・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・反戦・平和
・国際
・農と食
・教育
・文化
・アジア
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・外国人労働者
・司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月26日
・2024年11月22日
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
|
|
2005年10月27日22時15分掲載
無料記事
印刷用
「ヌード写真をネットに掲載する」と女性を脅迫する事件相次ぐ シンガポール
【ベリタ通信27日=和田等】「ヌード写真をオンラインに掲載するぞ」「メールでヌード写真をばらまくぞ」と女性を脅迫する事件がシンガポールで相次でいる。地元英字紙ストレーツ・タイムズが伝えた具体的な例には次のようなものがある。
<ケース1> 20歳の女性は今年初め、インターネットを通じて兵役義務についていた19歳の男性ラビンデルパル・シン被告と知り合い、デートを重ねるようになった。この男性をすっかり信頼してしまった女性は、携帯電話に内臓されたカメラで撮影した上半身裸の自分のデジタル写真をこの男性にメールで送った。
その直後に2人の関係が冷えてしまったため、女性は2人の関係を終わりにしようとラビンデルパル被告にもちかけた。しかし、男性は上半身裸の女性の写真を今も持っていると言って、お金を渡さなければその写真をインターネットに掲載すると脅迫した。
女性は6月中旬に378シンガポールドル(約2万5000円)をラビンデルパル被告に渡したが、男は1週間後にさらに400シンガポールドル(約2万7000円)を支払うよう要求してきた。そのため女性は警察に告訴。お金を受け取りにきたところを同被告は張り込んでいた警察官に逮捕された。
同被告は25日、判決が言い渡された。失恋の痛手を負ったことや失恋のフラストレーションを爆発させ脅迫に走ったこと、脅し取ったお金を返済したことが情状酌量の対象になり、18ヵ月の保護観察を受けるだけですんだ。本来、脅迫罪には2年から7年の禁固刑とムチ打ち刑が科される。
同被告は今年に入ってから、お金を払わなければ、あるいは会ってくれなければ、ヌード写真をインターネットに掲載すると女性を脅迫した罪で有罪判決を受けた3人目の被告となった。4人目の被告は現在、起訴され公判中。
<ケース2> 昨年5月にインターネットのチャットルームで顧客サービス担当者の女性と知り合ったモハマド・ジョハン・ハムザ被告(22)は、この女性と繰り返し会うようになり、上半身裸の写真を携帯電話で送るようこの女性を説得し、ヌード写真をメールで受け取った。
同年9月、モハマド被告は150シンガポールドル(約1万円)を貸してくれなければ、女性のヌード写真を友人たちにばらまくか、インターネットに掲載すると女性を脅迫。
女性が警察に届けたため、モハマド被告は逮捕、起訴され、今年1月に禁固2年半の判決を受けた。同被告は未成年の少女と性行為をおこなっていたことも判明し、ムチ打ち3回の刑も受けた。
<ケース3> 無職男性、マニバナン被告(31)は今年1月、私立探偵を装って16歳の女子生徒に近づき、ボーイフレンドとの性的関係を持っていないかどうかを調べる必要があると生徒をだまし、下着を脱がせてヌード写真を撮影した。
同被告はこの写真をネタに、「もう一度会ってくれなければ、ヌード写真を新聞かインターネットに掲載する」と女性生徒を脅迫。
困った女子生徒は教師に脅迫を受けていることを打ち明け、この教師が警察に届け出た。この結果、同被告は逮捕、起訴され、8月に強制わいせつ罪で1年の禁固刑とムチ打ち6回の判決を受けた。
では、なぜ女性たちは、自分のヌード写真をあっさり男に送ってしまうのだろうか。
同様の脅迫を受けた女性患者5人のカウンセリングを行なったマウント・エリザベス・メディカル・センターの心理学コンサルタント、ライオネル・リム博士(50)は、次のように説明する。
「ヌードが社会的に許容されるようになっていること、デジタル・カメラやカメラ付きの携帯電話が普及したことが若い世代に自分のヌード写真を撮影して他人と共有する風潮を促す社会的な要因になっている」
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|