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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2004年11月11日01時31分掲載
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リンドバーグの愛児は生きている!? 米加州の男性が主張
1927年に世界初の大西洋単独無着陸横断飛行に成功したことで知られる米国の英雄、チャールズ・リンドバーグ(1902−1974年)。彼は、その5年後に愛児(長男)が誘拐され、殺害される事件でも、後世に歴史を残す形になった。ところが、この歴史を覆すような話が、米カリフォルニア州で広がっている。愛児が実際には殺害されておらず、生存しているというのだ。ハリウッドもこの話題に関心を寄せ、映画化の検討もしているという。(ベリタ通信=エレナ吉村)
では、この愛児とは誰か。同州サン・ホセに住む自称チャールズ・リンドバーグ・ジュニアさん(74)がその人で、その数奇な生い立ちを米誌ロサンゼルス・タイムズ・マガジンに語っている。
生後20カ月のリンドバーグの愛児は、1932年3月1日、ニュージャージー州ホープウエルの自宅2階から誘拐された。仲介者が犯人と解放交渉が行ない、身代金が渡されたが、愛児は解放されなかった。
捜査当局は必死の捜索を続けたが、同年5月、自宅付近で腐乱死体で発見された。遺体を確認したのは、父親と、子どもの看護婦の2人だけ。解剖は行われたが、執刀医は専門家ではなかった。遺体は、直ちに埋葬された。当時は科学的なDNA鑑定は当然行われておらず、なんら証拠物は保存されていない。
数年後、ブルノ・ハウプマンというドイツの移民労働者が逮捕され、1936年処刑された。
しかし、自称リンドバーグ氏は、ハウプマン犯行説を疑っている。彼は、終始無罪を主張、当時のニュージャージー州知事が、自白すれば、終身刑に減刑するといっても、拒否したという。このことから自称リンドバーグ氏は、真犯人は別にいるとの見方をしている。 自称リンドバーグ氏の主張によると、リンドバーグの愛児が誘拐されたのは事実だが、現場から見つかった愛児の遺体は別人。当時、誘拐犯は、警察の大掛かりな捜査に焦りの色を濃くした。そのため捜査をかく乱し、捜査の追及の手から逃れるために偽装工作をした。
つまり誘拐犯は、事件直後に死亡した別の子どもを(墓から)掘り出し、リンドバーグの子にみえるような服を着せた。そして遺体を現場に捨てたという。この仮説が本当なら、なぜ誘拐犯はリンドバーグの愛児を殺害しなかったのか。永遠のミステリーになる。
ともかく、自称リンドバーグ氏は生き残った。その後の経過は、百回以上に及ぶ、彼の催眠療法などの記憶呼び出しで得た情報などを含めると、こう再現される。
疾走する車、そしてニューヨーク、シカゴ、フロリダ、アリゾナのそれぞれの家での見知らぬ人との出会いを覚えている。彼は少女のような服を着せられ、秘密の部屋に監禁され、名前を呼ばれることはなかった。どこかの家で、持ち主は、シカゴの暗黒街の帝王、アル・カポネのメンバーと告げられた。
1934年以降、彼はカンサスに住んだ。両親は、説教師で、彼の名前は、ローレン・ハステッド。家の中でよく「彼はリンドバーグの子だ」と議論しているのをよく小耳にはさんだ。父親は彼を叱るたびに「お前はうちの家族の一員じゃない」とよく言った。FBIが自分の事に関心を寄せているとの話も聞いた。
その後結婚し、現在はカリフォルニア州のサン・ホセに住む。80年代から「チャールズ・リンドバーグ・ジュニア」の名で通している。ハリウッドも映画化に関心を持ち、俳優ケビン・コスナーとも会合している。
リンドバーグ一族をよく知るウラジミール・コルバク氏は、97年に自称リンドバーグ氏に会ったが、体つきや話し方などが父親のリンドバーグによく似ていると驚いている。同氏は、自らリンドバーグ家との仲介者となり、DNA鑑定を行なうため自称リンドバーグ氏とドイツに行く計画を立てている。
空の英雄だったリンドバーグは、死後30年たった2003年に、ドイツ在住の女性との間で、3人の子どもを作っていたことが明るみに出た。彼が、女性に送ったラブレターを使ってドイツでDNA鑑定をした結果、実子であることが判明している。コルバク氏は、リンドバーグ家の協力を得て、ドイツで同じような鑑定を行ない、決着をつけたい考えだ。
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