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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年08月07日02時39分掲載
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間一髪のところで隠し貯金を回収 強制送還控え異例の温情
米国に不法に滞在しながら建設現場で働いていた、66歳の老メキシコ人は、ある日、突然逮捕され、メキシコへ強制送還される可能性が強まった。自宅に戻れず、このまま送還されれば、自宅の庭に隠した“たんす預金”が回収できず、すべてを失う。血と汗の結晶である貯金額は3万1700ドル(約350万円)。米国では大金とはいえないかもしれないが、国境を越えたメキシコでは、物価水準の違いから数倍の価値を持つ。しかし、関係者の善意で、このメキシコ人は、虎の子の金を無事回収することができたという。(ベリタ通信=江口惇)
レイリー・ニュース&オブザーバーによると、クリストバル・チャベス・トレスさんは、米南東部のノース・カロライナ州ゴールズボロの米空軍基地での建設工事現場で働いているところを、今月7日、47人の不法滞在者とともに逮捕された。
チャベスさんは、1970年にメキシコ国境に流れるリオ・グランデを越えて米国に不法入国した。カリフォルニア、テキサス、フロリダ、ケンタッキー各州の農場や建設現場で働いた後、7年前からノース・カロライナの建設会社で働いていた。6年前には、メキシコにいる妻が死亡したため、16歳の息子が米国に入り込み、一緒に生活していた。
チャベスさんが、銀行に口座を開設し、貯金していたら、強制送還されても、貯金の払い戻しは可能だったかもしれない。しかし、不法移民として入国した以上、銀行に差し出す身元証明の書類は、すべて偽造のものばかり。これでは、銀行に口座を作るのは、無理というものだ。このため、多くの不法移民は、自宅のマットレスの下か、冷蔵庫の中のコーヒー缶などに隠している場合が多い。
「額に汗して貯めた金を失いたくない」と、拘置所に入れられたチャベスさんは悩んだ。金のことは、息子にも秘密にしてきたが、強制送還されたら、おしまいだ。息子に連絡しようにも、自宅には電話もない。誰かに打ち明けるしか方法は残っていなかった。
翌8日、現地のメキシコ領事館スタッフが、逮捕されたメキシコ人らが不当な扱いを受けていないかを調べに来た。金の話を領事館スタッフに打ち明けた。この話は、メキシコ領事オルティス・ロチャ氏に伝えられた。「このような事例はないので、驚いた」と同領事。
領事は、現地の移民当局責任者に連絡。チャベスさんが金を掘り起こしたら、領事館として、チャベスさんを責任をもってメキシコに送還することを条件に、一時的な釈放を要請した。幸運にも移民当局は、この異例の要求をのんだ。
11日、釈放されたチャベスさんは、関係者の見守る中でトレーラーの移動住宅の庭に埋めていた土を掘り起こし、ガラス瓶に入った貯金を回収した。
チャベスさんは、メキシコでは、以前購入していた小さな土地に家を建て、それから街角でジュース売りの行商をする考えという。しかし、米国では、こつこつと貯めることができたが、もう貯金は無理だと思っている。なぜならメキシコでは、一週間に500ドルの賃金を払ってくれるとところはないからだ。
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