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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年06月24日00時55分掲載
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米ティーンの間で“ビデオゲーム中毒”が急増 学力低下の影響も
高校生や中学生の間で、ビデオゲームに過度に夢中になる生徒が目立っている。一種の中毒症状だが、親が早めに子どもの生活環境の変化に気付くことが大事だという。ゲームの時間を親に制限されて逆上したりする子どもの例も報告されている。特に子どもたちが長い夏休み期間中に、ビデオゲームに没頭してしまう可能性が大きい。その分、親の監視は不可欠のようだ。(ベリタ通信=エレナ吉村)
米紙ボストン・グローブによると、近年、ゲーム中毒状態の治療のため医師を訪れる若者が増えている。米ニューヨーク市マンハッタンのローバート・レイナー博士(心理学)は「5年前は、ビデオやコンピューターゲームで中毒状態になり、治療に訪れた子どもは、2、3カ月に1人の割合だったが、今は一週間に1人の割合で新しい患者が来ている」と話す。
若い世代では、男子ばかりか女子もゲーム中毒状態の者が増えている。親も情報化時代の中で、こうした子どもたちをどう指導するか迷っている。レイナー博士によると、親によってはゲームに夢中になって、シャワーに入ることを渋る子供に、20ドルの“賄賂”を払って、シャワーを浴びさせた親もいる。
また、父親が、コンピューターを取り除こうとしたら、父親に向かって子どもが台所の包丁を突き付けたという、とんでもないケースもあった。
「問題が年々大きくなっている」と話すのは、ボストンの高校カウンセラーのジョアン・テルゼフスキーさん。「社会的生活上必要なことの習得が進まず、学力も影響を受けている」
▽複雑化でチャレンジ精神あおる
米マサチューセッツ州ベルモントのコンピューター中毒研究センターのマレッサ・オルザックさんは「ゲームが人気を呼ぶのは、子どもたちが、自分の抱えている問題から逃避できるからだ」と述べ、特に夏休みは親にとって要注意としている。
レイ・バッスーギさんには、14歳と12歳の息子がある。学校がある時は、ゲームは週末だけ時間を限って許可している。時間を超過してゲーム遊びをしているのを見つけたら、一週間ゲームを取り上げることにしている。しかし、夏休みの期間中、時間をもてあます子どもたちがゲーム中毒にならないかと心配している。
最近のゲームは、さらに複雑化している。子どもたちは、ゲームが難しくなればなるほど、ますますチャレンジ精神が旺盛になり、ゲームに夢中になってしまうという。イリノイ大学医学部の教官ジュディス・テラーマンさん(臨床心理学)は「以前のゲームは、上手なプレーヤーなら4、5時間である程度の高レベルまでたどりつくことができた。しかし、今はゲームも精巧になり、40〜50時間はかかる」と指摘。
テラーマンさんは、子どもたちは知らず知らずのうちに、こうしてゲームに引きずり込まれていると述べ、子どもたちは「次のレベルに到達するまでゲームをやめられない」という気持ちになるという。
また自室にコンピューターなどを持っている子どもは、オンラインゲームに興じることもでき、親が気付かないことも多い。
ゲームが悪影響を与えているとの最初のサインは、子どもの学校の成績が下がった時という。次は生活態度の変化だ。食事や睡眠時間が不規則になったり、友達との会話が少なくなったりする場合だ。前述のレイナー博士は、ゲーム中毒状態の子どもに苦言を呈する時は、いたずらに刺激しないように、親にも細心の気配りが必要だとアドバイスしている。
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