思ったことは決してなかった。主人はいつか戻ってくるとわかっていた。私は絶対に悲しみを見せなかった。心の奥底に隠していたから」
モロッコの隣国で国境に近いアルジェリア南西部のティンドーフで捕虜になっていたアブダーヒムさんの苦境は、最近国際的な注目を集めている。あるフランスの人権擁護団体の報告によると、 モロッコ人捕虜は餓死寸前の状態で拷問も受けているという。
この報告が引き金となり、西サハラの独立を求めている「ポリサリオ解放軍」にモロッコ人捕虜の解放を求める声が高まり、昨年11月、最後の捕虜300人が解放された。
しかし、多くの捕虜にとって故郷への帰還後の生活はアブダーヒムさんにように甘いものではないようだ。すでに年老いたり、病気にかかった元捕虜たちにはほとんど居場所がなく、政府当局から長い間「捨て殺し」にされていたことに対する不満の声が上がっている。
一方で、アブダーヒムさんの結婚のような明るい話題が全国放送され、こうした事態も変わりつつあるようだ。
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