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2005年02月07日04時49分掲載
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日本占領下の「慰安ゲイ」を比で映画化 史実を基に描き好評
【マニラ・ベリタ通信=広井孝明】「日本占領下における同性愛者」という珍しいテーマを扱ったフィリピン映画「アイシテイマス」(ジョエル・ラマガン監督)が昨年末から同国全土で劇場公開され、好評を博している。占領下でのフィリピン人ゲイと日本人兵の交流を描いたもので、「慰安ゲイ」という存在に光を当てた作品だ。日本占領時代を扱った映画はフィリピンでも数多く製作されてきたが、「同性愛者にとっての戦争」を描いた作品は初めてとみられる。
この「アイシテイマス」を製作した監督のジョエル・ラマガンは、今フィリピンで年間数本の作品を製作して発表している売れっ子監督。「アイシテイマス」は、昨年12月に開かれたマニラ映画祭で優秀作品賞、男優のデニス・トリリョは助演男優賞を獲得した。 フィリピンの新聞各紙も「同性愛者と戦争という新しいテーマに挑戦している」など好意的な評価を与えているほか、フィリピン映画関係者の著名ブログでも「待ち望んでいた作品」などと支持する声が多い。
登場する日本兵たちも、威張りちらすような「ステレオタイプ」的な描き方でなく、さまざまな苦悩の表情をみせている。これまでのフィリピン人が作った第2次大戦をテーマとした作品とは一線を画した内容となっている。
映画の舞台は1941年の日本占領下のフィリピン。日本軍の性的被害者となったのは女性だけでなく、同性愛者も「慰安ゲイ」やレイプ被害者になっていたという史実に基づいている。
町に侵攻してきた日本軍の将校に見初められたゲイの男性が、将校の「現地妻」として一緒に暮らすことを強いられる中、将校に抱き始めた愛情と祖国への忠誠心との間で揺れ動く物語だ。
シリアスな舞台設定と、ゲイ男性独特のユーモラスな振る舞いには幾分の「ミスマッチ」の感もある。同性愛問題に理解が及ばない観客にはコメディーのように感じる部分もあるかもしれない。
しかし、日本兵が一方的に悪玉に描かれていない点がこの種のフィリピン映画としては珍しい。日本兵がゲイ男性への愛情と軍内規律との間で苦悩する場面など、さまざまな人間模様がうかがえる構成となっている。また頭巾をかぶった村人にゲリラを指差させて密告させる日本軍の様子などのエピソードも盛り込まれており、史実によく即している。
東南アジア全域に共通する現象だが、フィリピンでは日本と比べると、社会的に広く受け入れられており、同性愛男性の数が目立つ。ファッションや美容業界で働く男性のほとんど同性愛者とみられている。
「アイシテイマス」を上映するマニラ首都圏の映画館には、連日、同性愛者の観客が多数詰めかけ、日本将兵とゲイ男性のラブシーンでは歓声を上げるなど、その鑑賞ぶりは実ににぎやか。観客の反応には、戦後60年を経た中での対日感情の微妙な変化もうかがわれた。
フィリピンの映画産業のすそ野は広く、年間数百本が製作され、国民にとって映画は最大の娯楽となっている。エストラダ元大統領や、昨年アロヨ大統領と大統領選を争った後に死去したフェルナンド・ポー大統領候補など、フィリピンでは映画俳優出身の政治家は多い。「映画が政治を変える」ともいわれる国柄だ。
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