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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年09月26日18時26分掲載
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「デート・レイプ薬」が横行 警戒する米女性たちの「飲酒心得」
1990年代半ば、米国のバー、クラブなどで「デート・レイプ薬」が横行し、女性客を不安に陥れた。カクテルなどのグラスの中に、女性が目を離した隙に薬を混ぜ、気分を朦朧とさせ、正常心を失わせてレイプする手口だ。米国では、この流行の後、若い女性がバーなどで、気心のしれない男性に隙を見せず警戒することが常識になった。しかし、10年経った今も、違法な「デート・レイプ薬」が闇市場で売買されており、女性が外で酒を飲むのには、依然注意が必要という。(ベリタ通信=有馬洋行)
「デート・レイプ薬」には幾つかの種類がある。無臭、無色のため、女性がグラスに入れられても、気がつくことも困難なのが特徴。また消化が早く、服用とすると正常心が奪われる。記憶も喪失状態になる。さらに消化が早いことから、事件後被害者の体内から薬物が検出できにくい難点がある。
この薬物に関連したレイプや事件は、世界各地で起きている。カナダの南東部ピーターバラでは、ことしの夏、19歳の女性がダウンタウンのバーで、薬が混じったアルコールを口にした。誰が混入したかは不明だが、目が覚めたときに、レイプされていたのを知った。
米南東部のジョージア州でも、高校生多数が「デート・レイプ薬」の入った炭酸ソーダを飲み、このうち二人が意識を失い、病院に収容された。警察が入手経路などを調べている。また米マサチューセッツ州では、「デート・レイプ薬」の密売人が摘発されたが、地元の警官2人も犯行に加わっていた。
一方、東南アジアのフィリピンでは、パーティーやダンスクラブの場で、若者たちが「デート・レイプ薬」を使用するケースが目立っており、政府当局も対策に乗り出している。
米シカゴ・トリビューンによると、アリッサ・ハートさんは23回目の誕生日をシカゴ市内のバーで友人たちと祝うことにした。その際、アリッサさんの母親から「友達といつも一緒にいなさい。見知らぬ人からのドリンクの誘いは断ること。自分のグラスから常に目を離さないこと」と注意を受けたという。
▽ドリンクの誘い断り自衛
アリッサさんは、母親の注意を忠実に守っている。アリッサさんのような若い女性が、バーなどでお酒を飲む時に、周囲の客に細心の注意を払うことは、今や米国の常識になっている。街で痴漢に会わないように気をつけるのと同じ感覚だ。
飲む機会の増える大学では、バーやクラブで女性が飲酒する際の備えに関するセミナーも開かれ、女性に注意を喚起している。シカゴ・トリビューン紙は「デート・レイプ薬の出現によって、米国の若い女性の飲み方が変化した」と書いている。
その変化の最も大きなものの一つが、見知らぬ客からのドリンクの誘いを断ることだ。男性が、バーで女性に対し「お近づきの印」にと、グラスを差し出しても、ドリンクは拒否されることになる。女性の立場からすれば、飲みたければ、自分でカウンターに行き、バーテンダーから直接グラスを受け取るほうが安心だからだ。
トイレに行く時も、グラスをのみほしていくか、グラスを持ってトイレにいくかのどちらの行動が必要だという。「自分の財布を見守るように、グラスを監視するよう女性は教育を受けている」と、シカゴ・トリビューン紙は指摘している。
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