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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年04月24日04時28分掲載
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母乳のネットでの入手は危険 子どもが病気に感染する恐れ
母乳で育てる子どもは健康といわれる。地球上で最も自然な食べ物といわれる母乳だが、母乳の少ない母親が、口コミやインターネットなどを通じて、母乳の多い女性から、分け与えてもらうケースが増えているという。医学的に母乳は、子どもの頭脳や、健康に好影響を与えるとの結果も公表され、母乳を求める動きを加速させている。しかし、見知らぬ人から母乳を得る際、病気などが母乳を通じて子どもに感染することも予想される。医学関係者は、安易な入手は危険であると、注意を呼び掛けている。(ベリタ通信=エレナ吉村)
米紙ロサンゼルス・タイムズによると、米小児科学会は2月に、母乳の利点に関する調査結果を公表した。母乳で育つと、感染症にかかる割合が低下する一方、突然死や、糖尿病、白血病などにかかる危険性が減少する。また脳の機能にもプラスとなり、知能指数(IQ)も向上するという。世界保健機関(WHO)も、同様な見解を示している。
情報化時代の中で、母親たちは、こうしたニュースに敏感に反応し、母乳への関心を高めている。しかも、母親たちは、インターネットや口コミを通じて、母乳提供者を以前に比べ、簡単に探すことができるようになっている。
母乳バンク協会によると、過去4年間で、母乳への需要が37%増加した。同協会は、母乳を必要とする母親たちに、同協会に“寄付”され、保管されている母乳を供給している。05年2、3月だけでも、需要は前年より15%も伸びている。
出産後、大半は母乳が出るが、約5%は母乳で子どもを育てることができないという。
米カリフォルニア州のシンシア・ドーウィーさんは4カ月前、夫の話し合い、男の子を養子に取った。母乳は、子どもの脳や、免疫力を高めることを知り、母乳で育てることを決めた。最初、母乳を提供しているミルク銀行から入手することを考えた。しかし、ミルク銀行には、1オンス(約28グラム)につき3ドル(約320円)払う必要があった。
乳児は1日、20〜30オンスのミルクをのむ。1カ月に換算すると、2400ドルかかる計算だ。「とても払えきれない」と、小児科医の勧めも受け、新しく母親になった人たちに会合にも参加、母乳を捜し求めた。その後、ある母親の赤ん坊が、母乳をあまりのまないことがわかり、この母親から提供を受けるようになった。
一方、医学関係者は、母乳への意識の高まりを認める一方、安易に母乳を入手する危険性を指摘する。提供者にエイズ、肝炎などの病気がないかを検査しないと、子どもが母乳を通じて感染する恐れがあるからだ。母乳がたくさん出る人から、簡単に分けてもらうようなことは慎むべきだと警告する。特にインターネットを通じて入手するのは、信頼性や安全性の点から注意が必要だとしている。
前述のドーウィーさんは、現在の母乳提供者から継続的に供給を受けるのが困難になったため、次の提供者を探している。「子どもが6カ月までになるまで(母乳で)育てたい。その後、また別の子どもを養子に取り、またおなじ方法で育てるつもり」と、話している。
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