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2005年11月03日03時03分掲載
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カンボジアでも政府批判封じ込め フン・セン首相が強権発動
タイのタクシン首相が政府批判封じ込めを狙って報道界と全面対立している中、同国と国境を接するカンボジアでも、20年間にわたり権力を維持しているフン・セン首相(54)がこのほど、ベトナムとの間で交わした国境協定を批判したマスコミ関係者、市民団体や労組幹部らを名誉毀損で相次いで逮捕する強硬手段に打って出た。批判した者の中には王室関係者もおり、いち早く国外へ脱出して逮捕を免れたが、フン・セン首相は「私を『売国奴』呼ばわりする者は絶対に許さない」と怒りをあらわにし、今後も批判の声を徹底的に封じ込めると息巻いている。(ベリタ通信=都葉郁夫)
ベトナム軍は1979年1月、カンボジアに侵攻し当時のポル・ポト政権を倒し、親ベトナム政権を樹立した。同軍駐留中の85年、ベトナムは影響力を及ぼしていたカンボジア政権と両国国境を画定する協定に合意し、その後、89年9月に撤退した。
フン・セン首相は今回、ベトナムの首都ハノイを訪れ、同国のファン・バン・カイ首相と85年の国境協定内容を再確認した上で調印した。
これに対し国内からは「国境協定はベトナムに有利な内容。フン・セン首相はカンボジア領土をベトナムに与えた」などの批判が一斉に飛び出した。
中でも、民間ラジオ局「ビーハイブ・ラジオ」は番組中で、国境協定を厳しく批判した反体制活動家セアン・ペンセ氏=フランス在住=とのインタビューを流し、フン・セン批判を行った。
また、中には「ベトナムは侵攻をいいことに、国境線を15キロもわが国側に設定した」と憤る民間団体も出たほか、ハシモニ現国王のいとこ、シソワット王子も「首相はわが国の領土であるトライ島をベトナムに与えてしまった」と、具体的な地名までを挙げて、国境協定を「不平等」と非難した。
▽名誉棄損でNGOスタッフ逮捕
こうした一連の政府批判に対し、ハノイから帰国した直後のフン・セン首相は「領土を売り渡したなどの批判は反逆罪にも等しい」と怒りを爆発させるとともに、同ラジオ局を所有するマム・ソナンド氏、非政府組織「カンボジア監視協会」のロウン・チュン氏らを名誉毀損で逮捕するよう国家警察に命じた。
チュン氏はタイとの国境を越える直前に発見、逮捕されたが、同様に逮捕リストに載せられたシソワット王子は、身の危険をいち早く察知し、治安当局の捜索開始寸前に中国への脱出に成功、危うく拘束を免れた。
国民の間には、王室関係者も例外としない今回の強硬手段に反発と驚きの声が出ている。国際的な人権擁護団体のヒューマン・ライツ・ウオッチは今回の措置を「反対勢力や反政府発言に対する、最大限の弾圧行為」と指摘、今後の事態の推移に注目している。
しかし、フン・セン首相はこうした声に耳を傾ける姿勢を全く見せていない。それどころか、約2時間に及んだ最近のテレビ演説では、国境協定の正当性をあらためて強調、その上で「協定を批判した者はだれであろうと許さず、裁きを受けさせる。間違った発言さえしなければ、逮捕されることもない」と、脅しとも言える発言を繰り返した。
国境を接したタイ、カンボジアの両国では当面、メディアそして反政府勢力にとっては「政府批判」が命取りにつながりかねない危険な状況が続きそうだ。
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