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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年08月31日05時21分掲載
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米で女性大統領は誕生するか 夢の対決ヒラリー対ライスへの期待も
2008年の米大統領選挙で史上初の女性大統領が誕生するのだろうか。世界に目を移せば、多くの女性指導者が既に多数誕生している。女性の幅広い社会進出が目立つ米国だが、陸海空を統括する「最高司令官」、つまり大統領の席だけは、これまで男性専用になっている。米国で女性大統領が出現すれば、文字通り、「世界最強の女性」ということになる。次期大統領選でその可能性があるのは、クリントン元大統領の夫人ヒラリー・クリントン上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)とライス国務長官(共和党)というのが、政界、マスコミの常識になっている。(ベリタ通信=有馬洋行)
米紙プレス・エンタープライズによると、ブッシュ氏は、初代のワシントンから数えて第43代目の大統領だが、すべて男性が独占している。これまで22人の女性が大統領職を目指したが、いずれも夢は果たせないでいる。
米国は共和、民主の事実上二大政党制だが、これまで女性候補が各党の大統領指名候補になったことはない。1984年にモンデール大統領候補(民主)とコンビを組んだジェラルディン・フェラーロ副大統領候補は女性だったが、レーガン・ブッシュ(父親)コンビに負けてしまった。
米国以外では、46人の女性が大統領あるいは首相職というトップの要職を占めている。英国のサッチャー、カナダのキャンベル、イスラエルのメイア各氏がその例だ。このほか、パキスタン、インド、アイルランドなどでも女性指導者がこれまでに生まれている。
女性大統領に拒否反応があるわけではない。6年前のある世論調査では、83%の人が、自分の生きている間に、米国で女性大統領が誕生することを期待していた。米ハースト紙がことし初めに行なった調査では、63%の人が、女性の方が、男性よりましな国軍最高司令官になると答えている。
対イラク戦争でブッシュ大統領が支持率を下げているだけに、女性大統領誕生に対する期待感は、これまで以上に高まっているといえる。
選挙での女性票をみても、女性大統領誕生が射程距離に入っていることを示している。04年の選挙では、女性票が、男性票より880万多かった。女性票が女性候補に大きく流れれば、男性候補は必ずしも安泰とはいえない情勢だ。
▽ドリーム対決
全米ネット局ABCテレビは今秋、TVドラマシリーズ「最高司令官(仮題)」を放映する。内容は、共和党出身の大統領が急死したため、副大統領に就任していた女性が、急遽大統領になるという筋書きだ。テレビの世界では、一足早く女性大統領が誕生するわけだ。内容にはかなり陰謀話的な要素も盛り込まれるが、08年の選挙を意識したドラマともいえる。
米女性誌グラマーは、ヒラリー夫人の対立候補になるとも予想されるライス国務長官(共和党)との比較対照表を掲載、「史上初めて、二人の女性大物が出馬する」と、イラスト入りで、“ドリーム対決”をユーモラスに紹介している。
目下のところ、ヒラリー議員は、06年に行なわれる議会選挙で再選を目指すとして、大統領選に出馬するかの質問には答えていない。一方、ライス長官も、大統領選に出馬する考えはないと話している。
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