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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2005年11月02日07時04分掲載
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高級ブランド着た女詐欺師、余罪でさらに禁固5年、シンガポール
高級ブランド、アルマーニのスーツをびしっと着こなし、言葉巧みにマンション購入や投資を誘い、大金をだまし取っていた女詐欺師がこのほど、シンガポールの裁判所であらたに禁固5年の有罪判決を言い渡された。この女詐欺師はすでに、別件の同様の詐欺罪で7年の禁固刑を受けて服役中で、今回の有罪判決は2回目。これにより、刑期を終えて社会復帰を果たすまでには10年を超えるの年月が必要となった。(ベリタ通信=都葉郁夫)
女詐欺師は、マレーシア国籍のカレン・ング・サー・ワン服役囚(39)。同服役囚は1999年から2003年までの4年間にわたり、シンガポールだけでなく、インドネシアなどの資産家らをだまし、計約1000万シンガポールドル(約6億8000万円)を詐取した。この詐欺事件では禁固7年の有罪が決まっている。
今回の裁判では、同様手口による360万同ドル(約2億4400万円)に上る、別件の詐欺事件で有罪(禁固5年)の判決を言い渡された。
18日の地元紙(電子版)報道によると、同服役囚のだましのテクニックは、その華麗さと豪華さにある。まずは、有名な法律事務所と契約している事業主と名乗った上で、高級マンションなどの販売や海外への投資を任されていると偽る。
その後、これと思った“カモ”を見つけると、高級ブランドで知られるアルマーニ製のスーツを着こなして近づき、さらに、自宅や事務所、有名ホテルなどで開いた豪華なパーティーに誘って歓待し、相手をすっかり信用させてしまうというもの。
この手口にすっかり乗ってしまった被害者はシンガポールや近隣諸国の約50人にも上り、いずれも有利なマンション物件や海外の投資先に大きな関心を寄せていた資産家たち。
今回の裁判で明らかになったところによると、被害者の1人はインドネシア国籍のシドニー・ファン氏(59)で、シンガポールにある高級マンションの5部屋を総額600万同ドル(約4億800万円)で共同購入する契約を持ちかけられた。
公判で証人として出廷したファン氏は、同服役囚の華麗さと巧みな誘い文句にすっかりだまされてしまったと証言した上で、その保証金として100万同ドルを預け、このほか、別のマンション物件の購入契約として、さらに100万同ドルも渡したという。
結局、ファン氏がだまし取られた総額は200万同ドル(約1億3600万円)にも達したが、その後、このうち同氏の手元に戻ったのは、総額の3分の1にも満たない60万同ドル(約4080万円)にすぎなかったという。
公判ではファン氏以外の被害者数人も出廷し、その中の1人も同服役囚が使っただましのテクニックの巧妙さを明らかにするとともに、「ング被告からは英領バージン諸島にある企業数社の買収を持ちかけられた」と証言した。
今回の事件を報じた地元メディアは、ング服役囚が多くの資産家らから詐取したカネを、何の目的に使ったのかなどは報じていない。
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