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2005年07月29日03時39分掲載
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米国が核攻撃されればメッカを破壊 米下院議員の発言波紋呼ぶ
「米国がイスラム教過激派のテロリストによって核攻撃を受けたら、イスラム教の聖地メッカ(サウジアラビア)を攻撃すべきだ」──。この耳目を集める発言をしたのは、米コロラド州選出のトム・タンクレイド下院議員(共和党)。15日にフロリダ州のラジオ局で行なわれたトークショーの番組の最中に、飛び出した。米国内のイスラム教団体などは早速、挑発的な発言として謝罪を要求しているが、同議員は謝罪を拒否。発言の波紋は大きく、人口の9割以上をイスラム教徒で占めるトルコのギュル外相も公式に批判した。(ベリタ通信=有馬洋行)
米紙デンバー・ポストによると、タンクレイド議員とラジオのホストは、ロンドンで7日に起きた同時多発テロに関連して、米国への核攻撃の危険性について話し合っていた。二人は、保守系のネット新聞「ワールド・ネット・デイリー」に掲載された記事にも言及。この記事は、イスラエル元諜報員の話として、核起爆装置がメキシコから持ち込まれ、テロリストが、今後90日以内に米国を核攻撃する可能性があるとしていた。
ホストが米国への核攻撃が起きた場合、米国はどう対応するのかと質問。タンクレイド議員は「イスラム教過激派の仕業と確信すれば、彼らの聖地(複数)を破壊することになる」
ホストが、重ねて「メッカを攻撃すると言うのか?」とたたみかけると、「そうだ」と答え、「米国への究極の脅威に対しては、究極の反撃になる」と付け加えた。
▽「発言は挑発する」
この発言は、イスラム教団体などから強い反発を受け、タンクレイド議員は18日に事後説明を行った。記者団に取り囲まれた同議員は、核攻撃を想定した議論を活発にさせるために問題を提起しただけと主張し、発言の撤回や謝罪を拒否した。また同議員のスポークスマンは、議員は仮定の質問に答えただけで、聖地に脅威を与えるようなことは支持していないと弁明した。
これに対し、米国イスラム関係評議会(所在地ワシントン)の広報担当イブラヒム・フーパー氏は「世界の人々は、この発言を、米国自体の発言を受けとめるだろう。それは、対テロ戦争を、一層困難なものにする」と批判。またコロラド・イスラム協会の代表、ラファット・ルーディン氏は、「発言はテロリストを挑発する」と謝罪を要求した。
ワシントン・ポスト紙によると、民主党全国委員会のハワード・ディーン委員長も「タンクレイド発言は、米国が世界に送ろうとしているメッセージに逆行する。対テロ戦争は、イスラムへの戦争ではない」と述べ、世界中のイスラム教徒に謝罪すべきだと指摘している。
トルコからの報道によると、ギュル外相も、タンクレイド発言を無責任なものと批判し、米国政府や米市民が、同議員の発言を共有していないと思うと述べた。
タンクレイド議員は、移民問題などについても思い切った発言をすることで知られ、これまでも米国の対中政策を批判し、台湾重視の意見を述べている。2008年の大統領選挙への出馬も検討しているとの情報もある。
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