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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年04月27日13時55分掲載
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イスラエル治安機関の取り調べの実態
イラクの旧アブグレイブ刑務所で起きた米兵によるイラク人収容者への虐待事件は記憶に新しいが、実際のところ、密室の尋問室でどのような取り調べが起きているかを正確に知るのは、意外と難しい。仮に公表されても、尋問した側と、尋問された側の証言が食い違うことが多いからだ。米誌「UTNE」に、イスラエル国内治安機関シンベトの元ベテラン尋問官と、彼に尋問された経験の持つパレスチナの20代の女性が、どのような尋問が行なわれたかを、それぞれの立場から証言している。(ベリタ通信=江口惇)
米誌に掲載されたのは、英誌「ニュー・サイエンス」の記事の引用。このイスラエル尋問官は、21年のキャリアを持つマイケル・コービ大尉。1987年から93年まで主任尋問官だった。2004年3月、イスラエル軍ヘリのミサイル攻撃で殺害されたパレスチナ原理主義組織ハマスの精神的指導者アハマド・ヤシン師を尋問した経験も持つ。
▽尋問では暴力使わない
コービ大尉は、尋問ではほとんどの場合、心理作戦を使い、暴力は振るわなかったと主張。「尋問で平手打ちや、揺すったりすることはある。また相手を怖がらせるために頭巾をかぶせることもある。しかし、相手の宗教を侮辱したりするようなことはしない。拷問もない」
また尋問で必要なのは、相手側の話す言語を十分に理解していることがカギだと指摘。アブグレイブで起きた米軍兵士による虐待・暴行事件の一因には、この言葉による相互理解がなかったことが大きいとの見解を示した。
「学生の頃、アラビア語は、どの学生よりできた。アラビア語の微妙なニュアンスも理解できた。エジプト、レバノン、ヨルダン、そしてパレスチナ人の方言も習った」
尋問の前には、相手のことをすべて調べる必要があるという。「尋問官は相手より、賢くなくてはならない。もし、数学の教師を尋問するなら、数学を知らなければならない。相手が自分より上手と思ったら、尋問官を変えてもらう必要がある。自分の場合、それはなかった」
「パレスチナ西岸(イスラエル軍が1967年以降占領中)では、収容者1000人につき、1人の警備要員の割合だが、イラクでは、10万人に1人の割合だった。米軍は、収容者に関する情報をまったく持っていなかった。情報が、尋問する最初だ。情報もなく、言葉も通じない中では、人々は“力”を使うことを迫られる。アブグレイブではそれが起きたようだ」
▽ヤシン師とコーラン論ずる
尋問の手法は相手によって異なる。教育を受けた者かないかでも異なる。刑務所内は普通の場所ではないので、人々は予想外の行動を取る。一般に拘束前にタフな人物と思われた者は、尋問に屈することが多いという。
ヤシン師は、84年と89年の二度調べた。彼は口を開かなかった。しかし、イスラム教の聖典コーランを勉強し、暗唱するまでになっていたため、ヤシン師に対し、「コーランのことで質問をする。答えられなかったら、ヤシン師は、私のどんな質問にも答える必要がある」と話した。自信のあるヤシン師はこの挑戦に応じた。
ヤシン師に様々な複雑な質問をした。答えられなかった同師は、ハマスの思想について長時間語った。ヤシン師は自分のことを尊敬してくれたと指摘。「ヤシン師は、できる状況がくれば、私を殺そうとしただろう。しかし、私を尊敬してくれた」
▽屈辱的な尋問
一方、イスラエル軍に拘束されたパレスチナ人女性は、コービ大尉の尋問について「彼は同じ質問を繰り返した。彼は自分がしていないことを認めさせようとした」
この女性は、軍事上機密と思われる写真を所有しているところを拘束されたが、写真の内容については触れていない。拘束後、目隠しされ、2人のイスラエル人の女性兵士が、自分に向かって叫び声を上げた。その後狭い独居房に入れられた。窓はなかった。
コービ大尉は、母親を拘束したとうそをつき、供述を得ようとしたという。「彼は一度、私の顔をたたいた。また尋問の際、自分の顔の前に足を突き出して座った。これは屈辱的だった。彼のやり方は、暴力より心理的なものが多かった」
彼に再び会ったら「つばをかけたい」という。「彼をまったく尊敬していない。憎んでいる。人のいいような見せかけをしただけだ」と話している。
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