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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年10月01日00時36分掲載
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中国
香港デイズニーランド、出足は不調 敷地の狭さなど響く
【香港30日=富柏村】香港に今月12日にオープンしたディズニーランド。アジアでは東京に次ぐ開園で中国本土からの香港・マカオ旅行への実質的自由化でかなりの入場者が期待された。しかし予想に反して苦戦しているという。
まず、その敷地の狭さ。まだ第一期開園部分が全てオープンしていないが、園内を歩いて一周するとわずか20分、という。ディズニーランド側は敷地面積すら公表していない。
香港大学地理学科の教授が航空写真から計算した広さは15・21ヘクタール。米カリフォルニア州のディズニーランドの34ヘクタールの半分にも満たず、香港では日本人観光客も多いコーズウェイベイの市街地にあるビクトリア公園(17ヘクタール)より小さい。
そしてディズニーランド側が企業秘密として、かたくなに公表を拒むのが入場者数だ。1日当たり3万人を入場者数の上限として、入場券はインターネットと、ディズニー側が指定した大手の旅行代理店でのみ販売、と強気。だが中国国内の大手代理店によると、旅行者のディズニーランド熱はけして高くない、と述べている。
こうした中、ディズニーランドへのシャトルバスを運営する地元バス会社が乗客数がかなり期待を下回ることを発表した。
このバス会社は地元でチャーターバスや、ディズニーランドのあるランタオ島の路線バスを運営する冠忠バス会社。チャーターバスだけで850両を有する地元大手。
香港に接する中国側の深セン市の皇崗や、珠江を下って香港に来るフェリーが発着する尖沙咀のフェリーターミナルなどからディズニーランドに向かうシャトルバス路線の営業権を得て運行を開始。また香港島セントラルに開業したフォーシーズンホテルやディズニーランド敷地内にオープンした二軒のディズニーランド経営によるホテルからディズニーランドへのシャトルバスの運行もしている。
28日の株主総会で冠忠バス会社の経営者は、予想に反した悪い成績の現状を披露。当初、このディズニーランド路線で1日当たり数千人のバス乗客を期待したが実際には数百人。大仏やビーチリゾート、海鮮料理で有名なランタオ島の路線もディズニーランド開園で観光客の増加が期待されたが、これも伸びが見られない。
まだ数カ月の数字を見ないといけないとしつつも、冠忠バス側は「目下のところディズニーランドの来場者は香港の地元客が多い。(中国本土からの旅行者が期待外れでは)香港への経済波及効果がどれほどのものになるのか」と疑問を隠さなかった。
ディズニーランド開園から半月余で、路線バスの営業権をもつバス会社がここまで厳しい現状を株主総会で公表したことは極めて異例。ディズニーランド側が関連会社のこうした発表を歓迎しないのも当然。このようなマイナスイメージの発表は、将来のバス路線の営業権の契約更改に支障を来すのは確実。冠忠バス側にしてみれば今後の収益改善を期待せず、開園から半月で見限った、と見て間違いない。
ディズニー本社は最高経営責任者が香港でのディズニーランド開園の翌日には上海に飛んだ。
当然、将来の上海でのディズニーランド開園について上海市側と初歩的な交渉をするためのもの。またソウルでのディズニーランド建設も決定。ディズニーランド側にとっては最も収益が期待される東アジアで積極的なディズニーランド開設を計画していくものと思われる。
だが、本場米国のディズニーランドが成功しているのは、当地の気候や風土も含め、多くの観光客が海外から足を運ぼう、と思わせるだけの魅力をもっていることだ。東京も積極的な施設拡充などによってリピーターを維持してアジア各地から観光客をひきつけている。
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