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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年08月01日16時37分掲載
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名門私大生の死に衝撃 地域社会では希望の星だった
7月17日に銃弾を受け、死亡したメリア・ウィリススターバックさん(19)は、将来を有望視された優秀な女子学生だった。米北東部の名門私立8大学(アイビーリーグ)の一つ、ダートマス大学に学んでいた彼女が、なぜ死亡したのか。実は、メリアさんは、高校時代からの親友だった者から、誤射され死亡した可能性が大きいという。この事件が別の意味で注目されるのは、メリアさんは、米国ではマイノリティー(少数派)のアフリカ系米国人(黒人)だった点だ。長い抑圧の歴史を引きずるにマイノリティーの人々とっては、メリアさんは、地域社会の誉れ、希望の星でもあったからだ。(ベリタ通信=江口惇)
米紙ロサンゼルス・タイムズなどによると、サンフランシスコ郊外のカリフォルニア大学バークレー校近くで悲劇は起きた。17日の日曜日の午前1時ごろ、メリアさんは、女友達5人で大学近くの自分のアパートに向かっていた。メリアさんは夏休み中に、ホームレスの人々を支援する活動を行うため、バークレー校近くに部屋を借りていた。
その彼女たちに、男性のグループが声をかけた。パーティーに行こうと誘ったらしい。その際、男性たちが「ビッチ!」(女性に対する蔑称)という汚い言葉を使ったため、論争になった。メリアさんは、携帯電話で、高校時代からの友人に電話、支援を求めた。
同1時45分ごろ、連絡を受けたC.ラリー・ウィルソン(20)とC・ロスター・ホリス(21)が現場に駆けつけた。ホリスは、拳銃を持って車から降りると、銃を発射した。この銃弾がメリアさんに命中したらしい。メリアさんの友人らは、ホリスらは、男性グループを威圧しようとして、銃を撃ったのでは推測している。
事件から3日後の20日、ウィルソンは、弁護士に付き添われて警察に自首した。ホリスは現在逃亡中だ。
地域社会は、メリアさん突然の死去に衝撃を受けるとともに、バークレー高校時代から親友であったメリアさん、それにウィルソン、ホリスを巻き込んだ悲劇に愕然となった。
この事件は、サンフランシスコ・クロニクルのコラムニスト、チップ・ジョンソン氏の心の琴線に触れた。22日付のコラムで、メリアさんが、夏休みを利用して社会奉仕活動をしていた事実を指摘する一方で、「アイビーリーグの学生が、なぜ銃を振り回すような者と友人関係を続けていたのか、といぶかる人もいるかもしれない」と書いた。
ジョンソン氏は、この答えとして、多くのアフリカ系米国人は、例え出世の階段を上っても、自分たちの育った地域社会に対する忠誠心、責任、それに義務感を忘れないからだと述べた。その上で、アフリカ系米国人にとって、地域社会に背を向けることは、裏切りを意味すると述べ、その絆の深さを強調した。
22日にバークレー高校体育館で追悼式が営まれ、多くの友人たちが、メリアの夢は社会を変えることだった、などと涙ながらにその死を悼んだ。バークレーのトム・ベーツ市長は「市は、素晴らしい“ヒーロー”を失った。努力し、成功し、そして地域社会に帰ってきた者を」と、故人を称えた。
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