・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・国際
・農と食
・教育
・文化
・アジア
・入管
・中国
・市民活動
・米国
・欧州
・みる・よむ・きく
・核・原子力
・検証・メディア
・反戦・平和
・外国人労働者
・司法
・国際
・イスラエル/パレスチナ
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年11月22日
・2024年11月21日
・2024年11月20日
・2024年11月18日
・2024年11月17日
・2024年11月16日
・2024年11月15日
・2024年11月14日
・2024年11月13日
・2024年11月12日
|
|
2005年11月10日22時25分掲載
無料記事
印刷用
選択的伐採で森林破壊は倍化 南米アマゾン熱帯雨林の調査で判明
【東京10日=齊藤力二朗】米国スタンフォード大学の研究チームが人工衛星写真を比較調査した結果、南米アマゾンの熱帯雨林で、特定商業樹種だけを選択的に伐採するほうが森林の破壊が進行することが分かった。
アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)がこのほど報じたところによると、米国の研究者らは衛星写真を用いて、マホガニーなどの樹種の選択的伐採(択伐)がアマゾンの熱帯雨林の破壊規模にどのような結果をもたらすかを詳細に測ることに初めて成功した。
研究チームは、市場価値がより高い木材となる樹種に集中した択伐法が引き起こす森林破壊を考慮に入れると、森林消失の実際の度合がこれまで言われてきた規模の倍に達するという結論を得た。
アマゾンの熱帯雨林地帯にはマホガニーをはじめ35種を超える硬質で流通可能な樹種が存在している。
グレゴリー・アズナー教授の率いる研究チームは、伐採、加工、運搬される人気樹種が一本ごとに、平均三十本の別の木に被害を与えるか、枯れることになると算出した。伐採された木に絡みついていたツル植物が周囲の木々をも引き抜いてしまうからだ。
また、農業目的で完全に伐採された地域と、選択的伐採をした地域を比較した結果、選択的伐採が環境へ与えるマイナスの影響が未だに無関心のままであるという。
選択的伐採に対する監視は、製材所の調査(この方法では材木の原産地は不明)や、切り株数の調査といった正確さを欠く手法に頼ってきた。これは危険な作業で人手も多くかかるため、これらの手法は広範な評価を行うには現実的ではない。
「サイエンス」誌前号で発表された研究で、アズナー教授らは鮮明度の抜群な衛星写真を用い、ブラジルの五つの州における選択的伐採の度合を調べた結果、森林伐採の90%がアマゾン川流域で行われていることが明らかになった。
また、1999年から2002年までの間に選択的伐採が行われた面積は、年間120万〜200万ヘクタール(ジャマイカとプエルトリコを足した面積に相当)であることが判明した。
研究者らは、選択的伐採による森林破壊の割合を、これまでの評価の60%〜123%増しだと見積もっている。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|