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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年10月05日20時19分掲載
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検証・メディア
ニュース視聴率激減に悩む米大手TV局 危機的状況との声も
約30年前、米市民の75%が、米大手テレビ局NBC、CBS、ABC3社による夜のニュース番組を見ていたという。当時はケーブル放送も、インターネットも普及していない時代だった。ところが1980年のケーブルの24時間ニュース専門局CNNや、96年のFOXニュースの誕生などで、視聴率競争が激化。3大ネットワークの視聴者数は現在、半分近くまで落ち込み、メディア関係者から危機的状況にあると指摘されている。(ベリタ通信=有馬洋行)
米国のテレビ業界は現在、戦国時代の趣だ。80年の創立当初は相手にされなかったCNNが1991年の第一次湾岸戦争の独占的戦争取材で大躍進。CNN創始者テッド・ターナー氏は当時、ニュースは利益を生み出すと語っている。しかし96年に豪州出身のメディア王ルパート・マードック氏率いるケーブル・ニュース局FOXニュース・チャンネルが誕生し、CNNと激烈な競争を開始した。
FOXニュースは、米国の既存メディアのニュースは「リベラルであり、左に傾いている」として保守共和党寄りの路線を鮮明にし、CNN打倒を宣言。2002年には昼夜の視聴率でCNNを初めて追い抜いた。
この間、老舗テレビ局3社は、ケーブル局の奮闘や、インターネットの出現の影響で、ドル箱の夜のニュース番組の視聴者が激減。30年前に比べ視聴者数は、半分近く落ち込んだ。夜のニュース番組における3社全体の視聴者数は、依然FOXやCNNに比べて段違いに大きいが、その差は縮まっている。
大手3社は、夜のゴールデンアワー(8時〜11時)に、それぞれ看板キャスターを「顔」にしたニュース番組を持っている。しかし、3社ともベテランのキャスターが、ことし夏までに相次いで病死や、世代交代などでいずれも表舞台から姿を消しまった。こうしたことも、危機的状況を煽る結果になっている。
▽夜のニュースの必要性
夜のニュース番組の視聴者が減っているのは、若者が新聞を読まなくなったように、テレビのニュースへの関心が薄れているからだ。また多くの人が日中にケーブルや、インターネットで主要なニュースの内容を知ってしまい、夜の時間帯に改めてニュースを見る必要がないことも指摘されている。
一方、テレビ各局は、8月末に米南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」などの自然災害の取材で視聴率が急増した。こうした事態を捉えて、ニュース番組は依然健在だとの声も上がっている。
米紙プレス・エンタープライズによると、3社の夜のニュース番組を再生する道は、テレビ会社が利益を優先するのではなく、国民が必要とする情報を伝えるとの原点に立ち戻ることだという。
米国のメディア業界には、娯楽や家電産業の異業種が参入し、テレビ局の多くが複合企業の傘下に入っている。この結果、利益重視の傾向が強まり、娯楽とニュースを混ぜ合わせたような番組作りも行なわれている。
ハーバード大学の調査では、テレビ視聴者は、知名人のゴシップ話などより、政治、社会問題など掘り下げた報道をより評価しているという。
ニューヨーク・デーリー・ニュースの人気コラムニスト、フアン・ゴンザレス氏は、「米市民は真の情報に飢えている」と指摘。相次ぐメディアの合併、買収などで情報源が少なくなり、米市民は、正確なニュースや情報が得られなくなっていると述べている。
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